- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094067330
作品紹介・あらすじ
全ての親娘に。もらい泣き必至の結婚式小説
「あたし、生まれてきてよかった」
シリーズ1000万部ベストセラー
『バッテリー』完結から12年!
ついに辿り着いた
あさの文学の最高到達点!
謹啓 光がきらめきを増し、本格的な夏の到来を感じるころとなりました。
この眩しい季節に、わたしたちは結婚いたします。
つきましては、わたしたちの結婚の宴にぜひとも
ご臨席をお願いしたく、 招待状をお送りさせていただきます。
わたしたちが、わたしたちの新たな旅立ちを
祝っていただきたいと思う方々だけを
ご招待した、ささやかな宴です。
ご多用中とは存じますが、どうか、よろしくお願い申し上げます。
謹白
日時 七月一日 午前十一時より
場所 やまべリラホテル 二階 インディゴ
九江 泰樹 瀬戸田 萌恵
「私たち、本物の夫婦になれるかな?」
【編集担当からのおすすめ情報】
「王様のブランチ」で取り上げられ大反響!
解説は、松井玲奈さんです。
感想・レビュー・書評
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1組の新婚夫婦の結婚式で招待されたゲストが祝辞を読んでいくお話。
新郎新婦の人柄がわかっていく
新婦の方は家庭環境が複雑で
小さい頃に捨てられたけど母の妹が母として育ててくれる
新郎のお父さんがそれに察してたけどそれよりも前にお母さんは理解していて心が温まりました。
すごく暖かいお話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.8
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結婚式のよさを存分に感じられる本
人生と人生が交差する1日 -
相手に幸せにしてもらうのではなく、相手を幸せにするのではなく、自分の幸せを自分で作り上げる。それができる者同士が結びつきあうこと。本物の結婚とはそういうものなのだろう
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あーなんかいいなー。ただ『良い』だけじゃないのがいいなー。映像化してください。
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あさのさんの文章は表現がとても綺麗で大好きだ。
この本も、ある結婚式が舞台になっていて、参列者ひとりひとりが自分語りをするんだけど、それによって新婦の人物像が浮き上がるようになっている。
一人だけ新郎側の参列者が語るけど、これは新婦が選んだ人の人となりがわかるようになってるうまい工夫だ。
ひとりひとりの人生に起こることは、どんな些細なことでも本人にとっては大事件だったりする。言った相手は気にしてないことを後生気にしたりするし、何気ない一言を宝物にしたりもする。この本に出てくる人だけじゃなくてみんなそう。その気持ちを言葉にするのは難しいけど、感謝とか、愛してる気持ちとか、そういうものを伝える機会として結婚式はとても適していると思う。