家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093887786

作品紹介・あらすじ

笑えて泣ける岸田家の日々のこと

車いすユーザーの母、
ダウン症で知的障害のある弟、
ベンチャー起業家で急逝した父――

文筆家・岸田奈美がつづる、
「楽しい」や「悲しい」など一言では
説明ができない情報過多な日々の出来事。
笑えて泣けて、考えさせられて、
心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセイです。

もくじより
◎弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった
◎どん底まで落ちたら、世界規模で輝いた
◎グーグル検索では、見つからなかった旅
◎先見の明を持ちすぎる父がくれたもの
◎忘れるという才能

【編集担当からのおすすめ情報】
noteやTwitterで話題となっている岸田奈美さん。
岸田さんの文章は、人の感情をゆさぶる力があります。岸田さん節が炸裂するギャグに爆笑した次の瞬間、涙があふれてきます。私など、
読んだ後、見える世界の景色がきっと美しく清々しいものになるはず。ぜひ体験してみてください。

感想・レビュー・書評

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  • 落語家、コントの脚本家、ドラえもん、どの魅力もひっくるめた作家さんだと感じた。
    愛と行動力とユーモアが溢れている方。
    たくさんの愛をおくるとたくさんの愛が返ってくることは多いし、行動力があることで、周りの人だけでなくたくさんの人に愛を与えられる事もあるんだなと改めて感じた。
    自分も大切な人をもっと大切にしたい、誰かを喜ばせたいと思わされた。

  • パラリンピックのコメンテーターをしている岸田奈美さんを見て、エッセイを手に取ってみました。
    とっても素敵なエッセイでした。
    どんなことをレビューに書こうかと色々と頭の中がグルグルとしたけれど、やっぱり特に何も書かないことに決めました。
    みんなそれぞれ人生で経験したことや、頭の中、心の中を占めていることは違うと思います。
    なので、このエッセイを読んで思うことも人それぞれ。
    私の思いは私の中にそっと置いておこうかなと。


    以下、書き留めておきたいフレーズ
    ●悲観は気分、楽観は意思
    ●自分で選んだパートナーこそが家族の最小単位
    ●「アホちゃうか」と、記憶の中にいる父がいう。やかましわ。
    ●知らんけど


    あ〜泣けて笑えて忙しいエッセイでした。知らんけど。

  • ほんわかとする読後感。できないと思うか、さあどうしようか、と思うか。その気持ちの差にあるもの。ありのままを出せる相手が側にいることのありがたさ。

  • いわた書店一万円選書の中の1冊。
    文章に人柄の優しさや正直さが滲み出ている。
    関西人らしい面白さも。
    特に好きなのは「アサヒスーパードルゥゥァイいかがですか」と、櫻井翔さんで足がつった 選び続ける勇気 よい大人でなかったよい先生です。
    わたしは櫻井くんが大好きだけど、櫻井くんの章を読んで、好きパワーが増えた。櫻井くんピンク色のジェットストリーム、似合うなー。
    そして、
    知識は人に説明できるようになって始めて理解できたと言える。
    すごく、ふに落ちた。
    最後にこの本を読んでいると、「まずは、これ食べて」が思い出され、また読みたくなった

  •  noteやtwitterで話題の岸田奈美さん。自分が彼女のことを知ったのは、NHKラジオ深夜便のインタビュー番組にて。けっこうハードな日常を過ごしてるにも関わらず悲壮感がなく、とにかく明るい関西弁の彼女の話を聴いて、自分の悩みなんてちっぽけやな〜、岸田さんに比べれば楽勝やな〜と、思ったのでした。
     岸田さんの著作やトークでよく、言われている言葉が印象深いし、人生観を表現されてるかな?と思うので、紹介します。

    チャップリンの有名な言葉で

    「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」

    本人にとっては深刻で悲劇と思ってるけど、はたから見れば笑っちゃう喜劇的なことって、コントとかでもよくありますよね…
     自分も、日常で「あれ?」「コントみたいやん」と俯瞰で見ると笑っちゃうこと、けっこうあります…腹立つことがあっても、「聞いてよ〜」と誰かに話して笑ってもらえればおもしろいかな…、笑えるネタになればもうけもんかな〜なんて…(;^ω^)
    なんだかうまくいかず…落ち込みがちな方にオススメです(*^_^*)

