デンマークの親は子どもを褒めない 世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方 (新書企画室単行本)
- 集英社 (2017年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087890082
作品紹介・あらすじ
「幸福指数世界一」に何度も認定されたデンマークの幸福の秘訣は子育てにありという切り口から、「PARENT(親)」の頭文字を使い6つのキーワードで解説する子育て本。世界全15か国で刊行決定。
感想・レビュー・書評
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「世界一幸福な国」に1973年からほぼ毎年選ばれているデンマーク。
ヒュッゲを始め最近話題ですが、北欧の幸せに関する本を読むのはこれで4冊目です。
なので想像が多少ついてるところもありましたが。
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ありのままに。子供に敬意を払い。
むやみやたらに褒めず努力を評価し、(タイトルは褒めないとなってますが、本書は必ずしもそう言っているわけではなかったです)
家族や友人などとの繋がり、温もりがいかに大事か、肌で感じさせる。
といったところでしょうか。
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子育ては一筋縄ではいかなくて、すでに4歳目前で人間らしいことをポツポツ言うようになり親の私もどう対応すべきか試行錯誤するようになってきたところ。
こんなの序の口であるわけで
小学校、中学、高校…と悩みはどんどん大きくなってくんだろうな。
でもやはり幸福度かなり低い日本は少なからず北欧に学ぶべきことはあるはずで
子供を尊重して、なにより家族がすべてのベースで1番下の強力なネットであるように。落ちてもそこでキャッチできるように。
たまに迷った時、こういう本があるということを頭に思い出せるようにしておきたいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父、母だけでなく、全ての人に読んでほしい本。
周りに子供がいたら、うるさくても、自分に余裕がなくても、落ち着いて接してくれたら、そんな環境に暮らせたらお母さんは安心して子育てができます。
褒めないって、悪いこと?と疑問を持つ人には新しい価値観を持つことができる、
褒め殺しに少しでも違和感を持つ人には、その答えがはっきりわかります。
辛い子育てが、面白いものに変わるきっかけになるかもしれない。
結局はアドラーに通ずる。自分のものの見方が変われば全て変わる。
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P63 内的な満足と外的な満足、P64 ありのままに褒める、たすくに注目する、P71 こどもの頭良さを褒めることは、傷つきやすくてもろい硬直マインドセットを与えてしまうかもしれない。「意欲」や「レジリエンス」を育むには、努力やプロセスを褒める。P76 あらゆる感情を網羅した物語を読み聞かせる。P77 プロセスを褒める。P78 努力に注目P85 リフレーミングが上手なことが、折れない心の基礎になる。P120 共感力 P139 自信を示し、他人に信頼を見出すことはじほひょうげんである。信頼することで、心が解放される。P192 天国と地獄についての寓話。P193 他者を助けることを学び、共同作業にいそしみ、チームを育成することを学習する P222 デンマーク流は、thedanishway.com にて、更なる学びを。
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・遊べば遊ぶほど自制心が身につく
・遊び方のヒント
→アートで遊ぶ際、手本は見せない。自由に制作させる
→一人遊びさせる、介入しすぎない
・努力や過程を褒める
・個人と行動を分けて考える(子どもが悪いのではなく、その行動が悪い)
・他人の良い面を見る習慣をつけさせる
・共感力を育むには色々なジャンル(アンハッピーエンドな本も)の読み聞かせ、読書
・決まり事は全員で決める
・子は鏡
・問題が起きた際はWin-Winで着地できるように。
・反抗も自立心の成長のサイン
★ヒュゲ=他人と居心地良く過ごす事
★ヒュゲを空間と捉えるとわかりやすい。最大限ヒュゲを良くしようとその場にいるみんなで協力。
・文句を言いたくなったら自分に手をかせることはないか考える
★ヒュゲでは(私)を持ち込まず(私達)で考える -
読みやすく内容も分かりやすく書いてあって実践してみようと思う。
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<感想>
北欧は、学力より遊びを重視する傾向があると感じた。環境なのか、人なのか、文化なのか。実際に目で確かめたいお思った。
<忘れたくない要点>
育てる側も自分を騙さず素直になる。結果ではなく努力を、過程を褒める。嘘や過剰な褒め方はしない。人と比べないことを教える。"私はこう思う"を伝える。ことばの変換で、ネガティブから脱出する。行動と人を切り離して考える。反抗は自立心の成長サイン。傾聴の姿を子に見せる。ヒュゲ=人とのつながり -
ヒュゲ な時間を過ごすこと
ヒュゲ な時間を過ごす努力をすること
ヒュゲ な子供時代を過ごすこと
それがデンマークが世界一幸せな国の
1つで居続けられる秘訣
個人を尊重し決めつけない
考え理解する時間を設ける
謙虚に尊重し合う
レジリエンス リフレーミング -
タイトルの「褒めない」というのは誤解を生む表現だと思いますが、成長マインドセットを育むために「結果」ではなく「プロセス」を褒める、といった内容でした。
デンマークの人々は、「リフレーミングが上手くレジリエンスが高い」「個人としてよりもチームとしての成果を重んじる傾向が共通してある(筆者のいる米国では個人の成果を重んじる傾向がある)」という話、興味深かったです。 -
「何をさておいても、親は冷静さを保ち、自制心を失うべきではないと思っています。だって、自分が自制心を保てないのに、子どもにそれを期待することができますか?不公平ですよね」
「本当に重要?」