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- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087815733
作品紹介・あらすじ
78歳にして現役、左手のピアニスト舘野泉さん。2002年に舞台で倒れ、右半身マヒという困難な状況でリハビリを重ね、2004年に奇跡的に復活。発想を変えて新たな道を進み、社会に貢献する生き方が感動的。
感想・レビュー・書評
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舘野泉さんはフィンランド在住の高名なピアニスト。
私もかつてコンサートで繊細で叙情的な美しい音色に魅了された。
その舘野さんが脳溢血で右手の機能を奪われた。
この本は65歳の2002年1月に、ピアニストとして致命的とも思われる悲劇にみまわれながら、左手のピアニストとして再生した著者の、力強い魂の物語である。
ピアニスト舘野泉の右手の損失は世界中の損失であったはずなのに、左手のピアニスト舘野泉の誕生によって、舘野泉に献呈されるために世界中でたくさんの左手のためのピアノ曲が生まれた。
不屈でありながら、とらわれない舘野さんの言葉は今、何かを失って絶望の中にいる方に、勇気を与えてくれるはず。
夜明けのフィンランドを撮したと思われる紫の装幀も大変美しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現在、左手のピアニストとなった、舘野泉さんの本。
なにかを失い、そこで諦めたりやめてしまう人もいるけれど、舘野さんのピアノに対する想いが、左手に命を吹き込み、そこから新しい道をつくっていった。
私も音楽を志す者の一人として、その前向きさ、明るさ、想いを持って生きていきたいと思った。
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