河よりも長くゆるやかに (1) (小学館文庫 よA 5)

著者 :
  • 小学館
3.77
  • (82)
  • (81)
  • (144)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 727
感想 : 77
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910059

作品紹介・あらすじ

ニッポン高校生のシビアで熱い日々の始末記

女とみればヤリたがり、大麻ときけば吸いたがるニッポンの高校生トシ、深雪、秋男。けっこうシビアな現実を抱えてたりもするのだが、涙をこらえて脳天気なふりをしてみせるのさっ。ゲイバーでバイト、ドラッグ密売、スーパーでナンパと、りりしくしぶとくスケベに生きる3人組が今日も行く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 青春が詰まってて高校に入学する時くらいに読みたかったなと思いました。

  • バカなことばかりしている男子高校生たちだけどいろいろ抱えて考えているところが人間らしくて好きだ。
    セリフのないコマの余韻の持たせ方が特にいいと思った。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「人間らしくて好きだ。」
      「海街」を読んで、読み返したくなってる。。。
      「人間らしくて好きだ。」
      「海街」を読んで、読み返したくなってる。。。
      2014/03/10
    • eullaさん
      たまに読み返したくなりますよね。
      たまに読み返したくなりますよね。
      2014/06/15
  • 私が死んだら棺にBANANAFISHを全巻入れてほしいと半ば本気で思ってるほどアッシュのことを愛してるけど、BANANA~以上に何度も読み返してるのはこれ。読むたびに男ってあほだなーと笑って、「人間の重み」にちょっと泣いて、学ランって最高だよなーと思う。なーんにもないんだけどなんでもある日常がものすごく愛おしい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読むたびに男ってあほだなーと笑って」
      ホント仰言る通りです。吉田秋生が真実を描き過ぎて人気が出なかったらしい。
      そのお陰で、オトコのアホさ...
      「読むたびに男ってあほだなーと笑って」
      ホント仰言る通りです。吉田秋生が真実を描き過ぎて人気が出なかったらしい。
      そのお陰で、オトコのアホさ加減が全国に広まらなかった訳です。
      2012/07/07
  • よしながふみ「あのひととここだけのおしゃべり」で、三浦しをんさんが推してたので。バナナフィッシュより前の吉田秋生作品も!と。ちょっとおバカで勢い任せだけど男前で家庭環境に影があって、けど深雪はじめ気のいい友人に囲まれて、みどりというかわいいくて直球の彼女がいて、という学園生活。友人のポパイが能代に、おれはお前の姉と…と宣言するシーンが印象に。


  • さいこう

  • 2019/5/25購入
    2019/6/22読了

  • 昭和ねぇ

  • このところBANANA FISHで気分的にナニだったので、口直し的に読みましたが、よいお話でした。不屈のアホ男子ここにあり、ですが男子もいろいろ屈託を抱えていてもそれなりに適応を維持していかなければならないということです。最初のほうと最後のほうで登場人物の顔つき・目つきが変化してよりおだやかになっているのがBANANA FISHと逆ですね。

  • 登場人物がする抵抗は、世間からかけ離れたものになっているけど、
    生きるというのはこういうことか〜〜

  • 昭和50年代あたりの米軍基地のある東京の福生あたりを舞台にした男子高校生の日常を描いた作品集。

    いろんな事情があって生活水準が低めの家庭では、基地のアメリカ人相手に性を売る若い女性たちがいたり、戦後これだけの時間が経ってもまだこんなことがあったのかって感じの特殊な「時代感」と「地域感」がありました。

    で、男子高校生の頭のなかってこんなことばかりなの?ってお話だったけど、設定されている男子校も女子高もいちおう進学校ってことなんだよね?
    それで、これ?!

    女性が描いた作品だし、実際の若者男子に「これが今でも普通なの?」って聞いてみたくなるお話でした。

    まぁ、今は草すら食べない「絶食男子」がいる時代だし、こういった若者パワーの復活が、次の元号の時代には必要かもしれませんね。

全77件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

吉田秋生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×