- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087754469
作品紹介・あらすじ
古書店を営む四世代の大家族が活躍する、人気の「東京バンドワゴンシリーズ」、待望の第14弾!
一進一退を続けるボンの容態に、落ち着かない日々を過ごす堀田家。
そんななか、研人の後輩でカメラが上手な美少年・水上が怪しい男に尾行されている?いつもの通り堀田家が助太刀参上!「秋 ペンもカメラも相身互い」。
仕事始めのある日、日本を代表する映画監督がを訪ねてきて……?思わぬニュースを喜ぶ堀田家に、ついに一本の電話が――「冬 孫にも一緒の花道か」。
新学期、研人は高校三年生に。東大を目指して受験勉強に励む芽莉依や、バンド仲間の姿を見て進路に悩みはじめる。そんな研人のために我南人が呼んだのは、なぜか勘一長年の因縁の相手の醍醐教授で……?「春 花咲かすかその道の」。
かずみから突然の「老人ホームを決めてきた」の報告に動揺を隠せない堀田家。そして、独身を貫いていた藤島がついに――「夏 アンド・アイ・ラブ・ハー」。
それぞれが人生の分かれ道に立った堀田家のメンバーたち、「LOVEだねえ」の決めゼリフでおなじみの第14弾。
【著者略歴】
小路幸也 (しょうじ・ゆきや)
北海道生まれ。広告制作会社退社後、執筆活動へ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第二九回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。代表作「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ、「旅者の歌」「札幌アンダーソング」シリーズ、『テレビ探偵』など著書多数。
感想・レビュー・書評
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第14弾。平成三十一年の四月。出会いがあって、別れがある。
ボンさんが旅立った。我南人が言った、「向こうでぇ、秋実と会えたかいぃ?二人で待っててよねぇえ。まだもうちょっと頑張るからさぁ。」と。涙。別れは悲しいけれど、納得のいく付き合い方ができたかどうか。悲しいからといって一人で生きていくこともしんどい。ちょうど24時間テレビで家族の絆についてたくさん見ていて、堀田家とリンクした。
水上くんに接触して来た人や、かんなちゃん鈴花ちゃんは無事に小学校に入学したこともこの巻ではあったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回は出会いと別れの話。我南人のバンドメンバーの旅立ちはとても悲しい別れでした。出会いの数だけ別れがある、堀田家にまた新たなメンバーも加わり賑やかな日常になりそうです。
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出会いがあり、別れがある。涙…。
「涙も悔いも希望も、叶ったことも叶わぬことも、全てが生きる糧となることを、歩き続ける力となることを大人であるわたしたちは知っていくのですよ。」
それを伝えていけるだけの器量が自分にはあると思えない今日この頃…。 -
シリーズ14作目。
かんなちゃんと鈴花ちゃんがめでたく小学生になり、研人と芽莉依ちゃんは高3、花陽は大2、の1年。
出会いと別れが繰り返され、それがまた人を強くしていく。今回も、暖かい人の繋がりや、古き良き仁義のようなものを感じてホロリとしてしまった。
最後の最後では藤島さんにも予想外の変化が! -
花陽や研人の成長が著しくて、かっこいい大人になってきているなあと感じさせられる。
その一方で今回は、病気、永遠の別れ、老人ホームへの入居など、大人たちの様々な事情により、岐路や別れが。
皆が不思議な縁で集まってくる堀田家ですが、出会いがあれば別れがあることもわかってはいても、やはり読んでいて涙が。かずみちゃんの秘かな気持ちも。
堀田家の日常に変化がもたらされる今回。
一つ屋根の下...にならなくてもみんな元気に毎日を送ってほしいと願う。
サチさんの語りに始まり、サチさんの語りで終わる。
サチさんの語りを読めば、このシリーズが始まったとうれしくもありワクワクもする。最後の巻末のサチさんの語りがとても素晴らしくて、泣けてきました。 -
今回は秋はじまりか。
カフェに飾ってある写真を撮った
少年にせまる謎の影?
久しぶりの元刑事・茅野さん登場。
それが解決したかと思えば
冬、今度は女優の池沢さんも狙われてる感じが。
『寅さん』らしき映画が話題に上るので
観たことがあったら、もっと笑えたところかも。
春うららには
これまた久しぶりに古本屋がらみの話。
〈五条辻〉蔵書の捜索の件ですね。
初期の頃が懐かしくなる。
夏のふたつの別れは、新たな転機。
世を去るものと、家を去るもの。
ここで本のタイトルが使われるのか。
ラブだねぇ。
一冊ごとにカップルが増えるよな。 -
大家族の成長と、誰がが誰かの事を考えて悩む優しさを感じました。
ただ、みんな、婚約とかそういうの決めるの早くないですか?もうちょっとゆっくり決めてもいいと思うのですが。 -
大好きなシリーズです。
堀田家の人達みんな好きです。
男性陣は優しいですね~。
大人数で住んでいる堀田家、みな仲良しです。
今回のお話も笑える、泣けるでした。
出会いがあれば別れもあるはしょうがないですね。
堀田勘一さんの孫花陽ちゃん、研人君は大きくなりました。
親戚の子を見ている様な気がしちゃいます。
まだまだ続いて楽しませて欲しいです。 -
出逢いと別れ
切ないながらもしっかりと前に進んでいく
繰り返し読みたくなる良作
また一年待ち遠しい
[図書館・初読・5月18日読了]