ロボット・イン・ザ・ファミリー (小学館文庫 イ 2-4)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094066579

作品紹介・あらすじ

大人気『ロボットインザ』シリーズ第4弾!

頑固で健気で優しい男の子ロボット・タングと、40歳になった元ダメ男ベン、あの『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のぽんこつコンビが帰って来た!
家の前に捨てられていた、ゴム手袋をした謎のロボット・フランキーと暮らし始めたベン一家。難しいお年頃のタング、コミュニケーションが苦手なベンの娘ボニーにフランキーが加わり、「兄と妹」の関係は微妙に。さらにベンの姉ブライオニー一家にもまさかの事実が。そしてボニーの教育をめぐる問題に直面するベン夫妻。
トラブル続出の毎日の中で、少しずつお兄ちゃんになるタングの可愛さと、ダメ男から一人前の父親へと成長するベンと一家に共感必至。
ステイホーム期間に著者が急遽書き上げたボーナス・ストーリー『ロボット・イン・ザ・パンデミック』も収録。
劇団四季による第1作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のミュージカルは2020年10月に開幕、ますます盛り上がるシリーズ第4弾!

感想・レビュー・書評

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  • 自分の正義と相容れない事象。忸怩たる思い。ケアとは? 他者の特性を見極める困難性は確かにあるが、多様性を自然と認められる自分でありたいなぁと思わせてくれる一冊です。タング、ボニーのその後は? 第5弾を楽しみにしています。

  • タングシリーズ4弾。ジャスミンとの別れを散々責められたベンの家に、今度はフランキーというロボットが捨てられていて…。ロボットにも心があって家族で…という流れは良いが、訳された文章独特の表現に、私が慣れないからか心に響きにくいし、ベンをすぐ責めるのやめてほしい。タングがハチャメチャながら成長し、家族の絆を感じる可愛い物語を希望する。

  • ロボット・イン・ザ〜な第四弾。今回は、〜ファミリーということで、記憶を消された正体不明なロボット、フランキーが家族に加わる。ヘビーな話題もベースにあるため、単なるドタバタなファミリードラマではない点も、この作品のまた読みたくなるポイントだと思うが、今巻は特に子供を持つ親としては考えさせられる内容でした。主人公のタングの出番が少なすぎる点だけが多少心配です笑

  • 目次
    ・ロボット・イン・ザ・ファミリー
    ・短編 ロボット・イン・ザ・パンデミック

    第2弾、第3弾と徐々に読むのがしんどくなってきたので、それ以降、新作が出版されていたのは知っていましたが、読む気にはなりませんでした。
    しかし映画を観て、最新作は面白いという声も聞いて、さっそく第4弾を読んでみました。

    少し間があいたからでしょうか、以前ほどしんどくはありませんでした。

    何がしんどかったのかと言うと、ベンのひととなりです。

    『シリーズの最初から、ベンに対して感じていた嫌悪。
    面倒を避けて大勢に流されるところ、自分に甘くてだらしないところ。
    それが父親となっても変わらない。
    子どものわがままを抑えられなくて、簡単に許してしまう。
    嫌だなあ、こんな親。
    子どもの個性を認めるのと、わがままを許すのは違うと思う。』

    これは、前作を読んだ時の私の感想。
    今回はボニーの癇癪はわがままなのではないと徐々に気づきます。
    相変わらず責任を負うくらいなら現状維持、的なことを考えますが、ボニーの気持を考えながら説得しようと努力しています。
    とはいえ、ベンもエイミーも嫌なこと・面倒なことは相手に押しつけようとする傾向があるよね。
    大人として、親として、それはどうかと思う部分は今回もありました。

    新しくベンの家族になったロボット・フランキー。
    私は最初、男の子ロボットだと思ったのですが、女の子ロボットでした。
    だからジャスミンに振られたばかりのタングの気持ちを、ベンはものすごく気にかけるのです。
    だけどフランキーってさあ、スーパーガタイのいい船大工のイメージが強いもので、なかなか表紙のロボット(女の子)とは結びつかなかったです。

    やっぱり今作もタングはメインのストーリーにはあまり絡んできませんでしたが、タングにはタングの世界があり、タングなりに家族を大切に思っている姿が見えたので、今回はこれで良しとします。←何様?
    この先話が進んできたら、AIの知能と心の関係(愛情や生きがいなど)がもう少し深く描かれるんだろうと思ので、それを楽しみにすることにします。

  • 4冊読了、1.2作目までは良くも悪くもタングの活躍⁉︎が中心に物語がすすんだが、3作目のスクールと4作目のファミリーではチェンバース一家を取り巻く様々な問題のストーリー。強い個性をもつ家族をみていくと『普通』とか『常識』って何だろう?と考える。
    人間もロボットもアンドロイドも大人も子供もみーんなが自分らしく生きられますように…

    私的には人間が好きで『助けたい』『役にたちたい』と思っているタングの登場シーンをもっと読みたかったな。

  • 前作から感じていたが、イン・ザ・ガーデンの魅力が薄れてしまっていて、読みたいのはこういう話ではないというのが正直なところ
    家庭の問題が発生するのは良しとして、ベンがそれの解決のために奔走するのも良いとして、そこにタングがいないのはこのシリーズ最大の魅力を欠いてしまっているのではないか、と思う
    ましてや今作ではタングの出番自体が非常に少なく、ストーリーへの影響も少ない
    シリーズを重ねるごとに、ベンとタングの物語から、ベンとチェンバース家の物語にシフトしているのだろうか
    それならばもっと明るい話で楽しませてもらいたい

  • もともと人間の主役のベンが人付き合いが苦手なタイプではあったが、発達障害や家族、隣人間のつきあいづらさがストーリーの中心にきてしまった。
    ちょっと好みが別れるかなあ。
    こう、スパッと割りきれる展開が嬉しいけれど。人間関係はややこしいものだし。これでもそうとうに割りきった方かもしれない。
    ところで、ロボットのタングが見せるという、そんなことも分からないなんてバカなの、の眼を見てみたい。

  • 【請求記号:933 イ 4】

  • また新しいロボットが家族に入ってくる。今あちこちで多様性という言葉を聞きますが、未来はこのロボットインザシリーズのように人間とロボットが恋に落ちたりとかあり得たりして…と想像。

    この本、日本で映画化されたのですね。見てみたい。

  • またしても新しいロボットの登場。
    もういい…と思いつつ、やはり物語上とても意義のある役割になった。
    読んでいてずっと不安に感じていたボニーのことも今後どうなるのか楽しみ。
    フランキー可愛い。

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