  • 「重い人生だから、せめて足どりくらいは軽くいたい」

    あーすごいなこの人の行動力はと思った。

    本に書かれている以上のいろんなことがおそらくある中で、本に書けることを面白おかしく書いてくれているんだろうなと思って、笑うというよりはじんわりする本だった。

    脳みそぶんまわしながら考え、行動に移し、ユーモアで足取り軽く、すごい方だなと思う。

    岸田さんの繊細さが伝わってきて、実際のことは、自分は経験していないから、安易に容易に感想が書けない。

    自伝エッセイとは知らずに読んだので、テイストは、はじめ少しいろいろ戸惑った。

    笑かそうとしない、岸田さんの文章も読んでみたいなと思った。

    でも、

    「つらいことがあったら、心置きなく、忘れてもいいように、書く」

    「どうせ後から読み直すなら、苦しくないよう、少しばかりおもしろい文章で書く」

    とあって、普通に書いて読み直したら猛烈につらいから、少しばかりおもしろい文章で書く、ということなのかな、と思うと、
    それが伝わるからか、読んでいても、面白くても、心のどこかは、ずーんとくる。

    しんどい経験がある人ほどめっちゃおかしく笑い話にするのは、わかるなあと思った。

    岸田奈美さんのお父さんへのラブレターみたいだった。

  • 本屋で見かけるたびに気になっていたので。
    まずタイトルがいいと思った。
    泣きながら笑える。というかホロっとさせられた直後に笑わせられるので、自分の情緒が不安になる。
    このまま次も読んでみたい。

  • 家族への愛が溢れている。

    とても読み易くて、ちょっと笑えて、関西弁もまた良い具合に味を出している。

    だれも傷つけない笑える優しい文章だと思う。

    「人を大切にできるのは、人から大切にされた人だけやねんな」と言うお母さんのことばに感動。

  • 車いすの母。
    ダウン症で知的障害の弟。
    中学2年の時に急逝した父。

    家族にまつわる自伝エッセイ。

    言葉のチョイスが明るくて、心地よかった。

    岸田家は、さまざまな事情から、一番楽で簡単なやり方を選べないことがある。
    それを「我慢している」にするのではなく、その選択肢を「楽しむ」力がある。

    読んでいて、前向きな力をもらえた。

    明るくて、ユーモアのあるところでは、思わず吹き出してしまうし。
    悩んだり、じーんとくるところでは、思わず泣けたり。

    最初から最後まで、引きこまれるエッセイ。

  • 9ヵ月以上前に予約してようやく巡ってきた人気エッセイ、友人のオススメ本。

    著者の岸田さんのご家族は、中学2年のときに亡くなった父、病気の後遺症で車椅子生活になった母、ダウン症で4つ下の弟、そして祖母。

    ご家族、岸田さんの人生、ミライロの垣内さんとの出会い、その他、大切な人のことが、ストレートに明るく語られる。

    さくらももこさんのエッセイの楽しさに似ているな、と思っていたら、岸田さん自身も好きだったよう。

    僕が特に笑ったエピソードは「ホットコーヒー」(128頁〜)と、「整骨院の院長先生」(171頁〜)の2つ。

    エッセイ全体としては、

    「日々、懸命に生き延びることの尊さ」

    を教えてもらった。

    岸田奈美さん、薦めてくれた友人、いい本、ありがとうございました。

    僕の後ろにまだ50人以上、この本を待ってる人がいる。

    みなさん、いいアンテナの張り方されているなあ。 

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著者プロフィール

1991年生まれ、兵庫県神戸市出身。大学在学中に株式会社ミライロの創業メンバーとして加入、10年に渡り広報部長を務めたのち、作家として独立。 世界経済フォーラム(ダボス会議)グローバルシェイパーズ。 Forbes 「30 UNDER 30 JAPAN 2020」選出。 著書に『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』『もうあかんわ日記』『傘のさし方がわからない』。

「2023年 『飽きっぽいから、愛っぽい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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