- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064032
作品紹介・あらすじ
岡田准一主演! 映画「追憶」原作小説!
二〇〇六年三月、王貞治監督率いる日本代表は、第一回ワールドベースボールクラシックで世界の強豪国と激戦を演じていた。同じ頃、北海道警察本部刑事部捜査一課の四方篤は、すすきののラーメン店で、野球仲間だった川端悟と二十九年ぶりの再会を果たす。川崎市在住の川端は、金策のため北海道にやって来たという。
その翌々日、小樽市郊外の臨海部で川端悟の刺殺死体が発見された。悟は死の前日、娘との電話で「懐かしい人たちに会った」と言い残していた。四方は、容疑者として浮上した人物もまた、古い友人であることを悟る――。
【編集担当からのおすすめ情報】
主演 岡田准一×監督 降旗康男×撮影 木村大作
映画「追憶」 2017年5月6日(土)全国東宝系にて公開!
原案・脚本:青島 武 瀧本智行
会いたくても、
会えなかった、
愛する人へ--。
感想・レビュー・書評
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たったひと月だけの家族。だけど彼らにとっては本当の家族だった。家族を守りたかった。そして起きた悲劇。アツシ、ケイタ、サトシはあの人に助けられ二度と会ってはならないとバラバラになっていく…。
29年後、刑事の篤、容疑者の啓太、被害者の悟として3人は再会した。悟を殺したのは本当に啓太なのか?固く口を閉ざす啓太が守りたいものとは…。
結局29年前の事件を背負っていたのは啓太だけな気がして複雑で切ない気持ちになった。懐かしくて、会いたかったけど、会えなかった人に会った時、それぞれの時計が少しずつ進んだ気がした。啓太が思い描く光景がいつか叶いますようにと願わずにはいられない。
すごく盛り上がる話ではなかったが鉄道員やあなたへなどの降旗康男監督がどんなヒューマンミステリーを観せてくれるのかと思うととても楽しみだ。 -
初めましての作家さん。
文庫の帯に書かれた、岡田准一主演で映画化という宣伝文句に惹かれて手にした本。
三人の少年が大事な人のために犯した殺人。
罪を隠すため、音信を絶ったはずの三人が出会い、過去がよみがえる。
最初の設定は、他の本が思い浮かんだりしたが…
この本も読んですぐにWOWOWで放送されているのを見た。
小説の舞台が変更されていたり、かなり端折っていたり、と、映画はかなり残念だった。
映画が先だったら原作は読まなかったかも。 -
昨年(2017年)の岡田准一主演映画の原作だそうです。
ミステリーというよりヒューマンドラマ
盛り上がりにかけて、淡々とストーリが進みますが、楽しめました。
ストーリとしては、家出をした少年3人を受け入れた北海道の片田舎の喫茶店の女主人。
そこで、4人は良い家族として暮らしていましたが、ある日、刑務所上がりの男がその喫茶店に訪ねてきたところから運命が変わります。
そして、ある事件を境に3人はバラバラに。
そこから29年後、その一人が殺されてしまいます。
刑事になっていた主人公はその犯人を捜します。
容疑者としてあがったのは、もう一人の仲間。
本当に彼が殺したのか?
そして、その男が守りたかったものとは?
といった展開です。
事件の真相はあっけないものでしたが、29年前の事件を背負ってきた男、そして本当に守りたかったもの、切ないストーリでした。
これはお勧め! -
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ご無沙汰しています(^-^)/
最近映画にますますハマっていて、読書がおろそかになりつつあっていけないと思っているところです。
今...ご無沙汰しています(^-^)/
最近映画にますますハマっていて、読書がおろそかになりつつあっていけないと思っているところです。
今日もまた映画を観に行っていました(〃∀〃)ゞ
ゴッホ 最期の手紙、とてもよかったですよ〜♪
追憶ももちろん観に行きました。
あの3人を映像で見られてよかったです。
会いたい人に会えないって辛いですね。
切ない話でした。2017/12/06 -
コメントありがとうございました(^-^)/
私も同じ本を同じ時に読んでいる事とても嬉しく思います♪
こんなにたくさんある本の中で手...コメントありがとうございました(^-^)/
私も同じ本を同じ時に読んでいる事とても嬉しく思います♪
こんなにたくさんある本の中で手に取ったのが同じなんて素敵ですね。2017/12/06
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青島武 追憶
読み始めたら止まらず、本日読了。
読み手の想像に任せることなく、全てちゃんと謎解きしてくれた。そこが繋がるんだ!と驚きもあった。
それにしても川端悟の人生が浮かばれない。
全ての子どもたちが親から愛され、傘を差してもらえる安心感をもらえますように。 -
札幌市周辺が舞台で、厚別、江別、手稲、小樽、石狩新港なんてなもでてきて身近な場所すぎてついつい読み入っちゃいました。ただ、身近な場所が舞台じゃなかったらもしかしたらそんなには?引き込まれなかったかもなぁー?というのもあり。
読みやすいミステリーで、展開も早くサーっと読み終われる。
ただ深みはなく西村京太郎サスペンス的な感じで、あーそうだねーなるほどなー犯人そいつかー的な、二時間ドラマのような展開です。
暇な時間に読み終えられる軽めのミステリーかな?
この人こんなに札幌に詳しいから絶対札幌出身だと思ったら静岡生まれの人だった。今、札幌にいるのかなー???と、作者に思いを馳せる私でした。 -
人を殺す話しにふさわしい表現では無いだろうけど、美しいストーリー。物語に入り込む前は簡潔過ぎる描写に物足りなさを感じるが、読み終えてそれは無駄の無さだと感じる。登場人物について、読み手が想像する余地を残してくれる読みやすい作品。
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2017年に映画化された原作。主人公の刑事 四方篤は、子供の頃、母親に捨てられ、ふと小樽近くの小さな駅に降り立つ。そこで出会う似た境遇の啓太と悟。この3人を暖かく世話してくれた喫茶店の店主、涼子。しかし、この4人の生活は長く続かない。涼子の昔の男が突然やってきて、居座り暴力を振るう。その男を3人で殺してしまうが、涼子が罪をかぶる。それから、約30年。3人は別々に、心に罪の意識や家族に恵まれない辛い気持ちを抱えながら生きていた。しかし、悟が殺される事件が発生し、再び交わる運命。そして、篤は今の涼子に行き着き、出会い、心に抱えたものが少しずつ溶けていく。暗い気持ちになるシーンから始まるが、事件の真相に近づくにつれ、篤の心が少しずつ変わっていく様子が感じられた。そして、妻に淋しさを打ち明け、家族としてお互いを包むことに前向きに進もうとし始める終盤に向けて、暖かな気持ちにさせてくれる。
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辛い。家族に恵まれず辛い体験をした少年三人。月日が経ってから思いがけない再会。そしてまた殺人事件。家族とはなにか問いかけられる作品。
ちょうどこの本を読み終えた時、けいたんさんのレビューが目に入りました。
同じものを読まれていたことに感動..!色々...
ちょうどこの本を読み終えた時、けいたんさんのレビューが目に入りました。
同じものを読まれていたことに感動..!色々思うことはあるけれど、とてもいい本でしたね。