- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093887854
作品紹介・あらすじ
肖像画とエッセイ、詩が協奏する音楽の喜び
以下のような谷川の言葉がこの本の魅力を語りつくしている。
「音楽は世界を隔てることなく丸ごと包み込む。僕はずっと、詩でそういう世界を作りたいと願ってきた」
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あのベストセラー『マザー・グースのうた』の名コンビが復活した! 堀内誠一が遺した素晴らしい肖像画とエッセイに谷川の詩が協奏する。カラーも満載の宝物のような一冊。
収録された作曲家は以下の人々――モーツァルト/ドヴォルザーク/ドビュッシー/フォーレ/ファリャ/グリーグ/シューマン/ショパン/ベートーヴェン/ブラームス/ガーシュイン/ミヨー/シューベルト/ムソルグスキー/ラヴェル/ハイドン/ラフマニノフ/ビゼー/サン=サーンス/バッハ/エリック・サティ/プロコフィエフ/メンデルスゾーン/グラナドス/バルトーク/ストラヴィンスキー/リスト/チャイコフスキー/(掲載順)
見開きの右ページに堀内による各作曲家の軽快なエッセイ、左ページにカラーの肖像画、そして次の見開きに谷川による全作曲家にちなんだ詩(5ページに及ぶ詩もあり、モーツァルトとバッハは複数篇を収録、書下ろしも多数)。
感想・レビュー・書評
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どういう本か、と聞かれてもいまいち説明ができないけど、いい本だ、ということは読めばわかる。バッハは偉大。
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サティとドビュッシーはよく聴く
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ヤマハのPR本が元と知り、納得。豪華なペア.音楽への愛情に満ち溢れている。音楽に囲まれている。欧州で楽しく豊かに過ごされた事だろう。ああ音楽って素晴らしい。
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肖像画とエッセイ、詩が協奏する音楽の喜び
「音楽は世界を隔てることなく丸ごと包み込む。僕はずっと、詩でそういう世界を作りたいと願ってきた」そんな、谷川俊太郎の言葉がこの本のカタチを物語ります。堀内誠一が遺した素晴らしい肖像画とエッセイに、谷川の詩が協奏する音楽の本です。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/748902 -
堀内誠一さんが描いた音楽家の肖像とエッセイに、谷川俊太郎さんの詩を合わせた一冊。
音楽の巨匠たちの生い立ち、家族との日常や、彼らが暮らした街、通ったカフェやお店、自然の描写を、絵とともに綴ったもの。
各章ごとに、その音楽家にちなんだ詩を、谷川俊太郎さんが読んでいる。
以下、読書メモ。
・文学者も音楽家も、よく絵を描いた時代があった。
ゲーテ、ユーゴー、メンデルスゾーン、シューマン等。
中学生のショパンは授業中に見事な肖像画を描いた。ワルシャワの夜景も描いた。
・ベートーベンはワイン好き。
ワイン醸造地を歩き回って作曲した。(ベートーベンは歩きながら作曲することで有名だった)
・展覧会の絵を作曲したムソルグスキーは独創的な才能があったのに、役所勤めをしながら作曲し、深酒が祟って40代初めで世を終えた。
・86歳まで生きたサンサーンス。4歳から演奏活動をしていた神童で、詩も絵も描き、天文学者で哲学者だった。
・バッハは青年時代から壮健。くよくよすることなく思い立ったら行動。普段の演奏も奔放で非難され続けた。子供は20人いた。
・メンデルスゾーンは幼い頃から作曲を始め、家で抱えている管弦楽団に演奏させた。
家族を愛し、シューマン、ショパンとも友情を深めた。
堀内誠一さんは、74年ごろから家族とともにパリ郊外に移り住み、ヨーロッパ各地を旅した。ヤマハの楽器店やピアノ教室などで配られるPR誌、「ピアノの本」の表紙を描くようになり、ピアノを絵の中に入れて欲しいとリクエストがあってから、作曲家シリーズが始まる。最初は渋々だったようだが、途中から面白くなったようでエッセイの連載も始めたと言う。(そのため、絵だけの章もあります)
カラフルな挿絵がとても綺麗でおしゃれです。
小難しい音楽の解釈もないので、専門的な知識がなくても、誰でもすんなり読める。
28人の音楽家のことが描かれているけど、私も詳しいわけではないので、知らない人も何人かいた。
リストやラヴェル、ドビュッシー、サンサーンスもいつか弾いてみたいけど、初心者の私に弾ける曲なんて有るのだろうか・・・。
作曲家のことや、その曲が作られた背景を知ると、弾くときの感情も変わってきそうだな。
がんばろ!
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堀内誠一が作曲家について語り描く。谷川俊太郎が作曲家に詩を書く。なんと贅沢な本。
お二人は同い年で東京生まれというのも同じたった。