美の旅人 スペイン編 1 (小学館文庫 い 31-1)

著者 :
  • 小学館
3.80
  • (7)
  • (11)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 140
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084436

作品紹介・あらすじ

人はなにゆえ旅をするのだろうか? 作家・伊集院静がたった「1枚の素晴らしき絵画」にめぐり逢うため、スペイン・マドリードのプラド美術館から旅をはじめる。
まずは“黒い絵”シリーズの『砂に埋もれる犬』をはじめとする天才フランシスコ・ゴヤの作品群とその軌跡をたどり、カスティーリャ地方からゴヤの生まれたアラゴン地方へ。 異端の画家ゴヤは、何を見ていたのか? ゴヤが師と仰いだベラスケスや謎の多いエル・グレコの作品を前に、作家の目に映ったものとは?
スペイン絵画の巨匠たちを、読んで旅するビジュアル読本待望のオールカラー文庫化。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 堀田くんのゴヤに挫折して、小休憩とばかりに読んでみたらあっという間に読了してしまった。この読みやすさの違いはなんだろう。堀田君のゴヤを読み終わる前に、この人のシリーズを読破してしまう可能性高し。
    スペインには危ない国というイメージがつきまとうし、事実そうなんだろうけど、一度プラド美術館を観にマドリード、そしてトレドを訪れたくなった。

  • No.17/2023

    『美の旅人』伊集院静

    伊集院さんが一枚の絵画に出会うために
    絵を巡る旅に出る

    一緒に異国の地を歩いている気分になり
    想像力を掻き立てられてとても
    読んでいて爽快で充実した気持ちになります
    伊集院さんの書く文章を読むと落ち着きます

    エルグレコ、ゴヤを中心に描かれており
    「黒の時代」など知らないことを知ることができて勉強になりました

    スペインのトレド気になります、、、笑

    絵画を知るには
    宗教の教養が必要だと知ることができました
    かといってがっつり勉強するのではなく
    絵を見ながら気になったら
    キリスト教やユダヤ、イスラムのことを
    調べて歴史も調べてというふうに
    自然に学んでいこうと思います
    (じゃないと続かない、、)

    読みながら全てはわかりませんが
    わからないからこそ全て読もうと思い
    読み進めました
    得れたのかわかりませんが
    上質な読書体験でした

    うん、次のシリーズ買う。

  • スペインマドリードのプラド美術館かの旅
    ゴヤが師と仰いだベラスケス。好きだな。
    そして画家としてゴヤの変遷、こんなに長生きして、何事にも貪欲、場合によっては強欲な生涯。
    そして、老年になって描いた黒い絵。
    長生きして何を感じたのだろうか。

  • 新書文庫

  • フランス編に続きスペイン編を読み始めました。書かれた順はスペイン編のほうが先なんですね。マドリードやトレドの街の酒場を歩き、娼婦と出会う。そんな著者の旅の断片を織り交ぜながら、ゴヤ、エルグレコなどの作品が紹介されています。無頼派といえるであろう著者の文章を味わいながらの美術の旅。なかなか読みごたえがあります。

  •  読みやすいし 図版はきれいだし
    シリーズ全てお薦め。

  • 異端の画家ゴヤを中心に取り上げ、作家の目を通して、人間の本質に迫ります。悪かろうが良かろうが関係なしに己がそれをしたければ行動してしまうのが人間の本質ではないのか(P160)。

  • http://sgk.me/eFy1Su伊集院静さんの『美の旅人』シリーズの文庫版です。オールカラーで美術作品が載っていて、スペインに旅をしているような気分にさせてくれます。持っているいるだけでおしゃれな気分にさせてくれる素敵な1冊でした。

  • なぜか惹かれるゴヤの黒いシリーズ。
    プラドに行きたくなります。

  • 図書館本。
    テーマは好きなんだけど、著者に慣れてないせいかいまいち感情移入できず。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊集院静の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×