第4の波: 大前流「21世紀型経済理論」

著者 :
  • 小学館
3.83
  • (11)
  • (12)
  • (10)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 132
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093888844

作品紹介・あらすじ

トフラーなら「この波」を予測したはずだ なぜ日本人の給料は上がらないのか?それは「第4の波」を理解していないからだ――。かつて未来学者のアルビン・トフラーは、世界的ベストセラー『第3の波』において、近現代の文明を支配していた巨大な潮流と、1980年代以降の世界の変化の波を、ものの見事に分析してみせた。「第1の波」=農業革命、「第2の波」=産業革命に続き、「第3の波」=情報革命によってもたらされる情報化社会の到来を予見したのだった。そして今、トフラーと親交があり、互いを認め合った世界的経営コンサルタントが、畏友の考え方をヒントにして、最新の世界潮流を解説する――。〈現在は、トフラー氏が生きていた時代には予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、「第4の波」というべき全く新しい社会が到来している。もし今もトフラー氏が生きていたら、この「第4の波」について考察し、新たな著書を執筆していたに違いない。だから、亡き友に代わって私がそのテーマに取り組みたいと考えたのである。〉――プロローグ「第4の波」とは何か? それは21世紀に入って劇的に進化した「AI(人工知能)&スマホ革命」が世の中にもたらす変化であり、21世紀は、いち早くこの波の特徴を捉えた者が富を独占する。だが、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」へと達する「第4の波」の後半には、大規模なレイオフ(解雇)が発生すると予想される。果たして、この「第4の波」の激変の中で活躍できるのは、どのような人材なのか?そして、AIに置き換えられない仕事とは――。21世紀に生き残るために、来たるべき未来の「図式」を提示する「希望の書」。 【編集担当からのおすすめ情報】 アルビン・トフラー著『第3の波』――今から40年ほど前の世界的ベストセラーのタイトルを著者の大前氏の口から最初に聞いた時には、ずいぶん懐かしい話題だと感じました。そこから、いったいどんな歴史が語られるのかと思ったら、まさにいま現在進行している「第4の波」についての、目の覚めるような解説でした。トフラー氏の“見立て”を現代に応用すれば、21世紀の世界と日本の経済が読み解けるというのです。たしかに、トフラー氏が説く「波」の動きを、今の時代に反映させると、その激変の構図が見えてきます。それは、日本の国家戦略や経済情勢、雇用にも深く関わることで、個人個人のこれからの生き方・働き方をも考えさせるものでした。なぜ、巨額の補助金バラ撒きを繰り返している岸田政権の経済政策が効かないのか――ということもよくわかると思います。本書では、大前氏が平易な言葉で、多くの図表をまじえながら、わかりやすく解説しています。ぜひ書店で手に取ってみてください。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第一の波「農業革命」第二の波「産業革命」第三の波「情報革命」第四の波「AI、スマホ革命」
    日本は第三の波にすら乗れてない。
    大前氏の21の提言。今の政治家じゃ1つも実現できそうにないな。

  • 最近読んだ本の中では、一番内容的に面白く、スラスラ読めた。世界の経済情勢と日本企業の衰退、世界と日本の賃金格差、アメリカ利上げの狙い、日本人の将来不安の理由、尖らせる経営戦略「スパイク型」、ユニクロ、NTTの話、子供からスマホを取り上げるのではなくスマホを使って新しい事をさせる等、内容盛りだくさんで、大変な為になった。

  • 久々の大前さんの著書を読みましたが、何十年経とうとも今の最先端を体験して自分の言葉で話す力は年齢は関係なく興味を持つと言うことを体現していますね。 私も行動しないと!

  • 期待して読んだが、大きな発見は無かった。
    ただ、一気に読み進めた。
    おもしろかった。
    大局的な見方、考え方が出来た。
    さすが大前氏だと思った。

  • 農業革命、産業革命、情報革命、3つの革命の次に来ている今は、AI&スマホ革命である。
    日本人の生産性の低さ、それと同時に世界に遅れをとっている平均給与。工業化に一気に乗ったがために、情報革命で完全に乗り遅れて、重厚長大な産業が牛耳ったから、他の伸びている国がとっているような機動的な体制がとれなかった。
    これからくる第四の波は一体何か。例えば、弁護士は、AIが取って代わる。会計士も、AIがチェックしてOKが出れば申請だ。薬剤師ももはやいらない。こうなってくると、監督庁のお墨付きで、人がやらないといけないとしていた専売特許を奪い取っていくことを意味する。
    また、本書では、大きな視点として日本という国の問題点と、解決策を提示している点で非常にユニークだと思う。読んだ本でも、正直問題点だけはいくらでもあげているが、後付けで文句をいう、どちらかというと炎上斡旋系で心地よい、耳障りの良い主張プラス、批判という合わせ技は本当に辟易しているので、素晴らしいなと思う。特に、リスキリングというよりも、よりITスキル、AI関連、感性に近い成長と人材不足が問題点で、それを育てることをしていないことにあるというところだ。教育しかり、省庁の構成や国の取り組みがいかに無意味で、無駄になっているか、複雑な大臣構成などを示しながら、どうしようもない現実をうつす。一方で、どうにかしたら、日本はまだ浮上できる。それを具体的に示しているのが、権限や情報の次の産業にお金と人材が流れるようにすること、地方でも独自に呼び込み、育てることができるということ、スマホで事業構想ができること、海外各国で起きている変化を体験し見てきたこと、それらが日本を変えていく。力強いメッセージであり、これを大前氏自身が生きているうちにはみることはできないかも、と思いながらも伝えてくれていることを強く感じる。大前氏の次、日本を次のステップへ。日本として、知識と経験を持ち寄る必要がある。

  • ●なぜ気になったか
    第4の波は「AI&スマホ革命」。生成系AIが話題になり始めた今、IT革命の次はAI革命であると確信する。その本質を教えてくれる本書、読まずにいることはできない

    ●読了感想
    期待していたほど深掘りされた知見は得られなかったし、日本の将来にはさらなる絶望を感じさせられた。思わぬところで日本人の強みが発揮されて状況好転!、が起きることを願うばかり

    #第4の波 大前流「21世紀型経済理論」
    #大前研一
    23/2/28出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

    https://amzn.to/3Ymqmh3

  • ブレない=著作の主張は大体同じですが、日本に対する危機感はすごいですよね。そして、何よりも一人一人、ちゃんと考えて生きていかないと行けない、と思わされます。。

  • このタイトル、A・トフラーと知り合いだったのか。

  • 尖った企業になれ。

  • ものすごく新しいことやびっくりする発見がある訳ではないが著者の独特の知見や物を見る角度が学べる。過去の講演の記録を書き落とした内容や週刊誌への連載記事が相当程度加わっており最新のメッセージはそれ程ないものの読み易さも手伝ってお勧め。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大前研一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×