「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育

著者 :
  • 小学館
3.99
  • (49)
  • (67)
  • (36)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 1009
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093886338

作品紹介・あらすじ

2020年教育改革で求められる5つの知識

長い間「学力偏重主義」に陥り、問題解決力やコミュニケーション力に欠け、心が折れやすい子どもが増えているといわれる日本。「人間力を育む教育」がされてこなかったことが原因だともいわれている。
近い将来、AIが多くの仕事を奪うと言われている今、数値化できる能力=学力テスト、IQなどは意味を持たない。人だけが持ち得る人間力=「非認知能力」を育てることこそが、これからの教育の必要なこと。2020年教育改革の核もそこにある。
世界に先駆けてこの教育改革を断行したアメリカで子育てをした日本人ママ、ボーク重子さん。娘スカイは、2017年「知力・表現力・コミュニケーション力」などを競う「全米最優秀女子高生コンテスト」で優勝を果たした。子育てを始めたワシントンDCで著者が見た現地の教育は、日本人からすると信じられないものだった。しかし、それこそが子どもの強い心を育み、自分で様々な問題を解決する力をつける教育であることを知る。
そして、彼女は娘が持つ可能性を伸ばしていくために、家庭でできる5つのことに気がついた。それこそが、「非認知能力」を育てる鍵であり、子育てをする親をも幸せにするルールだった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「非認知能力」について分かりやすく書かれており 、我が子がもう少し大きくなったら実践してみたいと思える内容だった。
    最近、脳科学の本を読み漁っているが どの本にもよく書かれていることが
    ◇子どもに選択させる機会をつくる
    ◇能力ではなく過程を褒める
    ◇家庭の中で子どもに役割を与える
    といった内容。
    まずはわたしも その辺りから始めてみよう。

  • すごく参考になった。 まだ、3歳と1歳だから、 これからって感じ。

    母親が笑顔で
    幸せなら子供も幸せなんて びっくり。

    まずは自分の幸せを♡

    あと会話やあそびも 大切ってよくわかった

    • きよさん
      すごく参考になった。 まだ、3歳と1歳だから、 これからって感じ。

      母親が笑顔で

      幸せなら子供も幸せなんて びっくり。

      まずは自分の幸...
      すごく参考になった。 まだ、3歳と1歳だから、 これからって感じ。

      母親が笑顔で

      幸せなら子供も幸せなんて びっくり。

      まずは自分の幸せを♡

      あと会話やあそびも 大切ってよくわかった
      2024/02/05
  • 無理せず自分が取り入れられる部分のみ参考にしたい。

  • 一体験談をあたかも子育ての本質かのように綴られている。エッセイとしてならなんの問題もないのだが、学術書ではあり得ない。間をとって啓発本といった趣き。
    3人の父として実感するのは子育ては子どもの性質に大きく依存、左右されるものであり、そもそも一人っ子の母に子育て論を諭されても「そういうケースね、ここは長男に当てはまり、ここは次男、んでここが三男っぽいね」くらいにしか思わない。
    これはこれで結局「こうすればうまくいくはず、うまくいかないのはやり方の問題で子どもじゃない」って母親を追い詰めている。
    つまり凄かったのは夫と娘、著者は根っから自己肯定感が強く、きっとそのせいで子どものときにいじめられたり、大人になって恥ずかしげもなく1人の子育てでこんな本出しちゃった。

  • さすがのボーグさんの本ですが、うーん、お金、子供が一人という手間的に難易度が高い。P32 こどもの安全な環境の為に、「こどもの存在を認める」「個性を認める」「子どもが楽しむことを重視した環境」p89 否定的な言葉を用いると、自己肯定感を下げ、自発的にやろうとする気持ちを下げる。肯定的な言葉を掛ける。P99 マインドフルネスで自制心を高める。「マインドフルネス」とは、「今、ここで起こっていることに集中する心の状態を作り出すこと瞑想やヨガなどを用いて冷静で静かな心を穏やかにするマインドフルネスの状態を作り出す」P102 こどもに対して命令と支持を止めて親が一方的に「~しなさい」「言ったとおりにやればいい」と言うのを止め、子供の意見を聞く。「あなたならどうする?」「どうしてそう思うの?」などと尋ね、話をさせ、感情的な判断から離れた徐々に論理的な結論を導かせる。大人から意見を求められることで自分の存在意義を感じ、自分の思いを表現することで自信もつき、自分の意見に耳を傾けてくれる人がいることで自己肯定感に繋がる。

    ★★★P148 自己肯定感が高い人の特徴には。・何かを成し遂げようという気持ちが強い。・悩みや不安を感じて落ち込むことが少ない。また、落ち込んでも立ち直りが早い。・感情的になることが少なく、いつも精神的に安定している。・相手の話を素直に聞くことができる。・仕事や学業、決めた目標などに対して、途中で挫折することが少ない。・障害があっても、柔軟に対応策を練り、やり抜くことができる。・自分を素直に表現でき、人のことも素直に受け入れられるため、友人が多い。自己肯定感の高い人は挫折やストレスに強く、やり遂げようとする意志が強いので、結果的に学業や仕事の成果が上がりやすくなる。結果を出したことで達成感も高まり、実力に応じた自信が付く。また自分も他人も素直に受け入れることができるために周りに人が自然に集まってきて、良い循環ができる。

