ナチスに挑戦した少年たち (児童単行本)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092906136

作品紹介・あらすじ

大戦下のデンマークで本当にあった物語

第二次世界大戦、ナチス占領下のデンマークで、レジスタンス活動をした少年たち。彼らは、自分たちのグループをチャーチルクラブと呼んだ。ドイツと徹底的に戦うと宣言したイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルを心から尊敬していたのだ。
少年たちの活動は、自転車で走り回り、標識を壊しドイツ兵を迷子にする、敵の車を破壊する、銃を盗むといった、小さな抵抗の積み重ねだった。チャーチルクラブの妨害活動に、ドイツの占領軍は、最初は戸惑っていたが、そのうちに怒り出し、逮捕命令を出した。捜査が開始されて、この運動は、広く知られるようになり、多くのデンマーク人を勇気づけたのだ。
これは、武器を何一つ持たない少年たちが、ヒトラー率いるナチス軍に抵抗した本当にあった話である。


【編集担当からのおすすめ情報】
ナチスのレジスタンス運動についての物語や、ヒットラーの物語は、数多くあるけれども、今回のような少年たちのレジスタンス運動のノンフィクションは、初めてだと思う。これは、英雄物語ではない。いろんなことを考えさせられる物語だ。
数多くの写真も掲載されていて、臨場感あるノンフィクションになっている。

感想・レビュー・書評

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  • 訳者あとがきにあるように「少年たちの抵抗運動を英雄物語のように書いたものではない」ナチスに協力する政府、お金儲けしか考えない大人達に対してやむにやまれぬ思いからだった。記録残せて良かったがメンバー達の人生は過酷だった。

  • ヒトラ-がポーランドをソ連と分割占領した1939年の翌年、ドイツ軍はデンマ-クとノルウェ-に侵攻、デンマ-ク政府はドイツ軍の占領と引換えに行政権を維持することで、ナチス・ドイツに膝を屈したのでした。このYA本は、ノルウェ-のドイツ軍との祖国防衛戦を脇に見ながら、歯ぎしりをしていたデンマ-クの少年(14歳の中学生)が、仲間を集めて抵抗を続けた末に逮捕投獄された出来事を、レジスタンス最後の生存者から取材した知られざる物語です。無謀とも言える抵抗運動の代償は、誇りと栄光、かけがえのないものの犠牲でした。

  • ドイツに占領された祖国デンマークで、ナチスに立ち向かった少年たち。昼間から行われた破壊行動は、徐々に大人たちの意識までも変えていく。
    勇気ある行動に胸動かされる1冊。

  • ノンフィクションなんだ!

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    大戦下のデンマークで本当にあった物語
    第二次世界大戦、ナチス占領下のデンマークで、レジスタンス活動をした少年たち。彼らは、自分たちのグループをチャーチルクラブと呼んだ。ドイツと徹底的に戦うと宣言したイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルを心から尊敬していたのだ。
    少年たちの活動は、自転車で走り回り、標識を壊しドイツ兵を迷子にする、敵の車を破壊する、銃を盗むといった、小さな抵抗の積み重ねだった。チャーチルクラブの妨害活動に、ドイツの占領軍は、最初は戸惑っていたが、そのうちに怒り出し、逮捕命令を出した。捜査が開始されて、この運動は、広く知られるようになり、多くのデンマーク人を勇気づけたのだ。
    これは、武器を何一つ持たない少年たちが、ヒトラー率いるナチス軍に抵抗した本当にあった話である。

    〈 編集者からのおすすめ情報 〉
    ナチスのレジスタンス運動についての物語や、ヒットラーの物語は、数多くあるけれども、今回のような少年たちのレジスタンス運動のノンフィクションは、初めてだと思う。これは、英雄物語ではない。いろんなことを考えさせられる物語だ。
    数多くの写真も掲載されていて、臨場感あるノンフィクションになっている。
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09290613

