- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093965484
作品紹介・あらすじ
愛子と慶子、年の差50歳の「真剣」勝負
◎佐藤愛子さん曰く「人生論を書くつもりはなかったけれど、図らずも人生論になってしまった」
◎小島慶子さん曰く「佐藤さんが下さった最後のお手紙の一節に、私は不覚にも涙が出ました」
1923年生まれの佐藤さんと1972年生まれの小島さん。年の差が50歳離れた二人が往復書簡を交わしました。夫婦のこと、生きること、今の時代、書くこと、話すこと、戦うこと……交わされる手紙の内容は実に様々です。
「理屈の隘路にハマって呻吟している」という小島さんの悩みに、佐藤さんはどう答えたか。佐藤さんが時に厳しく時に優しく返事をし、手紙を重ねるにつれて心の深い部分が赤裸々に綴られ、人生の大切なことが明らかになっていく往復書簡は、たっぷり笑えて、しかも深い感動を呼びます。
<夫婦喧嘩の大義は要するに「ウップン晴らし」ですからね。「颱風一過。後は雲ひとつない、ルンルン青い空」が望ましい>(佐藤さん)
<佐藤さんは私の愛が深いとおっしゃいます。そうかもしれませんが、だとしたら愛なんてロクなもんじゃないと思います>(小島さん)
読後感はルンルン青空。元気がわき出ること請け合いです。
【編集担当からのおすすめ情報】
『九十歳。何がめでたい』が128万部を超えるベストセラーになったことで狂瀾怒濤の日々を送っていた佐藤さん。そうした最中に佐藤さんと小島さんは文芸誌で対談を行いました。その後、ふたりは手紙を交わす間柄になったことを知り、「女性セブン」誌面でそのおふたりの手紙を掲載させて頂けないかと申し込みました。
そうした経緯もあって、本書で交わしたふたりの手紙はとても個人的で、率直で、親密なものです。最初、そうしたふたりだけの私信を覗き見るような感覚を感じたほどです。
悩みを赤裸々に打ち明ける小島さんと、それを笑い飛ばしながらもどこまでも真剣に答える佐藤さん。本書を読むうち、私の悩みもどこかへ消え去り、勇気と元気をもらえたような気がします。
小島さんの著作を好きな方、佐藤さんの著作を好きな方、いずれの方にとっても、おふたりの新しい一面を垣間見ることができると思います。ぜひお手にとってお読みください。
感想・レビュー・書評
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小島慶子さんに興味があって、6年間で14冊読みました。
慶子さんのご主人が無職で、慶子さんの収入に頼っているから。
今回もさらに詳しいことがたくさんわかりました。
最初の方読んでいる時、最近見た「ざんねんないきもの事典」を思い出しました。
「トナカイのオスのツノはクリスマスまでもたない(抜け落ちてしまう)」
つまり子どもたちにプレゼントを届けるトナカイはすべてメスだし、冬の間ツノで雪をかきわけてエサを探すのもメス。
それでメス(妻)がオス(夫)にグチグチ文句言うのです。
あ、でもちょっと待って!
慶子さんのご主人はオーストラリア(南半球)にいるのだから、クリスマスにプレゼント届けているのはオスのトナカイなのでは?
それはともかく、こういうご主人のおかげで慶子さんの愛読者がいるというのも事実なので、頑張ってほしいです。
さてこの本の終わりの方を読んだとき、ご主人は元々結婚してしっかり家族を支えるより、未婚で気儘に生きるタイプだったのではないかと思いました。
いままでは「奥さんが稼いでくれるから安心して無職になった人なのだろう」と思っていたのです。
でも、どうも慶子さんが強引に結婚をすすめてしまった雰囲気です。
佐藤愛子さんが予測するように、離婚しないでほしいし、エア離婚でもなんでもいいので、慶子さんのお話たくさんききたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悩みながら奮闘している小島さんと数々の修羅場をくぐってこられどんな悩みもズバッと解決してしまう佐藤さんのやりとりが面白かったです。私は2人のどちらの世代でもないですが、すごく共感しうる内容でした!いつの時代も女性は強い、私も頑張ろう!とおもえるスカッとした内容でした。
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赤裸々な小島さんに年の功の懐の大きい愛子さん、往復書簡集。
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テンポが良くて思わず笑ってしまう、真剣な悩み相談室!あっと言う間に読みました。
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クスッと笑える読み物。言葉の勉強にもなりました。
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2人の会話のテンポが好き!
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小島慶子の切り口は基本的に斜めからの切り口で非常に興味深く思っていたのだが、その切り口を佐藤愛子がバサッと切り捨てる軽妙さは読んでいて心地よい。
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佐藤さんの若々しく勇敢な生き方の秘訣は?
→知らんがな、そんなこと。ありのまま、「自分にとっての自然」を生きているだけ
これだから佐藤愛子さんは面白い!
往復書簡相手の小島慶子さん宛の文章なんだけれど
、同じく人生の後輩として力強く指南してもらっているようで嬉しく思いながら読みました。
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知人の精神科医によると、今は思春期が終わるのは四十代なのだそうです。この傾向はさらに進んで、今の二十代はおそらく五十代で「大人になる不安」を覚えるようになるだろうとのこと。世の中が子供のまま生きていける仕組みになっている。