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- / ISBN・EAN: 9784087814675
作品紹介・あらすじ
小さな2とうのろばに、本をたくさんつんでルイスは山をのぼり、山をくだり、はるかとおくの村にむかいます。村には、本がほとんどありません。こどもたちは、ろばのとしょかんがくるのをたのしみにまっています。南アメリカのコロンビアにほんとうにある、ろばのとしょかん。本の力のすばらしさが世界じゅうの心をつなぎます。
感想・レビュー・書評
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南米コロンビアであった実話が基になっている。図書館も本屋もない村に、ロバにたくさんの本を積んで男の人が子どもたちに本を届けにやってくる。この絵本では、本を届ける男の人の目線で描かれているのだが、新日本出版社版では、村の女の子の目線で描かれている。
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色鮮やかな絵本である。
主人公のルイスさんは、コロンビアの豊かなジャングルの奥に住んでいて、楽しみは本を読むこと。
それも、一冊読むとすぐ新しい本を買ってくるので、家の中は本だらけ。
ここまではよくある話だが、ここから先がひと味もふた味も違う。
ルイスさんは、本が一冊もない遠い山の向こうに人々へ、小さなロバの背中に本を乗せて届けることにしたのだ。
もちろん、その道は平坦ではない。
2000年からずっとロバに本を積んで運んでいるルイスさんは、実在のひと。
すでに5千冊にも及ぶらしいが、今も尚週末になると本を届けているらしい。
絵本に登場する小さな村の子たちは靴を履いていない。貧しい暮らしが見えてくる。
しかし、ルイスさんの届ける本を読む子たちの顔は、一様に輝いている。
親に初めて本を買ってもらったときの喜びを、思い出す大人もいるだろう。
本を読むことの喜びは、他の娯楽では決して味わえない深いものがある。
自分の環境がどんなであれ、物語の世界の住人にだってなれるのだ。
本と過ごす豊かな時間を、私も様々なひとに広げたくなってくる。
ルイスさんのようには出来なくてもね。 -
本を読めない人がたくさんいるのよね…、読める環境にあって読まないなんて、もったいない
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◆訳:福本 友美子(2011)◆こんな読み語り・こんな図書館もあるんだなぁ。本が好きだという気持ち・本を分かち合いたいという気持ちが、2匹のろば「アルファ」と「ベット」に乗って、山を越え、川を越え…。◆ろばっていつも、子どもたちの好きなもの・待ち遠しく思っているものを運んでくる。ろばを待つ子どもたちは、とっても我慢強い。◆コロンビアの、本当のお話。◆とっても色彩の綺麗な絵本。コロンビアって、こんな、緑と生き物に溢れた場所なのだろうか(*^^*)【2013/10/17】
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すてきな実話!
ロバに乗って本を届けるおじさん、駆けてくる子どもたち。
本を読みたがるのが子どもたちだけではないのがいいなあと思いました。
ロバの名前がアルファとベットとかかわいい。
カラフルできれいな絵本です。コロンビアの自然も、夜の場面も美しい~。
モニカ・ブラウン『こないかな、ロバのとしょかん』とセット読みをオススメします(^ ^)。 -
コロンビアの町、ラ グロリアに住むルイス・ソリアノさんがモデルの話。ルイスさんは小学校の教師をしながら、本が一冊もない家庭の子どもたちに、本をロバにのせて届けている。
この本は本を届けるルイスさんの気持ちを中心に描いている。
対して、『こないかな、ロバのとしょかん』は、その本を待ち焦がれる女の子アナが主人公。 -
南米コロンビアの実話の絵本。ロバのパン屋さんではなくロバの移動図書館の話です。
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福本 友美子 (翻訳), ジャネット・ウィンター (著)
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2018/06/19
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コロンビアに実際に存在する「ろばのとしょかん」の実話です。
本が大好きなルイス・ソアリノさんは、2000年から、ロバに乗ってたくさんの子供たちに本の運んでいます。これまでに(絵本の発売時)4800冊の本を届け、今もろばのとしょかんは週末になると山を越えて出かけているそうです。
山を越えて絵本を運ぶのは、大変でしょうが、ろばにまたがったルイスさんの様子はいたってマイペースで楽しそう。本の魅力を伝えられる喜びであふれています。
色鮮やかなアップリケ風の絵は、太陽の恵みを受けた南米の雰囲気がたっぷり。美しい鳥が沢山出てくるのが魅力です。
むすこ達は自由に本を読めることの幸せを感じてくれたらいいな。