なぜ学ぶのか (小学館Youth Books)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092272910

作品紹介・あらすじ

常識を疑い、「無分別」な未来に挑戦せよ! これまでのルール通りに、みんなのやるように・・・このような発想で行動する人がいまだに評価されがちな日本。しかし、世界の変革は「無分別」な人たちが起こしてきた。「分別のある人間は、自分を世界に合わせようとする。分別のない人間は、世界を自分に合わせようとする。したがって、すべての進歩は分別のない人間によってもたらされたのだ」(バーナード・ショー)ただ、「無分別」なだけでは世界によりよい変化をもたらすことはできない。先人が積み重ねてきた叡智を学ぶことによって、それを自分の頭で考え、取り込み、古い常識を疑い、「その先」を見る力に繋げることができる。学ぶことの第一の理由はそこにある。「たしかに昔からそう言われているけれど、本当にそうだろうか」と考え、新しいことを始める人になるためには、学ぶことが重要なのだ。また、学ぶことは「人生の選択肢」をひろげることに繋がる。選択肢が多ければ多いほど、人は自由になれる。58歳でライフネット生命保険株式会社を創業、70歳で立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任した出口治明氏が、「人・本・旅」から学ぶ極意を詳細なエピソードと共に綴る、未来を創る世代への熱いメッセージ!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    帯には「学ぶ」とは自分の頭で考える力を養うこと
    選択肢が多いほど自由になれる
    と書いてあります。
    内容は納得のいくものばかりでした。
    中・高生向けの本ですが、大人もこのような考えや価値観を持っていたら、これから社会に出る若い人達がもっと生きやすくなるのではないかと思います。
    なので、是非、大人も読んで欲しいです。
    読みながら、何かに挑戦や学びがしたくなります。
    私も休んでいた○○コ○の練習を再開しました。

  • 私が出口さんの本を初めて読んだのは11年前。
    共著を含め、50冊を超えました。

    一貫しているのは「人・本・旅」
    生命保険の社長のときも、APU学長になっても
    大病をされリハビリ&復帰されても
    そこは変わりません。

    私にとっては繰り返し同じことを言われているわけですが
    歴史の事などいろいろ面白い話を取り入れてくださるので
    毎回飽きずに読み、洗脳されています。

    でも、この本は中高生を対象にして書かれているのではないでしょうか?
    彼らが読んでくれるといいのですが。

    〈自己肯定感というのは、たくさんの友達に囲まれて、
    勉強もスポーツもできるから感じられるものでもなければ、
    他人から「すごいね」と称賛されて得られるものでもありません。
    自己肯定感とは、
    自分をあるがままに受け入れることです〉

    〈日本の若者の自己肯定感が低いのは、
    「努力すればできる」という根拠のない精神論をかざす
    教育がまかり通っているからではないかと思います。
    だめなところもあるけれども、
    ありのままの自分でええんやと受け入れることが
    自己肯定感への第一歩です。
    自己肯定感はすべての出発点です〉

    〈未来を予想することは、誰にもできません。
    ただ歴史を見れば、どのような時代においても、
    変化に適応する生物だけが生き残ってきたのです。
    適応とは、現状をありのままに捉え、
    変化することです。
    それは言い換えるなら、学び続けるということだと思います〉

    4日前に長野で31歳の男性が「悪口をいわれた」と
    近所の女性二人を殺害、駆け付けた警察官も射殺。

    彼についていろいろなエピソードがでてきているけど、
    コミュニケーション苦手でもいいじゃない!
    独りだっていいじゃない!
    悪口言われたっていいじゃない!
    と思いました。

    だから、この出口さんの本は、中高生より
    子どもを育てる親御さんに読んでほしい本、かな。

  • 花には香り、本には毒を
    心を酔わせる毒のある本

    変人たれ

    社会はグラデーション


    APU似てるな

  • 『おわりに』に書かれていたアイザックニュートンのことば
    『私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです』先人が積み重ねた知恵を知り前に進むこと
    山中伸弥教授もこんなようなことを言っていた。
    知らないことを知って、教えてもらった上で自分の学びを続けることで、発見や発明がある。
    知らないことを知ることが勉強だと改めて伝えてくれるいい言葉だと思う。

  • ■どんな本?
    学ぶことが何につながるのか。タイトルの通り様々な視点で教えてくれる。この本は、「人生を面白くする本物の教養」よりも、より学生向けに書き直した本。

    ■どんな人におすすめ?
    勉強してきたけど、なぜ勉強が必要なのかわからなくなった人

    ■著者が伝えたいことを3つに絞ると何か?
    変化するものだけが生き残る
    自分の人生をよりよく生きるために人は学ぶ
    好きなことは分からくなくて当たり前

    https://self-methods.com/rn-why-learn/

  • 学ぶ理由や目的をテーマにした本は数多あるが、私ならこの本を高校生に手渡したい。脳卒中の後遺症を克服して大学の学長職に復帰した出口氏。そんな凄い人物からの若い世代へのエールが満ち満ちている。若者という時代を遥かに遠ざかった身でも、読めばやる気を掻き立てられた。

  • なぜ人は学ぶのか、それは人生を面白く生きるため。
    獲得した知識で自分の力で考え、常識を疑い、イノベーションを起こす。
    守破離という言葉があるが、そもそも型を学ぶからこそ破ることができる。知らなければそもそも破ることはできない。
    知識こそが自分を思い込みから解放する。
    悶々とする自分に納得感を与えてくれた良著。

  • 2023/7/3読了

    文体は読みやすく、すらすら読み進めることができました。

    知見を広げると、どのようなコトがあるか?
    知見を広げるにはどうしたらよいか?

    など、著者の身近な事柄や時事に対する感想を交えながらなので楽しく読めました。

  • 変化を受け入れる

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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