BANANA FISH バナナフィッシュ 全巻セット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784091919052

感想・レビュー・書評

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  •  最初は苦行のような気分でしたが、2巻に入る頃にはもうハマっていた。
     一気に読んだからすんなりハマれたんだろうけど、あれを長年かけて連載にお付き合いされていた当時のファンの方々は辛抱強いと思います。
     結局のところ、勝つの負けるの、捕まったの逃げたの繰り返し。
     次から次へと強い敵が現れてやっつけてゆく。
     まるでドラゴンボールみたいな少女マンガでした。
     文庫版で読んだのですが、文庫版の宿命といえば宿命。
     文化人の解説が各巻末につらつらと書かれているんですよね。
     それで、結構早い段階でラストを知ってしまった・・・。
     ショックだよ。
     知った上であのラストを迎えるのはショックだよ。
     文庫版の編集さんは、もう少し気を付けてほすぃ。

  • 永久保存すべき作品。
    何度読んでもラストは号泣した。

  • 何度読んだか分からないけどまた読んだ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「何度読んだか分からない」
      後半辛いので2回目読んでから、長くご無沙汰。次に読むとしたら、どんな気分になった時かなぁ~
      「何度読んだか分からない」
      後半辛いので2回目読んでから、長くご無沙汰。次に読むとしたら、どんな気分になった時かなぁ~
      2013/05/28
  • 真理が詰まっている。読まずには終われない作品

  • この作品読まずには死ねない。それぞれのキャラ設定も細かくて、もちろんストーリーも細かくて読み応えしかないし、号泣せずにはいられない。

  • アニメを見たら、ああほんと好きだったなぁってしみじみ感じた。

  •  アメリカを舞台とした、合成麻薬「バナナフィッシュ」を巡る天才不良少年アッシュとマフィアとの抗争を描いた作品。タイトルともなっている麻薬「バナナフィッシュ」の名はサリンジャーの小説に由来する。

     基本的にはジェットコースターの如くめまぐるしく状況の変化するアクションマンガである。ちょっと忙しすぎるかなとも感じたが、読んでいるとぐいぐい引き込まれる。大変面白い。少女マンガではあるけれど、全編を通して女性の登場は殆ど無く、極めてハードボイルドな作品に仕上がっている。そうと言われなければ気付かずに読んでしまうだろう。他の少女マンガよりは大友克弘『AKIRA』からの影響を強く感じる。というわけで少女マンガとはいっても男性にも問題無くオススメできる。自分は少女マンガには全く暗くて、辛うじて萩尾望都の名を知っている程度。新條まゆ的なイメージが強くて敬遠していたが、ちょっと認識を改める必要がありそうだ。

     唯一少女マンガらしさを感じられるとすれば、同性愛の描写が多用されることだろうか。主人公である少年アッシュは幼少期レイプ被害に遭い、その加害者を殺害した。その後彼は少年男娼に身を落とし、彼を人とも思わぬ富める者たちの売り買いの対象となってしまう。それらの経験が残したアッシュのトラウマ・不安を抱え込み無償の愛を向けてくれるのが、日本から来て友人になった奥村英二である。彼らの関係は一応のこと友人関係として描かれてはいるが、それはどう見てもプラトニックな恋愛関係であった。恋愛感情を親密さの先に置く女性の感性がよく表れている。

     やはり性の暴力性に関しては、少年よりも少女の方が敏感にならざるを得ない。ほとんどの少年は自分が犯されるという不安に無頓着なまま日々を過ごす。だからこそ、支配欲による暴力を経験するアッシュが少女の間で共感を呼び支持されるのだろう。

    > 「拷問にレイプが効果的なのは死なない割にダメージがでかいことさ」
    > 「奴らがレイプするのは女に飢えてるからじゃない。痛めつけたいからだ。自分の力を誇示して服従させるためだ」

     含蓄のある言葉だ。

  • 今更ながら読破。暴力、薬物、幼児虐待などベビーなストーリーの中で、運命と戦うアッシュとその運命から救いだそうとする英二の唯一無二な関係性が
    とても切ないが美しかった。。少女誌に掲載されていたことに驚き。これは本当に名作。この作品に出会えて良かった。

  • 生きているうちにいつか行きたいと願い続けたニューヨーク市立図書館に、昨年ついに行くことができた!スタッテンアイランドフェリーにも乗った‼︎アッシュと英二を想いながら泣きました。
    漫画史に残る傑作。他人に一作だけオススメするとしたら、迷わずコレを選びます。

  • アニメ化だったり周囲の高評価だったりを受けて、
    今さらながら全巻を読破。読み出したら一気にでした。
    大量の驚きが詰まった作品ですねー(@@)。
    物語の内容やストーリー展開の驚き。
    掲載誌が少女誌(別冊少女コミック)だったという驚き。
    吉田秋生さんの画風の精緻さへの驚き。
    暴力や薬物、児童虐待など、描かれる舞台の驚き。
    吉田さんがアメリカに行ったことがなかったという驚き。
    これが30年以上前の作品だという驚き。
    ほぼ女性との恋愛や性交渉が描かれないという驚き。
    そして、涙を禁じ得ない衝撃のラスト(+番外編)。
    もっと早く読んでおけばよかったなぁと思いました。
    アニメ版も気になったので、改めて観てみようと思います。

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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

吉田秋生の作品

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