ありがとう! わさびちゃん:カラスに襲われた子猫は天使になった

  • 小学館
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本棚登録 : 306
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093434386

作品紹介・あらすじ

この夏本当にあった87日間、愛の物語

わさびちゃんは、道路でカラスに襲われているところを「父さん、母さん」に救われた生後間もない子猫。6月2日に保護された時には、顎の骨が粉砕骨折し、舌も切れているなど大怪我をした状態でした。この日から、父さん、母さんの闘病生活は、自分では食べることのできない子猫に2時間おきにカテーテルでミルクを与える生活が始まります。子猫を飼うのは初めての母さんは、ツイッターにアカウントを開設して日々の様子を公開していきます。カテーテルでの給餌は子猫にとって辛いこと。子猫が暴れて口の中を傷つけないようにおばあちゃんがおくるみを作ってくれました。タラコやしめじ、本わさびをあしらったかわいいおくるみをまとった子猫の写真がツイッターで話題にのぼるようになったのです。
以降、家族の飼い犬ぽんずちゃんとの犬猫の垣根を超えた友情などに育まれ、「わさびちゃん」と名付けられた子猫はすくすくとやんちゃに成長していきました。
ところが--。わさびちゃんは、7月末にてんかんの症状に襲われます。これは投薬の末、回復しましたが、8月26日、体調が突如悪化。翌27日、短い生涯を終えたのです。
最後まで必死に生きようとがんばったわさびちゃんが家族と過ごしたのはたった87日間。わさびちゃんと家族との87日の愛の物語を通じて、命の大切さに触れる感動の一冊(本書の収益の一部を動物愛護の活動のために寄付します)。

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんで表紙が目にとまり、手に取りました。
    表紙の写真が興味深い・・・。
    大好きなおばあちゃんが作ってくれたタラコなんですねw

    内容は、
    カラスに襲われたところを保護されるところから始まります。
    まずここで、ぐっっとくる。

    危ないところを助けられたのは、わさびちゃん自身が
    必死に聞いたこともないような悲鳴を上げたことで
    飼い主さんが気づいたため。カラスに襲われてしまうほど小さな子猫が
    生きるために必死に悲鳴をあげて助けをもとめている。

    写真を見るだけで、なぜか泣けてきます。

    わさびちゃんは怪我のために涙目で、
    市販のカレンダーとかにあるようなきれいで可愛い顔ばかりではないけれど、
    目をパッチリ見開いて、画像加工したのかと思うほどのにんまり笑顔を披露してます。
    どの写真も生きるために必死になっているのが伝わってくる、かわいい写真ばかりです。

    会社帰りで疲れていたためか、写真を見ているだけでなぜか泣ける・・・。

    ごめんなさい。今の私では最後まで読めませんでした。
    また時間がたったら、
    一生懸命生きたわさびちゃんをしっかり見て受け止めたいと思います。

    • AYUMUさん
      まっき~♪さんへ

      花丸とコメントありがとうございます!!

      もともとはtwitterで人気になったそうですね。

      ネットでわさ...
      まっき~♪さんへ

      花丸とコメントありがとうございます!!

      もともとはtwitterで人気になったそうですね。

      ネットでわさびちゃんの記事を検索したら、
      おばあちゃんの愛情おくるみの記事がありました。

      つらいこともあっただろうけど、
      きっとみんなに愛されて幸せだったんだろうなと
      温かい気持ちになりました^^
      2013/11/09
  • 悲しいお話だが、暖かい。
    私には出来ないが、皆この方のようであれば、野良の問題も改善されていくのだろう。
    少なくとも私も猫がいるため、この家族を大事にしていこうと思う。

  • カラスに襲われて死にかけた子猫が、必死に生きた二ヶ月。そうやって死ぬ猫もきっと多いだろうなあ。カラスもきっと必死なわけで、酷いけどそれが野良猫の暮らし。短い間でもあったかいとこで可愛がられて、幸せだったよね。ぽんちゃんの大きな体にくっついてるのがほんとに可愛い。誰かが捨てた猫の子供。家族を捨てないでって、ほんとだよ(/_;)

  • カラスに襲われ、瀕死状態で助けられたわさびちゃん。小さな命を必死につなごうとするわさびちゃんと、その小さな命の灯を消さないよう看病に身を粉にした家族たち。中の写真はあどけないわさびちゃんが犬や小鳥と戯れる可愛らしい写真ばかりで思わず動物を飼いたくなってしまう。けれども、実際は可愛らしいという思いだけでは動物は飼えないのだということを、わさびちゃんとその家族の苦労が物語っていた。動物を拾うこと、動物を飼うことの責任の重さを改めて教えてくれた一冊でした。

  • 2016・5・03読了。

  • カラスに襲われた子猫を助けたご夫婦は大変だったと思うが、生後2、3週間の子猫が親猫や飼い主(捨て猫なら)と離れて外にいるというのは危険。

    生命力とご夫婦の看護と病院の方のおかげで救われた命。
    可愛らしい姿や綴られた言葉に最後涙してしまった。
    命は強く、儚く、切ない。

  • 新聞記事で本書を知りました。
    わさびちゃんとの出会いからお別れまで、“父と母”による愛情に溢れた記録です。
    写真はどれも可愛くてたまりませんが、お話の内容は辛くて悲しいものでした。
    “父と母”の行動は大変でなかなか真似できることではありません。
    素晴らしい夫婦だなと思います。
    読書となった私はこの本を通じて、わさびちゃんと過ごした日々の感動や喜び、そして悲しみを一緒に体験できた気分です。

  • 2014/12/02
    親に虐待を受け殺されるヒトの子がいる反面、命を救うために夜間に動物病院を探してもらえるネコの子がいる。
    ヒトもネコも愛され方は同じ。慈愛に溢れた人と巡り会えるかだ。

  • 懸命に生きるわさびちゃんの様子に涙が出ました。
    愛情を惜しみなくそそいでいたご家族の姿…。
    命の重さや儚さ…感じるものがあります。

  • 命とともに生きることの厳しさを感じた。

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