明日は昨日の風が吹く

著者 :
  • 集英社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087814200

感想・レビュー・書評

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  • 平成が終わった。さて、今度の参院選はどうかな?憲法が改正されても俺は絶望しないよ。生きてる限り。ブツブツ言ってやる。捕まらないように...

  • 橋本治、おもしろいなー。惜しい人をなくした。

  • 2000年頃からの時事ネタ・エッセイ集。それぞれはなんとなく興味深く、またこの十年の時事ネタがそれとなく思い出せるという意味でもまずまず楽しめる本。年末休暇にはもってこいの一冊。

  • 竹下登はAという人間のいうことを聞く、そのあとでBのいうことも聞く。それをして、彼の考えることは、Aのいうことを嫌だという人間はどれだけいるのか?その反対にBのいうことを嫌だという人間はどれくらいいるんだ?なのである。Bが反対しないところまでAの意見を採用する。そこにAが反対しないBの意見も採用する。

  • ああでもなくこうでもなくというタイトルに「説明する橋本治」がすでに説明されている。一度「別に俺には関係ないことなんだけど」と突き放しておいて、なんでこんな事が起こるのか、なぜ、学者・メディアは説明出来ないのか。などなど。経済から、政治から、オリンピックの考察から、クローンについてまで示唆に富んだ切り込みにあふれています。是非、一読あれ。

  • 「広告批評」って無くなったんだ。知りませんでした。
    サッカーにハマる前はよく立ち読みしてた。
    この巻頭の連載は毎月読んでたな。
    途中から「ああでもなくこうでもなく」の単行本も読まなくなってしまったけど、
    抜きだされたいくつもの項目を読んでいるだけで、
    橋本治がいかにまっとうなことを、ずーっと昔っから言っていたかが分かる。
    本質にある違和感にまっすぐ辿りつけるセンス。
    ホント頭いいよなあ。
    http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1470.html

  • 相変わらずこねこねした文章。初めて読むと「??」となるが、腹落ちするとキュピーンって感じでものすごく納得出来る。続きが読めないのは残念…

  • 「広告批評」という雑誌のなかで橋本氏が担当していた「ああでもなくこうでもなく」というコラムの単行本化。1997~2009年の時評を書き、「広告批評」は2009年4月に廃刊となってしまう。
    本人も認めているが、たらたらたらたらとぼやくかのように思いつくまま筆を動かしていて、だからなんなんだ。という気分に何度も陥る。単行本にはめずらしく解説が最後に載っていて、「橋本治は説明する人だ」と言っているが、今回は説明にもなってないような・・・・・。
    彼は時評よりも「20世紀」のような歴史本や古典本で力を発揮する人だと思う。それこそ噛んでくだくようにわかりやすく私たちの言葉で説明してくれるから。
    この本でいえば、例えば憲法第九条第一項の説明。日本国民は平和を希求し戦争を放棄する。というやつだけど、本当にわかりやすく分析してくれている。2008年からは経済に言及し、説明が多くなってだんだん楽しくなってくる。

    文内で紹介されていた「89」という本がおもしろそうだなぁと思ってアマゾンでチェックしてみたら、上下巻あって下巻のほうは3500円もしてる。稀少本になってしまってるようだ。

  • これ題名がいいなぁと思う。
    明日は昨日から続いているのだもの。
    内容は時評のダイジェスト版というところで、時評ってその時に読まないとおもしろくないんじゃないかと思っていた私の考えを覆されました。
    時評で書いたことが正しかったとか間違っていたとかそういう観点じゃなくて、「今」読んでもおもしろいっていうのは「その場」だけの時評じゃなくて読み物としておもしろいからなんだろうなぁと思います。
    内田樹さんの解説もうならされるものです。
    時代を行き来できる橋本さんっていう認識で他の本も読んでみたい。

  • 頭良さそうな人です。お話ししてみたい。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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