  • 第二次世界大戦中、隣国ナチスドイツに占領されたデンマーク

  • ナチスに占領されたデンマークでレジスタンスをした14歳前後の少年たちの実話。
    本人へのインタビューを基にしたノンフィクションで、もうほんとにすごい。
    ちょっとやりすぎ!
    と思うようなところもあるし、結果、収容されてしまうのだけれど・・・
    後遺症もあったり獄中死したメンバーもいる。
    でも、国がなくなってしまうとしたら、と考えると恐怖を感じながらも立とう!と思うか。
    立たない大人たちへの怒りが良く伝わる。

  • ○一般の少年たちが“国を守るため”に人を殺す相談をし覚悟する。

    ・最初はヒトラーは脅威には思えなかった
     井然とした町並み、美しい畑、秩序と活気。
    ・ノルウェー侵略
     1940年
     2か月の戦闘のち、降伏
     約五万のノルウェー軍、121隻の商船のうち106隻が沈み、9隻あった潜水艦は1隻しか残らなかった 
     数千人の命が奪われた
    ・ドイツの侵攻
     ポーランド→ノルウェー→デンマーク
    ・クヌーズの父
     ボーイスカウト、ガールスカウトの軍隊的な所を嫌った
     「若者をあやつれる者のみが、未来をあやつることができる」ヒトラー

    RAF 英国空軍…少年たちのヒーロー
     「人類の戦いの中で、これほど少ない人々に、これほど多くの人々が救われたことはない」チャーチル

    RAFクラブ
     オーゼンセの少年たちのレジスタンスグループ
     最初は数名
     政治家や国王に腹を立てていた
     ・ドイツ軍のたてた標識に自転車をぶつけ、倒したり向きを変えたりし始める
      風のように襲い、風のように逃げる
     ・電話線を切ってまわる
     ←ドイツ軍はデンマーク警察に取り締まるよう命令
     ・第二次世界大戦中、自転車はデンマーク各地で抵抗する道具として使われた。ヒトラーは自転車の徴発を命じる
     
    クヌーズとイェンス、港町オルボーにうつる
    オルボー空港はドイツ軍の補給基地だった
     ・新しい町で誰が信用できるか

    チャーチルクラブ
     ・宣伝…ペンキでレジスタンスを宣伝、シンボルマーク
     ・工作…爆発物を作る
     ・実働…抵抗、破壊運動
     ・協力…資金集めや援助
     ・ルール
      ◇大人には絶対に、活動を教えない。
       仲間しか信用しない。
      ◇銃器を学校に持ち込まない。
      ◇クラブのことを口外したものは除名する
      ◇活動員になるには、ドイツ軍の武器を盗むくらいのことをしなくてはならない。

    国民は戦い以外の方法で誇りを表明した
     ・国王のバッジ
    一方、居ついたドイツ軍と結託するようになった人も

    チャーチルクラブの活動開始
     ・道路標識
      危険な状況で活動する訓練
     ・チャーチルクラブのマークを町中に描きたおす
     ・フクス建設会社への襲撃
     ・ドイツ軍車輌への襲撃
     ・RAF クラブとの情報共有

    武器をとる
     ・ライフルを盗む
     ・デンマーク人の目を覚まさせることは出来るか

    ドイツ、ソビエト連邦と交戦状態に入る
    東部戦線
     ・ドイツ軍は嫌いだったが、兵士たちが戦場におもむくのを見るのは辛かった
     ・チャーチルクラブ、武器を集めることに集中する
     ・射撃訓練

  • 何かしら行動することが大事だと感じさせられるた

    ドイツの敗因は、小さな抵抗の積み重ねなのかもしれない

  • 時代の証言。最後まで夢中で読んだ。

  • 第二次世界大戦、ナチス占領下のデンマークで、レジスタンス活動をした少年たち。彼らは、自分たちのグループをチャーチルクラブと呼びました。これは、ドイツと徹底的に戦うと宣言したイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルから。少年たちの活動は、自転車で走り回り、標識を壊しドイツ兵を迷子にする、敵の車を破壊する、など小さな抵抗の積み重ねでした。彼らの妨害活動に、ドイツの占領軍は、ついには逮捕命令を出します。捜査が開始され、この運動は、デンマークで広く知られるようになりますが…。

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