兵士を追え (小学館文庫 す 7-3)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082234

作品紹介・あらすじ

深海に身を沈め、敵艦の音を探る潜水艦。空から海の守りにつく哨戒機-。自衛隊で働く隊員たちの姿をみつめ、声を拾い集める「兵士」シリーズ第三弾は、急増する領海侵犯に日夜眼を光らせる、海上自衛隊の潜水艦および哨戒機部隊に鋭く迫る。一隻四百五十億円を越す"最高機密の塊"に乗り込んでの密着取材。逃げ場のない鉄の檻の中で、海の防人たちは何を思うのか。さらに、哨戒機P3Cへの同乗取材も敢行!ソナーマン、センサーマン、武器員、戦術航海士…。海自の「兵士」、孤高の職人たちの姿を追う。

感想・レビュー・書評

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  • 普段は日陰者扱いの自衛官、人殺しの道具を持ち、人殺しの訓練を生業としている。と一部の心無い者たちから中傷されている彼等彼女等が何を考え何を感じて任務に邁進しているか、自衛隊部隊への訪問、インタビューで明かされる真実。
    最も国民の目に触れにくい潜水艦部隊、そして他国の潜水艦や不審船を侵入させないために日夜パトロールをしている哨戒機の世界を訪れ海上自衛隊を中心に記したルポルタージュである。

  • 兵士シリーズ第三弾は海自(潜水艦+哨戒機)どちらも露出が少ないので同行レポ、クルーのインタビューは大変貴重である。が、P−3C哨戒機の磁気探知機を水面に降ろして使用するとの記述(間違い)だけはいただけない。

  • 「兵士」シリーズで海上自衛隊にスポットを当てた巻です。
    哨戒機と潜水艦がメインになってます。

    哨戒機の方では武器員という職種が印象的。
    米粒のような船影を見た瞬間、型から船名まで当ててしまうのはまさに「名人」!すごすぎる・・・。

    潜水艦パートでは、やっぱりごはんの話が良かった(´∀`)
    朝食の卵をスクランブルにするのかゆで卵にするのか
    夕飯のステーキの焼き加減はどうするのか・・・
    隊員ひとりひとりにそこまで聞いてくれるなんて驚いたw

    個人的には水上艦の方ももっと出して、と言いたいところですが、
    筆者の船酔い体質を考えるとあまり無理も言えませんね(;・∀・)

    いつも地道に日本を守ってくれている自衛隊の皆さんに感謝の念がわいてくる一冊です。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    深海に身を沈め、敵艦の音を探る潜水艦。空から海の守りにつく哨戒機―。自衛隊で働く隊員たちの姿をみつめ、声を拾い集める「兵士」シリーズ第三弾は、急増する領海侵犯に日夜眼を光らせる、海上自衛隊の潜水艦および哨戒機部隊に鋭く迫る。一隻四百五十億円を越す“最高機密の塊”に乗り込んでの密着取材。逃げ場のない鉄の檻の中で、海の防人たちは何を思うのか。さらに、哨戒機P3Cへの同乗取材も敢行!ソナーマン、センサーマン、武器員、戦術航海士…。海自の「兵士」、孤高の職人たちの姿を追う。

  • 「兵士」シリーズの第三弾は潜水艦部隊と哨戒機部隊が対象。以前にも書いたけれども、「自衛隊とは何なのか」というようなことを考えるにあたって、法的なあるいは思想的な方法論をとる前に、こうやって現場をつぶさに見てなされたレポートを読むことは非常に有効、というか、大事なことだと思う。

  • このシリーズは興味深いし。面白い。だんだん右に寄ってきているが

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著者プロフィール

1952年、東京生まれ。一橋大学社会学部卒業後、

読売新聞記者を経て執筆活動に入る。1986年に

新聞社の舞台裏を克明に描いた『メディアの興

亡』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション

賞を受賞。1996年、『兵士に聞け』(小学館文

庫)で新潮学芸賞を受賞。以後、『兵士を見よ』

『兵士を追え』(共に小学館文庫)『兵士は起つ

 自衛隊史上最大の作戦』(扶桑社新書)と続く

「兵士シリーズ」を刊行。7作目『兵士に聞け 

最終章』(新潮文庫)で一旦完結。その後、2019

年より月刊『MAMOR』で、「兵士シリーズ令和

伝 女性自衛官たち」の連載を開始。ほかに小説

『汐留川』『言問橋』(共に文藝春秋)、『デルタ

 陸自「影」の兵士たち』(新潮社)、

『OKI囚われの国』(扶桑社)など著書多数。

「2022年 『私は自衛官 九つの彼女たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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