ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
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感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087754292

作品紹介・あらすじ

老舗古書店「東亰バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する、人気シリーズの最新作。シリーズ開始からおかげさまでついに10年! 第11弾、書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 「東京バンドワゴン」第11弾。
    いざいざ、英国へ!?イギリスの情報機関が狙う書籍とは!フットワークの良さはピカイチ。マードックさんにも感謝。

    花陽はいようよ受験。シスコンの藤島さんのナイスフォロー。堀田家のいい空気が周りの人も良くしている。いい循環。

  • ”東京バンドワゴンシリーズ”も第11弾です。
    毎年一冊ずつなので、もう10年ということですね。
    ”東京バンドワゴン”に出会えたのはブクログのおかげです。

    10年の間に、家族が増え、仲間が増え、次回作では登場人物相関図が2ページでは収まりきらないのでは…
    なんて、心配をしてしまうほど(笑)

    昭和のテレビドラマを見ているような、一緒に笑って、一緒に悩んで、そんな”東京バンドワゴン”は大好きなシリーズ。

    今回は、自分と重なることが多くて、より胸に響きました。
    ラストをほぼ引用してしまうほど。

    堀田家のみんなに元気をもらいました!

  • シリーズ11作目。今回は古書店の蔵に保管されている本をめぐり遠くイギリスが舞台となりスケールが大きい話に。私としては後半部分の堀田家の日常の方が好みです。花陽や研人を初め子供たちの成長が今後楽しみです。

  • 舞台はロンドンへ…スケール大きいなあ。勘一の啖呵も出ましたね。外国の方にってのがまたいいですよね。

  • 東京バンドワゴンシリーズ10年目の第11弾٩(๑>∀<๑)۶

    ・春 花も嵐も実の生る方へ
    ・夏 チャーリング・クロスの街の夜は更けて
    ・秋 本を継ぐもの味なもの
    ・冬 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
     人生はその人のものです。
     たとえ親であろうと子であろうと、誰だろうと、その人の生き方を決めることは出来ません。
     自分で決めた生き方こそがすべてで、そして、だれでも最後には自分自身で決めないといけない。
     でも、人はその人生を一人で歩いているわけではありませんよね。
     その人生さえ二人の親から授かったものです。
     そして同じ時代を生きて行く家族や友達や恋人や、同じ生き方や考え方をする仲間がいるからこそ、
     生きて歩いていけるのです。それを忘れてしまっては、長い人生で足元を照らしてくれる、
     あるいは遠くから導いてくれる光を失ってしまいます。
     どれほどゆっくりであろうと、僅かずつであろうと、自分の力で一歩一歩歩いていく人こそが光。
     長く曲がりくねった道だから迷い、悩む。だからこその思いは強くなるでしょう。
     誰かに照らされ、誰かを照らし、互いに照らし合うその光と影があるからこそ、
     お互いの歩く道が、はっきりと見えるのだと。
     その先をみつめていけるのだと思います。

    老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が
    人情溢れる方法で解決する…。
    今回は初代店主の達吉や二代目店主の草平もチラホラ登場…。
    堀田家に秘蔵されている貴重書を取り返すべくやってきたのは英国秘密情報部…。

    堀田家は四世代12人と猫4匹犬2匹の大家族。
    とっても温かくて賑やかで、互いを思いあって皆が皆働き者。
    堀田家に関わる人々も皆良い人ばかりでほっこり。
    毎年一冊発売されてて、それと共に皆一歳年齢を重ねて登場してる。
    この間赤ちゃんだったようなかんなちゃんと鈴花ちゃんも早や5歳。
    研人君は高校一年生で音楽の道を邁進中。
    花陽ちゃんはいよいよ高校三年生で医大を目指して受験シーズンに突入。
    子供達の成長は眩しい程早くって、輝く様に大人へと近づいている。
    でも、勘一や我南人は少しずつ老いていっている。
    前々作位から我南人が要となってきてるのかなって感じていたけど、
    我南人の二人の息子の紺と青もしっかり要になってきてるなぁって感じました。
    そして、藤島さんもーーーー良い人だなぁ。
    無償の愛にホロってなっちやった。
    藤島さんに早く幸せになって欲しいです。
    花陽ちゃんの受験の結果や恋…とっても気になります。
    次作は花陽ちゃんのお話から始まりそう♪
    そして、5歳のかんなちゃん…成長が楽しみだぁ。凄い子になりそう(๑´ლ`๑)フフ♡

