- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861519
作品紹介・あらすじ
そこに写っていたのは「想い」と題されたシャボン玉。1枚の写真をきっかけに、少女は少年への思いを募らせていく。偶然の再会から、少女は手紙を書きおくるが、少年からの返事が来ることはなかった。第六回小学館文庫小説賞受賞作品。
感想・レビュー・書評
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2005年発刊
八戸高専十九歳の少女が、受賞した作品
どこまでも透明な悲しみに包まれた純愛の物語詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2006.2.21記)
第6回小学館文庫小説大賞を受賞した15歳の著者が綴ったラブレター。
2人称の文体は、死んでしまった「あなた」に対する純愛で溢れている。
始めは読んでいてうーんと思ってしまったのは、「15歳」という先入観があったからだと思う。
読後は、もう己に二度と戻ってこないであろう純粋さと若さに激しく嫉妬した。失った自分を想った。
その純粋さをバカにしたいけれど、バカにできない表現力、素直な表現に涙した。 -
白い表紙が印象的で読み始めた本。
真っ白で真っ直ぐな思いを表してると読んでから思いました。
中高生の愛なんて、なんて思っている人に読んで欲しい。
若いからこそ綺麗すぎる気持ちを綺麗すぎる文章で表していると思います。 -
15歳が書いたって本。
ちょっと内容がクサいかな~って思ったりもしたけど、良く出来ていた。
ラストは感動した。 -
この世から消えてしまった大切な人への手紙。
二人の出会いから、最後の瞬間まで…彼女から彼への手紙で語られています。
何より驚きなのが、この作者が15歳!
読み終わってから気付いて、びっくりしました。
15歳だからこその純愛なのでしょうか。
彼女の思い、すごく共感できます。
きっとミケが彼女でも…同じことをしたと思いましたしね。
まっすぐで、少しはがゆい純愛物語。 -
手紙。中学生→高校生。同じ高校受かったのにね…。
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感情の表現が細かい。文章も綺麗。だけど話の内容自体には、二回読み返したがあまり良さを感じなかった。あまりにもきれいすぎたせいで、逆にピンと来なかったのかもしれない。
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文の書き出しだとか、言葉の世界観や雰囲気がよかった。
綺麗だなって素直に思えた。
今想っている大切な人たちとの関わりや時間を大切にしたいとおもった。 -
最後は涙鼻水まみれでした。すごくきれいな話
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この本を読む度にあの人を思い出して切なくなる。物語の主人公は私ではないのに、私だと錯覚する。彼はあなたのように死んでいないのにこんな思いを持ってしまう私は変なのでしょうか。それでもやっぱり浮かぶ人は一生変わらないと思うよ。何度読み返したってあの人しか浮かばない。そんな思い入れある小説です。いつか、わたしもあの人への思いを手紙に書こう。そしてその手紙を愛してあげよう。