- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088212
作品紹介・あらすじ
平成版『砂の器』、連続ドラマ化!
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。 田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。居酒屋で偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。
田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化と食の安全が事件に大きく関連していることに気付く。
【編集担当からのおすすめ情報】
WOWOW「連続ドラマW」にて2013年6月より、連続ドラマ化!
出演:三上博史、吹石一恵、小林薫ほか
子供たちが口にする加工食品は安全なのか?
地方都市は、なぜ衰退したのか?
日本中を震撼させた戦慄のミステリー、ついに文庫化!
感想・レビュー・書評
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タイトル通り、狂牛病の話やけど、前に話題になった時と違って、今は、システムがちゃんとしているんで、その手順通りにしていたら問題は発生しないみたい。
但し、ちゃんとしたらの話。こういうのは性善説で成り立ってるみたいやから…
善でない輩なら…
警察小説のええ感じのヤツ。
地取り、鑑取りという地道な作業が本来の警察の仕事やねんな。
いきなり、凄い発想で事件を解決とかは、ドラマなどの世界やな。
コツコツと証拠を集め、真実を探っていく。
まぁ、この事件は、元々が失敗でや直ししてるから、警察も見込み違いの場合、あかんってコトやな。
しかし、現場バリバリの職人肌の刑事さんには、ツラい結末…
企業の論理が知らんけど、今もよくある偽装問題。なんだかなぁ…っ思う。
何か、「正直者が馬鹿を見る」ってのをモロに想像してまうけど、ほんまに、そんな世の中で良いの?
そういうのって、いずれは破綻しそうな気がするんやけど、行くとこまで行かんと分からんのかね?
面白いけど、考えさせられる…ハァ〜… -
H31.3.12 読了。
『「全国どこも同じだ。街の顔が見えない。」。「食の安全」への背信。地域社会の破壊もいとわない「大規模焼き畑商業」。本書はこの2つのモラルハザードをテーマにした、社会派警察小説である。相場英雄の手柄は、この2つの問題を声高に主張するのではなく、警察小説の器に巧みに盛り込み、読者の前に見事な1皿として提供したことにある。…解説より。』
難しい語彙もわかりやすく解説していて、とても読みやすく、面白かった。読後感はスッキリしませんが、良書だと思います。
現実にこのようなことは、あってほしくないですね。 -
よく調べられてるなと感じました。一緒に捜査をしている目線でした。
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一見すると、警察小説のようだが、食の安全と地域社会を題材にしている。食品偽装が世間を騒がした事は記憶に新しい。巷で、信じがたい値段で売っている弁当などを見聞きする度に安全な材料を使っているだろうか?と考えるのは取り越し苦労なんだろうか?
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これは本当にフィクションなのか?
日本中を震撼させた現代の黙示録!
扉の言葉に思わず購入。
だいぶ遅いですが(笑)。
表題の震える牛とは、そういう意味なんですね。
『なぜ食べないんですか?』
『雑巾だからです』
『雑巾?どういう意味ですか?』
2年前、深夜、中野の居酒屋で起こった殺人事件。居酒屋に居合わせた2人の男性が犠牲となった。
初動捜査で不良外国人を容疑者として捜査を続けたが、結局容疑者は見つからず2年が経った。
未解決事件を追う田川刑事。
次第に明らかとなる事件の謎。
行き当たりばったりの強盗事件と思われたが、その裏には、BSE問題や食品偽装、地方経済などの深刻な問題があった...
最後のどんでん返しは見事ですね。
警察が縦社会なのは当然ですが、それでも真実に蓋をする上司は、許せないですね。 -
Amazonオーディブルで聴いた。
「ガラパゴス」と同じく、初めまったく頭に入らなくて、半分くらいに来てやっと面白くなり、もう一度初めから聴き直した(^_^;)
本作は、ミートホープ事件をもとにした食品偽装問題と、イオンのような大規模ショッピングセンターが地場の商店街を潰した後に撤退する問題を訴える。
続編の「ガラパゴス」は、派遣労働者の過酷さと、日本のハイブリッド車のガラパゴス状態を描き、「アンダークラス」では外国人技能実習制度の問題とAmazonの搾取を扱ってるようだし、相場英雄はいつもそういう社会問題を作品に落とし込む感じなのか。
「震える牛」は、つまらなくはないけど、そんなに面白くもなかった。
逆手で刺してると犯人に自衛隊や軍隊経験があるはず、とされていることに違和感。
警察だとそういう扱いなのかね。
単に強い殺意を推認させる一要素のような…。
本作では他の理由があったけど。 -
エゴと利権の闇、そして日常に潜む危険性を感じる社会派小説。顔の見えない街が当たり前になっていて、読んで異常性を感じる事ができた。読みやすく素晴らしい作品でした。
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これってフィクションだよね?と、怖くなるほど現実みのあるテーマでした。この本のテーマに気づいた時、自分は知らずのうちに毒に侵されていて、既に体の全身に毒が周っているように感じました。ジワジワとした恐怖、新鮮でした。
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2年前の未解決事件の捜査を命じられる田川信一。
大手スーパーのオックスマートを執拗に取材する鶴田記者。
少しずつ前進しながら解決へと進みます。
読み応え充分でした。
シリーズのようなので第二弾もぜひ読みたいです。
面白かった。
こちら連続ドラマを見てから しばらく
加工食品を食べるのが気持ち悪くなりました
(‐д`‐ll...
こちら連続ドラマを見てから しばらく
加工食品を食べるのが気持ち悪くなりました
(‐д`‐ll)笑
小説も読みたくなりました!
ごめんなさいm(_ _)m
GWに入って、過去のを読み直してると、コメントが…返信遅くて、ごめんなさい!
これ、平成版「砂...
ごめんなさいm(_ _)m
GWに入って、過去のを読み直してると、コメントが…返信遅くて、ごめんなさい!
これ、平成版「砂の器」って、帯に書かれてて、読んでみました〜
面白かったです!
私は、逆にドラマ観てないから、観てみようかと思いました!