日付変更線 上 The Date Line

著者 :
  • 集英社
3.74
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本棚登録 : 157
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087754261

作品紹介・あらすじ

祖父は、第二次世界大戦時、日系アメリカ人部隊の兵士だった
――。散骨のために、ハワイに現れた若い女性マナ。彼女の祖父は442部隊に所属し、戦死したと思われていた…。戦後70年、渾身の書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争の悲惨さを感じる本でもあるけれど、アイデンティティーの問題を考えてしまう本でもある。
    https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12059769871.html

  • こんなに長くする必然性がない。

  • 2017.1.22読了。図書館で借りた。

    長い物語。あと半分(下巻)あると思うと…。

    面白いけれど、テンポが良いとは言えないのでなかなか進まない。章が変わるたびに下の日付と登場人物を確認しなければならないし。

  • ハワイには日系人がたくさんいて、その人達も戦争に巻き込まれたということを今更ながら考えさせられました。
    下巻でもう少し書きます。

  • Go for Broke…こんなに悲しい意味に使うとは。
    過去のいろんな人の命と引き換えに現在、未来と繋がる重みを感じながら下巻へいきます。

  • ハワイ、日本、パリ。時間が行ったり来たりだが、どうつながっていくのかが楽しみだ。以前、辻仁成さんが『徹子の部屋』で、この物語を書いた意味や、たくさんの人の話を息子さんと聞いてまわったことを語っていた。力が入っている。

  • 上下巻で640ページという大作だが、物語の展開が早く、また、現在と過去を行き来しつつ進む物語に引き込まれた。日系2世たちの置かれた厳しい立場と、戦争の悲惨さ、家族の絆など、色んな気持ちが詰め込まれており、心にぐっと響く内容である。サスペンス的な要素も有り、素晴らしい作品だと思った。オススメです。

  •  図書館に予約していた本が5か月待ってやっと配本された。さすが仁成。小説らしい小説だ。
     今回は、第二次世界大戦でのヨーロッパ戦線で多くの被害を出しながら、多大な戦果をあげた日系2世達で構成された442部隊が題材。
     元隊員の孫、ケイン・オザキはハワイ在住の4世。作家志望でちょっと暗い。そこにフランス系日本人マナ・サカウエが祖父の散骨をするためにハワイを訪れる。そして、マナが祖父の遺言で元442部隊のヘンリー・サカモト上院議員に会う。マナの祖父ニック、ケインの祖父母ロバートとカオルそしてヘンリーは高校の同級生だった。
     ニックは戦死したことになっていたのに、実はフランス人として生き続けていたことを知り、驚くヘンリー。
     ここから、戦時中のヘンリー、ニック、ロバートの物語が始まる。
     上巻は、3人が戦地に赴く直前まで。

     仁成らしいなと感じたのは、『パパとは日本式の乾杯。ただ、グラスをぶつけるだけの。ママとはフランス式の乾杯。お互いの目を見つめ微笑みあって。』と、ニックとカオルが分かれるとき、言葉が欲しいというカオルと約束や未来を大切とは思わないニックがすれ違う場面。
     ちょっとシニカルで理屈っぽいところが彼らしい。

  • 感想は下に

  • 2015 11/13

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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