桜嵐恋絵巻 ~暁の声~ (小学館ルルル文庫 み 1-13)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094521658

作品紹介・あらすじ

突然、白河の屋敷からさらわれ、野宮で囚われの身となった詞子。なんと、武部卿宮の姫君の身代わりで、次の斎王として遠く伊勢に下ることになってしまったのだ。雅遠と詞子を引き離すための、何者かの陰謀なのか!?このまま2人は引き裂かれ、会えなくなってしまうのか!?目が離せない波乱の展開!再び詞子と雅遠に愛をささやきあう日々はやってくるのか?〜遠雷〜の続編。大人気シリーズ平安恋絵巻、感動の恋物語を贈ります。

感想・レビュー・書評

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  • 二条中納言の企みで、詞子と淡路は、斎王の身代わりとして伊勢に送られようとしている。勿論、我らが雅遠が黙っているわけがない。行動力が素晴らしいのだが、雅遠の人柄で集まってきた仲間たちの助けをいっぱい受けて、無事に救い出すのだ。それも胸のすくやり方で。今回は、めでたしめでたしだが、あんまりハラハラさせないでよ。

  • 深山くのえさんの文章は、波長があっているのか、いつも一気読み。「遠雷」の後編で、詞子と淡路の誘拐劇の真相と解決編です。
    雅遠が、多くの助けを得て、無事二人を救出したところで、思わず握りこぶしに力が入りました。そしてその後の詞子との日常が帰ってきたところでは、ついホロリとしてしまいました。
    これから二人と二人を取り巻く皆さんがもっと幸せになっていく姿を読みたいと思います。

  • ・ついにマイホームへお引っ越し詞子さんと雅遠様
    ・一悶着あったけど実は表紙ネタバレしてたんだな
    ・艶子さんがひたすらかわいそ愛おしい
    ・淡路さんと爽信さん結婚おめでとう
    ・早いよ!!!!!
    ・私は敦時さんの恋愛が読みたいんや

  • 突然白河の屋敷からさらわれ、野宮で囚われの身となった詞子。
    なんと、式部卿宮の姫君の身代わりで、次の斎王として遠く伊勢に下ることになってしまったのだ。
    雅遠と詞子を引き離すための、何者かの陰謀なのか!? このまま二人は引き裂かれ、会えなくなってしまうのか!?

    詞子が伊勢の斎王の身代わりにされてしまう!?という引きからの今作。
    開幕から一月半以上過ぎたとか書いてあって目を見張った。
    てっきり一週間二週間くらいで解決すると思っていたのに、まさか見つけられないまま一ヶ月と半分とか…雅遠耐えられないんじゃない?とか思ったり。
    その間にもやるべき仕事はこなしてる辺り本当に彼はしっかりしていると思う。
    そんで知れば知るほど斎王になるはずの姫が酷い女だった。父親が娘溺愛で手放したくない、だけで本人は困っている…とかならまだ同情できるけど、ここまであっけらかんと斎王を他人に押しつけようとしてるとは…。
    おまけにここで宮様の出番ですよ。宮様もよくあんな女と付き合ってたものだ。最後の顛末は胸がすっとする。いい気味とはこのこと。
    雅遠も詞子も無事再会できて本当に良かった。
    ここで英凱登場というのも憎かった。そうだよ抜群の占い師いたじゃん。
    検非違使の継長とか、英凱とか、登花殿の女御とか、これまでちょっとずつ知り合っていた面々が協力してくれる展開というのは熱かった。

  • やっぱり詞子の活躍はあまりなし。。。

    まさかの宮の悲しい活躍(笑)
    あとくされのない別れ方の出来る人だと
    思ってたのに、思いのほか、
    子供みたいな子にも手を出していたのか。

  • とりあえず無事に事が収まってよかったですね。
    芙姫の身勝手さ加減がすさまじく、最終的に兵部卿宮に突き放されても正直ざまー見ろって感じでした。
    後は詞子の馬鹿親父もついに罰が下ってよかったです。

    艶子がどうなるのか、実春と奏子がどうなるのか気になるところですが、淡路と信常はうまくいきそうだし、雅遠と詞子はラブラブで良かったです。
    無事にお引っ越しが済んで、これからしばらくは平和に過ごしてほしいです。

  • 前巻からの引き続き。
    父によって、勝手に式部卿宮の姫君の身代わりに斎王とされてしまうことになった詞子。
    今まで3日と開けず会っていたのに、2ヶ月近くも会えない状態になってしまった二人ですが、雅遠はちゃんと出仕はしてて、切ないです。

    どうやって探すのかと思ったら、4巻で出てきていた、あの僧が占いで探してくれました。ちょっとご都合主義?って思いましたけど、まあ、この時代とにかく足で探さないと見つけられませんからねぇ。
    携帯もないし。

    見つけた詞子は、斎王が伊勢に下る前に潔斎のためにいる野宮に監禁されていましたが、まさか式部郷の宮の姫も自分の恋しい兵部郷宮が身代わりに連れてきた姫の夫の親友とは思わなかったでしょうね。前巻(だったかな?)で、兵部郷宮が手紙をビリビリ破っていたシーンは、ここにつながるんだと感心。兵部郷宮もみさかいがないっていうか、なんで、あんな姫のところに通っていたんだろ。

    そんなこんなで無事、斎王は無理矢理ですが、元どおり式部郷宮の姫君がなり、詞子は雅遠の元に戻って一件落着です。分かってはいたけど、よかった、よかった。

    詞子の父、二条中納言も失脚確定ですが、考えが浅いですよね。目の前のことしか見えていないから、こんなことに。自分で自分の首を絞めたってとこでしょう。

    あと、これまで雅遠=詞子、保名=葛葉でカップル確定でしたけど、淡路と爽信がなんか怪しいなって思ってたら、意表を突かれました。お互い好きそうだけど、爽信、出家しちゃってるしーって思ってたんですけど、還俗って手があったの忘れてました。
    これで、淡路=爽信のカップルもできたみたいだし、あとは、私的には艶子と利雅がくっつくといいなぁなんて。あの二人、どっちも兄、姉にコンプレックスがあるみたいだし、意外といいかなって思うんですけど。

    そろそろ終わりそうな感じがしますけど、次巻期待です。

  • 落ち着くところに落ち着いて、よかったよかったって感じです。
    艶子がどんどん愛しくなってくる・・・
    幸せになって欲しいです。

  • 雅遠カッコいい…!
    二条中納言への対応がかこよすぎる
    再会シーンが素敵v

  • 予想通りの展開だったがなんか時間がかかってたような…。
    立ち回りは派手なはずなのにあまりアクションを感じなかった。
    脇役のくっつくぞと思ってたカプもくっついたし、今までいろいろあった分穏やかな生活の中での事件みたいな方向にいくといいなぁ〜九ノ宮にも幸せになってもらいたい、自業自得かもだけど。艶子ちゃんにも。しかしあの姫は改心するかな。
    伊勢の斎宮の起源をしりたくなった

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