- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087754544
作品紹介・あらすじ
過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。やがて明らかになる彩葉の真実とは――。
切なく忘れがたい「企み」の物語。
『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。
【著者略歴】
行成薫(ゆきなり・かおる)
1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年「名も無き世界のエンドロール」(「マチルダ」改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞。著書に『バイバイ・バディ』『ヒーローの選択』『僕らだって扉くらい開けられる』『廃園日記』『ストロング・スタイル』『怪盗インビジブル』『本日メニューは。』『スパイの妻』などがある。
感想・レビュー・書評
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映画を観てから読みました。
映画の続編なんですね。
前作を読んでからの方がいいのかな、と思いました。
関係ないですね。
自分は充分面白いと思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1作目を読んだ時から間が空いてしまったけど、
しっかり前作と繋がっていたので思い出しながら読めた。
前作より時系列のゴチャゴチャがなくて読みやすかった。
生きていくって何だろうって考えたくなる本。 -
名もなき世界のエンドロールの実写を観て、あー懐かしいなぁと思って調べたらなんと、続編に当たるものが出てると知り急いで手にしました。
はぁ…切ない。キダちゃん。しっかりとは言えないけどちゃんと生きてた。彩無き世界だとしてもちゃんと生きてた…。これからもちゃんと、ちゃんと生きてね、キダちゃん -
みんな憎めない。
キダちゃんガンバレ〜。 -
名も無き世界のエンドロールの続編。
裏社会で生きる交渉屋キダが両親を殺されたと訴える少女と生活を共にし生きる楽しさを取り戻していく話。
キダの人間性もずっと好きだし出てくるキャラ全員が良い味出してる。
都合良く展開されていくがそれが良い。
続編も期待してしまう。
面白く一気読み。違う作品も読んでみたいと思った。 -
世界観は大好きなのだが、あまりにもセンチメンタル過ぎる。
前作を読んでいないと入り込めない心情描写が多すぎる。
文体も舞台設定も、毒気の少ない伊坂幸太郎にしか感じられない。
終盤の感傷的な蛇足が長すぎる。
「名も無き世界のエンドロール」は間違いなく傑作だった。「ヒーローの選択」も間違いなく傑作だった。だからきっとまたいつかとんでもない傑作を書いてくれると信じている。 -
孤独で色の無い世界に暮らしていたキダは、両親を殺されたという11歳の少女彩葉と同居することになった。ギダの世界に色が満ちてくる。「交渉屋」として裏社会で生きていたキダが。生きる理由を見つめなおす部分に焦点を当ててるところが良かった。
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タイトルに騙されて子供のファンタジーと思ったら大きな間違いです。ある意味結構なハードボイルドですやんか。木内一裕の小学生と住む探偵矢能の話しを思い出した。クールだけど生命が震える経過が伺えてホッとしますな。
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名も無き世界のエンドロールから5年後の話。嘘が入り混じる中、それを甘受する人達に救われる。嘘吐きばかりの世の中も悪くない。
誰かと関わることで強くなったり弱くなったりするのが人間よなぁ。
ところで、城田の下の名前って何やったんやろ? -
裏社会で生きてきたマコトが1人の少女と共に過ごす そうして世界に色がついていく。
どこかで似たものを聞いたことがあるような、なんだろうと思っていたら『LEON』だ!
今まで1人で生きてきた人も、人間の温かさに触れると世界が一変する。「一日あれば世界は変わる」そういうことなのかな。
『名もなき世界のエンドロール』続編。
前作との繋がりを感じるシーンも多く、2つで1つの作品と言えそう。