    最後は、うーん少し辛い気持ちになりましたが、誰しも避けては通れないお話で、
    うんうん、そうだよね~って思いながら読みました。
    読んでる間、とっても温かくてほっこりして幸せな時間でした。
    読み終わってすぐに次作が待ち遠しく感じています(*'-'*)エヘヘ

  • 祝!シリーズ10周年!
    特別読み切りペーパーつきで、お得な感じ♪
    今年も季節がめぐるごとに
    ちょっと不思議な出来事たちが。

    春には漫画家さんと
    堀田家のお宝本がからむ事件。
    そうか〜〈バンドワゴン〉には
    漫画あんまり置いてないか〜。

    夏はなぜか古書を渡しに
    はるばるロンドンへひとっ飛び!
    007ばりの展開に(笑)

    秋には秋で
    かんなちゃんと鈴花ちゃんが
    お友達の家に幽霊が出ると言い出し。
    はじめの頃は花陽ちゃんと研人くんが
    担ってたポジジョン。
    すっかり世代交代ですね。

    冬は、そんなふたりが主役。
    花陽ちゃんは大学受験!
    しかも医学部狙いですからねぇ。
    家族の一員のように応援したくなっちゃう。
    一方の研人くんは、じいちゃんとTV出演!?

    神田の古書まつりのネタをはさんで
    にぎやかな10年目でした。

  •  もう、この人達は完全に私の親戚ですね。何も考えず、読んでください。

     ただ、人が多すぎて誰だっけ状態。

  • 東京バンドワゴンシリーズ。
    安定感があり、間違いない。

    子どもたちの成長が微笑ましい。
    食事のシーン、お約束の賑わいがいつも楽しみ。献立も季節感あふれていて、参考になるし。

  • ※※※※面白い本なので時間を作って読みましょう(^o^)

    「家族」を描いた物語。もう10年以上続いている。 「サザエさん」みたく、いつまでたっても登場人物たちが同じ歳だったりはせづ、このバンドワゴンのみんなわ毎年一個づつちゃんと歳を重ねていく。
    リアルにわたしらだって生きてる限りは同じく歳を取っていくので、その物語との同期というかリンクがとても嬉しい。

    読んでいてかなりおもしろい事に気づいたので、書く!
    この本、人の名前で3割位わ占めている。そうですとにかく名前が沢山出てくるのです。
    文章の大半が名前ww。 こりゃぁもしかすると作家にとってはとてもとても楽な執筆活動かもしれない。だって誰と誰と誰と誰・・・って書いてりゃページが勝手に埋まっていくのだものw。
    そして読んでる方わしらも、もうあまりに登場人物が多すぎて訳が分からんから多少の不理解わ笑い飛ばしてるし!? 獏笑

    ああ、面白い!

  • 今年もこの季節がやってくる!と待ち遠しかった新刊です。

    今回は、堀田家に持ち込まれる問題も、壮大なスケールのものばかりだった気がします。
    みんなのいつもの笑顔と持前の気前良さが出ていて、読んでいて、幸せな時間でした。

    そして、今回は少し悲しい展開も...。
    どのような人生を歩むのか。その人の希望を叶えてあげるのが一番いいんだよ、と何だか教えられた気がしました。

    花陽ちゃん、受験頑張れ!恋も気になるかも。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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