絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫 み 4-1)
- 小学館 (2008年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094510690
作品紹介・あらすじ
21世紀、エスパーは増え続けていた。国内でわずか3名の超度7エスパー、薫、葵、紫穂は、10歳にして超能力支援研究局の特務チームに属する『ザ・チルドレン』。性格に若干難のある彼女たちを指揮するのは、若き天才科学者皆本光一。東京湾に発生した巨大竜巻を、いつものようにその能力で鎮めた彼女たち。だが、事件は終わらない。低超度能力者の連続誘拐、関東国際空港を襲う砂嵐。そしてバベルが、崩壊する-!?TVアニメ放送中の「サンデー」人気連載に、業界随一の実力派作家三雲岳斗が完全オリジナルストーリーで挑む。
感想・レビュー・書評
-
絶対可憐チルドレンのノベライズ。
ずっと積読だったものを読了。
あとがきを読む限り、先生の原作提供でもないし、原作者の校正も銜えられていないようなのにこの完成度。
とても贅沢なノベライズ。
昔はノベライズといえば、漫画は学校に持っていけないからとりあえず朝読書の時間にキャラクターを愛でたくて読むものであって内容とかキャラの微妙に違いとかそのへんには目をつぶって楽しむものみたいな、そんな感じのものばかりだったけれど、いまのノベライズといえば舞城がやってみたり西尾維新がやってみたりで、もうトリビュートというかなんというか、そういうジャンルになっている気がする。
なんにせよ、原作が好きな側からしたら、公式でこういった作品に出会えるのはたいへんに嬉しい。
願わくば賢木先生にもうちょっと活躍の機会があればさらに幸せだった。賢木先生のスピンオフとか書いてほしい。知らないだけでもうすでにあるのかもしれないけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9784094510690 335p 2008・5・25 初版1刷
-
ダブルフェイスの実戦活躍がなんだか新鮮。いろんなキャラが登場してびっくり!
三雲先生だからハズレは無いだろうと思ったら、ハズレどころか大当たりで大満足。 -
絶チルのノベライズ。
漫画原作のものを購入するのは初めてでした。
おもしろかったです。
ノベライズされたものってあたりはずれの差が激しいって言うか…。
漫画の世界観を壊すでなく、キャラクターが生き生きしてました。
スケールも大きかったですし、読み応えありでした!! -
08/08/08完読
漫画・アニメ・映画のノベライズ本には駄作が多い。
視覚化されているものを、無理矢理文章に落とし込んでいる作品が多いからだ。
キャラクター・世界観・ストーリーが固まっているだけに、創作がしずらいという一面もあるだろう。
だが、この作品は本当に面白かった。
キャラクターの特性を良く掴み、まるで原作者が書いたかのような、ストーリの巧みさ。
ノベライズが小説として独立している。
乙一×ジョジョに続く名作だと俺は思う。 -
ノベライズ、凄くいい。
そこにチルドレンがいる!と感じられます。
-
普段はこういうノベライズには手は出さないんだけど、どっかでいい評判聞いたのと、書き手の三雲岳人を知ってるのとで購入。
さすが経験のある作家さんだけあって、中々ハイレベルな感じになってます。原作キャラは相当多数出てるし、そのくせ破綻は目に付かないし(キャラのぶれも)、ミステリっぽさもあるストーリーは、長編でしかできないスケールでかいことをやってのけてるし。
これそのまんま映画とかに出来ますよ実際。
まあ、文章がぶつ切りな印象があって、それがちょい不満だったりするのですが。
あと原作を意識しすぎてノベル版から入る人には不親切かも。
でもでも、原作好きな人には普通に薦められるレベルです。 -
原作マンガの雰囲気を、著者らしさを保ちながら小説として再現した、高度なレベルにあるノヴェライズ作品です。
-
椎名先生の漫画のノベライズ、っていうのがいまいち想像できなかったんですが…。予想以上に面白かった。世界観が深いし丁寧過ぎるくらい丁寧に描写もしてあるので、原作読んでなくても読めるかと。あえて難点をあげるならギャグがちょっと物足りないかな、と思います。小説で椎名先生のギャグを再現するのはちょっと無理があるだろうし仕方無いのかも。でもそれを除いても買って損はない面白さです。原作のキャラがみんな満遍なく登場してるのに作者さんの愛を感じました(笑)ちさとちゃんや東野くん、ザ・ハウンドやコメリカのエスパーチームに澪ちゃんやマッスルさんまでよく詰め込めたなあというか…。その全てが意味のある登場で無理やり感がないのもまた凄い。