- Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093897709
作品紹介・あらすじ
陛下のご意向を無視する逆臣は誰か
陛下の生前退位のご意向を受けて世に放つ「天皇入門書」決定版!
23万部のヒットとなった『天皇論』に100ページ超を加筆した総頁数552ページの大作。
陛下は「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ」てご意向を表明された。
皇位を安定的に継承していくには、特措法で一代限りの生前退位を認めるのではなく、皇室典範を改正し、女性・女系天皇、女性宮家を認めなくてはならない。
しかし、多くの国民が「わたしたちの天皇陛下」のお気持ちを大切にしたいと願う一方で、「男系男子しか認めない」と主張する者たちがいる。
天皇に対する「尊崇」を口にしつつも、陛下のご意向を無視する動きに危機感を抱いた著者が放つ問題作。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書では、皇位継承問題だけでなく、これまで皇室に民間から嫁がれた美智子皇后陛下、雅子妃殿下がともにマスコミから激しいバッシングを受けた歴史についても取り上げています。
ただでさえ基本的人権が著しく制限された皇室に嫁いだ女性が2代にわたって激しい非難にさらされたことを鑑みれば、悠仁親王が将来、結婚相手を見つけることは非常に困難になっていることが想像できます。
私たちが日頃忘れがちな、「天皇をやっていただいている」という事実を具体的に知ることができる作品です。
感想・レビュー・書評
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皇室は日本の歴史を体現しており、日本の文化そのもの。天皇陛下がいらっしゃってこその日本。その陛下の悲痛な叫びをあからさまに無視しようとしている日本会議を始めとする自称保守派の連中は国賊であり逆賊である。
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新しい令和の時代になる前に読み終えておくべきだった。ここで語られる問題を重点的に新聞やテレビは報道して、国民は考えなければ。上皇、上皇后陛下を懐かしんだりするだけでなく、国民に寄り添ってこられた方々の思いに応える方法とは何か、を。
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著者は早くから、安倍内閣や日本会議などの自称保守連中には、尊王心の欠片も無く、彼らは天皇を自分達の思うままに行動させたいだけであると見抜いていた。
彼ら自称保守派の言動を、注視していなければ理解できないだろうが、実に皇室への敬意が無い人間達なのである。
真の保守とは何か、それを見極める必要が有る。 -
私が小林の漫画や著作を読んだのは最近のことで、よもやこれほどのスピードで転落するとは予想だにしなかった。元々自分自身を美化する小林の画風が好きになれなかった。甲高い声も耳障りだ。公の場で「わし」という言葉遣いも大人とは言い難い。それでも一定の敬意を抱いたのは早くから慰安婦捏造問題に取り組むなど、期せずしてオピニオンリーダーの役割を果たしてきたように思えたからだ。その姿は文字通り孤軍奮闘であった。
https://sessendo.blogspot.jp/2017/12/special.html -
読了。読むのに時間かかった。とても一気に読めるものでなかった。天皇陛下も読んでいるのではと思った。
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小林よしのりが漫画で綴る天皇論。
これまで知らなかった天皇の万葉一系や宮家のしきたりについて色々知ることができた。 -
天皇退位が何で結局特措法になってしまうのか、万世一系ってホントなのか、宮家って何か、女性天皇、女系天皇、女性宮家の議論はなんでほったらかしなのか・・・。天皇陛下退位の問題に関連して、新聞記事や解説、新聞に掲載されている識者の解説などが増えたんだけど、そういうのを断片的にたくさん読んでもイマイチ良く分からんので、ここでしっかりまとまった知識を得ておこうと思って最新のゴーマニズム宣言を手に取ってみました。漫画だからイメージが湧くし、皇室の問題だけど率直な意見が表現されていて読みやすいけど、500ページ以上あってかなり手応えはあります。調べているうちに小林よしのりはすっかり今上天皇・皇后陛下に対する神聖なイメージを心の中に作り出してしまった雰囲気で、そんなに純粋に心酔してしまうのもどうかと思うけど、天皇陛下がどのように暮らしているかとか、神話から続く皇室の歴史や明治時代以降の天皇や明治憲法との関連、政治との関わり方など、客観的な知識を十分に得ることができます。天皇・皇室に関する(A部政権をとりまく)保守派の主張は、小林よしのりにしてみたらある意味「天皇を政治利用する逆賊」のようです。天皇が男系男子のみとするための「Y染色体」の話も最近出来てきたトンデモな話しに過ぎないようだし、そもそも明らかに女系の天皇もいたそうです。神話世界に立ち入れば、天照大御神が女性だし。読んだあとの個人的な理解としては、天皇家は日本全体をまとめる神社(神道)の神主を世襲している一家ということです。国民全体のために祈る一家。古代は最も有力な豪族(大君)だっただろうが、歴史的にそのような立場になっていき、だからこそそのような存在は権威として守られてきたようです。そのような一家が存在するシステムは国の安定に寄与してきたことはこれまでの日本の歴史が証明するし、逆にそのような存在の無い外国の凄惨な歴史が証明するのかもしれない。このようなシステムの存続を守っていくかどうかは国民の支持と理解が必要であることは間違いないけど、存続を希望するのであれば、現実問題として天皇は高齢になったら退位してある程度皇太子が若いうちに天皇に即位できるようにすべきだし、女性や女系天皇の存在も可能なようにすべきだろうと思う。そもそもそのような問題は、だれに「天皇」を継がせるか天皇家の問題だろう、と思う。
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小林よしのりさんの本(漫画?)に再度はまりつつある。社会においてわかりにくい問題を漫画形式でわかりやすくかつあつく表現してくれる。ここで興味を持ち、幅広く知識を広げていくことができればなお良いと思う。
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2017年3月読了。