    ★★★P149 家庭で子供の自己肯定感を育む12の方法。 1. こどもに頻繁に声を掛ける 2. こどもの話をよくきく。 3. 親が感情に左右されない。 4. 子どもに感謝する。 5. 子どもをよく見て、よく褒める。 6. 子どもを他の人と比べない。 7. 欠点を直すより、長所を伸ばす。 8. 子どもに決断させる。 9. 選択肢を用意して、自分で決める力を育む。 10. やってあげるのではなく、手本を見せて手伝う。 11. 子どもの感情が爆発したときは、子供を責めない。 12. あるがままの子どもを認める。P167 世間体より大切な子供の気持ち。

  • 我慢強さややり切る力など、非認知能力を育てようとする側の非認知能力もかなり求められることを感じました。
    じっくりと対話する時間や、挑戦をして失敗を許容する機会をこの多忙の中で確保しようとできるかですね。

  • 育て方
    ・子供に頻繁に声掛けをして、触れ合う
    ・話をよく聞く
    ・感情的にならない
    ・感謝する
    ・よく褒める
    ・他のこと比べない
    ・欠点を治すのではなく長所を伸ばす
    ・子どもに決断させる
    ・選択肢を用意し、自分で決めさせる
    ・やってあげるのではなく、手本を見せる
    ・子供の感情が爆発した時は、責めない。話を聞く。まず抱きしめる。
    ・「あなたはパパとママにとって、一番大切な存在」と伝える
    ・子供の気持ちが一番大事
    親のマインド
    ・最も幸せな子どもは、両親と一緒に暮らしており、家族と一緒に週3回以上の夕食を食べ、母親が幸せを感じている家。
    ・働く時間を半分にし、主婦業はお手伝いさんもお願いして、焦ったりイライラすることなく、幸福度を増やすこと!
    ・苦手なものは苦手と認め、無理してやらなくてもいいようにする。
    ・健全な捌け口。神に殴り書きして、ビリビリに破く
    ・週一回デートの時間を作る。30分でも。夫は最大の協力者だから、なぜ手伝ってくれないのかと批判するのではなく、「本当に大変なの」と甘える。
    ・幸せは伝染する。楽観的で前向きな人といるようにして、ネガティブな人は、耳を傾けないようにする。
    ・子供の勉強内容は、好き、楽しいという感情から始める(ボーヴォワール校)-学校選びだいじだなぁ。
    子供のパッションの育て方
    ・いろんなことに挑戦させる(観察!興味の対象、頑張れること、悔しがること、壁の乗り越え方)
    ・色んな人に会う機会を設ける
    ・好きなことが見つかるまで探す。
    ・やめ方のルールを決めておく(3ヶ月とか)
    ・なんのためにという質問を習慣にする
    ・仕事には4種類。有償の仕事、無償の仕事、ボランティアという社会をよくする仕事、

  • 非認知能力は大事だってわかってるけど
    結果がすぐ見えないから、ついつい結果の見える
    認知能力が気になってしまう。

    でもヘックマンの実験や、著者の娘さんが非認知能力が求められる全米最優秀女子高生コンクールで優勝する結果を見ると生きる力の大切さを感じる
    幼児期からの読み書きや計算などの詰め込み教育はせず、勉強しろとも言わず、ドリルもやらず、テレビやゲームも禁止せず。

    ルールをつくる
    対話する
    自己肯定感を高める会話
    論理的な会話
    とにかく遊ぶこと
    子ども同士で遊ぶ
    外遊び

    子供のフロー状態、ゾーンに入ったときを見逃さない

  • ご自身の経験に加え、教育の研究結果に基づいたエビデンスが提示されており教育方針を立てるうえで大変参考になりました。特に家庭内でのルール作りはマネしようと思いました。
    親としてだけでなく、職をもち、自分自身も大切にして生きていくために必要なヒントが多く、母親業だけで縛られないライフスタイルを目指す人にはとてもおすすめです。

  • 母親の目線から、ご自身の経験を基にした子どもの育て方について書かれていました。
    これまで脳科学や児童心理学などの本も読みましたが、どれも切り口が違うだけで、しなければいけないことは同じなんだなぁと再認識しました。(だからといって実践できているとは限らないのですが...トホホ)
    明日からの生活に活かしていきたいと思います。

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表。ICF(国際コーチング連盟)会員ライフコーチ。アートコンサルタント。福島県生まれ。30歳目前に単独渡英し、美術系の大学院サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートに入学、現代美術史の修士号を取得する。フランス語習得のための留学中、のちに夫となるアメリカ人と出会い1998年に渡米、結婚し娘を出産する。「どんなときも自分らしく強くしなやかに生きていく力を」という願いのもと、ワシントンDCで育児をスタート。非認知能力育児に出会い、研究・調査・実践を重ね、自身の育児に活用。娘・スカイが18歳のときに「全米最優秀女子高生The Distinguished Young Women of America」に選ばれる。子育てと同時に自身のライフワークであるアート業界のキャリアも構築、2004年にはアジア現代アートギャラリーをオープン。2006年アートを通じての社会貢献を評価され「ワシントンの美しい25人」に選ばれた。現在は、セカンドライフをライフコーチとして、全米・日本各地で子育てやママに向けたコーチングを展開中。

「2022年 『しなさいと言わない子育て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ボーク重子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×