大班 世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087860559

作品紹介・あらすじ

昼間は官僚、夜はマフィアのボス、2つの顔を使い分ける中国人エリート達が牛耳る実業界。30年にわたりビジネスを成功させ、「大班(タイパン)=リーダー」と慕われた日本人、千住樹(せんじゅたつき)の奮闘と波乱に満ちた物語。

感想・レビュー・書評

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  • 山下智博つながりで。日本人、中国人の思考回路の違いが、実際に起こったビジネスの問題を題材に見えてくる

  • 実在のモデルがいるようですが、あくまで小説です。
    中国で時代の変節を経ながら、ビジネスを成功させていく日本人・千住の姿が描かれています。
    中国の法律や、社会のしくみ、人々の行動原理や付き合い方などよく分かります。
    うまくいきすぎているようにも感じましたが、話としても面白く、中国というものの鱗片が理解できたようにも思います。
    簡単に感想をまとめれば、中国でビジネスを成功させるには、並みの努力ではとうてい不可能だということ。でしょうか。

  • 昼は官僚、夜はマフィアのボスというふたつの顔をもつ世界最大のマフィア・中国共産党に牛耳られている国でのビジネスの難しさを教えてくれる。悪には悪で立ち向かう強靭な意志なくして、中国という国での成功はないことがわかる。

  • 千住樹、実在の人物か否かはわからないが、魅力的な男であった。でも話が順調過ぎたきらいはある。

  • 中国でビジネスに携わってきた千住の生き様を書いた話。鄧小平時代の天安門事件から尖閣諸島の問題、現在の習近平の事など中国の政治経済の事も書いてある。尖閣諸島の件は民主党政権時代の某国会議員の独断パフォーマンスによる結果、国益悪化を招いた話や香港は地震が起きない土地、中国人との付き合い方やビジネスのやり方、中国での土地借地権の事など知らなかった事がいっぱいあった。

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。愛知県豊橋市生まれ。立教大法学部卒。雑誌記者を経て香港に渡り、在住10年。1992年に香港で日本語オピニオン紙「サイノエイジア・ファックスライン」を創刊し主筆を務め、中国への返還という歴史的な過渡期を迎える香港をレポートした。その後活動拠点を東京に移し、特に小売り、流通関係に精通し、立教大学大学院兼任講師などを務める。
96年、『香港返還で何が起きるか』(ダイヤモンド社)で作家デビュー。主な著書に『大班』(集英社)、『チャイニーズリスク』(講談社)、『ヤオハン無邪気な失敗』(日本経済新聞社)、『再生したる!』『旧社名に未練なし』『中国ホンダ経営会議』『伝える仕事』(以上ビジネス社)など多数。

「2022年 『非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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