ありがとうのかんづめ: 子育て短歌ダイアリー

著者 :
  • 小学館
4.21
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本棚登録 : 101
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093885775

作品紹介・あらすじ

子育ては何もかも期間限定のいとおしい時間

東日本大震災を機に、仙台から移り住んだ石垣島。都会の生活から一変した島の暮らしが親子に与えてくれた豊かな時間が、短歌と共に綴られます。
「たくみん」は中学2年生に成長し、親がしてやれることもだんだんと少なくなってきたことを実感する日々。
『ありがとうのかんづめ』というタイトルには、俵さんの、子育ての日々の中で授けられた感謝の思いを閉じ込めた「この缶詰一個あれば、母は充分」という意味が込められています。
「子育て」は「親育て」であることを実感するハートウォーミングなエッセイです。

【編集担当からのおすすめ情報】
俵さんのtwitterで、その独特な言葉のセンスで人気のひとり息子「たくみん」。「たくみん」が5歳になるまでの子育ての日々をつづった『たんぽぽの日々』から7年。『edu』で人気を博した連載「子育て短歌エッセイ」の完結編です。

感想・レビュー・書評

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  • エピローグでタイトルの理由がわかった。

    この本は先日読んだ「たんぽぽの日々」の続きだったらしい。息子さんの卒園時期から小学5年まで。
    自然豊かな石垣島での子育てにちなんだうた。
    最後まで温かい気持ちで読めた。

    わたしにも「ありがとうのかんづめ」届かないかな。
    でももう受け取ってるのかな。

  • 小学生ってらこんなにも懐かしいものだろうか‥

  • 読みやすくてよかった。

  • 俵万智さんの子育てエッセイ、大好きです。
    うんうん、とうなずいたり、涙があふれたり…
    息子さんももう中学生になられたのですね。
    私も娘からのありがとうのお手紙、大切にとっておこう。

  • 万智さんの短歌はもちろん、息子さんとの日々の暮らしを綴ったエッセイはいつも楽しく読ませていただいている。
    私にも3人の子ども、息子が2人いるので、「男の子ってそうだよね」と共感するところも多いけれど、万智さんの大らかで子どもを見守るあたたかいまなざしは、いつも見習いたい、私もそうでありたいと思う。
    息子さんも成長して、プライバシーの問題もあるかも知れないが、これからも少しでも息子さんとのやりとりや暮らしの様子を読ませてもらいたい。

  • 雑誌に掲載されていた子育て短歌ダイアリーの
    後半部分。幼稚園から小学生時代を綴っている。

    シングルマザーとして、親元の仙台に暮らしていた時
    東日本大地震が起こり、落ちつかない一時期を
    逃れていっとき避難のつもりで沖縄へ。
    友人の住む石垣島へ滞在したのがきっかけで
    その小さくて限りなくあったかいコミニュティー、
    あふれんばかりの圧倒的な大自然!
    体験を重ねるうちに、移住を決める。

    インドア派を自称する俵万智さんが
    免許もなく移動の不便もなんのその。
    「助けてください」と心を込めた「ありがとう」を武器に?!
    子供にとっては変えがたい経験を。

    言葉を紡ぐものとしての、息子さんに触れる言葉たちは
    とても、印象深い言葉が多く、良い作品でした。
    子育てを過ぎてしまったひとにも、
    真っ只中にいる人にも、
    ともに、素敵な一冊になるのでは。

  • 俵万智
    1962年 大阪府生まれ
    サラダ記念日

    一人息子のシングルマザー
    東北大震災を機に石垣島へ移住
    子育てエッセー

    前向きで暖かい日常と子どもへの愛情が良く伝わってくる

  • 子を見守る優しい目線。

  • 2019.10月。
    環境って大切だなと。子どもは自然の中で…だ。ふたりでひとつずつ考えて、毎日を過ごしてる感じがする。いい関係だなあ。

  • 息子さんとの日常に短歌を添えているエッセイ。
    言葉選びのセンスとか、日常を魅せる才能とか、すごく楽しく読めた。

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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