- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087743685
感想・レビュー・書評
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小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエ(通称・あねご→ネコさん)の恋人で同居人の三津池修(通称ミケさん)は料理の達人にして名探偵。
どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。
でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が・・・。
これまたサービス精神に溢れた一冊。
短編集にみせつつも、それらが集まり最後に大きな謎を解いてくれます。
またその短編がどれをとっても面白い。
というか、その構成が。本気で本筋を見失ってしまいましたよ。
そして出てくる料理もまた、どれも美味しそう。
途中、ひょっとしてミケさんはあのマスターなんじゃないかと思ってしまいました。
料理も謎解きも。
この中で一番いい味をだしていたのはやっぱり座付き作家の小杉隆一でしょう。
ホームズのつもりのワトソンの、自覚のないボケっぷりが華を添えていました。
タイトルもハマっています。
アペリティフからメイン・ディッシュまで。
堪能させていただきました。ごちそうさまでした。
余談ですが、作中ででてきたカレーの作り方。
これくらいなら真似できるかと思い、作ってみましたが根気のない私には作りきれませんでした。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1章読み終わって次を読んであれ?と思い、また次読んであれ?と思っていたけど、最後まで読んでなるほど!っと納得。
美味しそうな料理もたくさん出てきたし満足な1冊でした。
2018.4.10 読了 -
美味しい料理が出て来るとのことで
手に取った
えーここは小説なの!
などなどの
どんでん返しが
ミステリ心をくすぐる
かと言うと
そうでもなかった
人物像がとっ散らかって
読みずらかった
残念。 -
劇団紅神楽の女優、紅林ユリエの家には大きな猫がいる。ひょろっと背が高く穏やかで、料理が得意で、そして謎を解くことが得意なミケ、こと三津池修という同居人がいる。ネタに窮した座付き作家や新人女優、ミステリーの芝居にひったくり、新進気鋭の劇団の劇作家の自殺。ユリエとミケは様々な謎に出会いながら時を過ごしていく。しかし、ミケにはある秘密があって……。
たぶんご飯が美味しそうなミステリー、の枠でチェックした本だったような気がする。謎も登場人物もキャッチーで良かったんだけど、話が二転三転しすぎてちょっと脱落しそうになった。真実じゃないのかもしれないけど、二話が一番話がすっきりしてて好みだったなー。 -
連作短編集にはこんな手法もあるのか!
思いもよらない繋がり方に脱帽、そして賞賛を。
ミケさんの正体にはまぁまぁ早い段階で気がついたけれど、まさか連なる作品そのものがトリックだとはなぁ
ひとつ、禁じ手とも言えそうな内容のトリック?もあるものの概ね満足。 -
料理上手なミケさん。
でも、ミケさんには秘密がある。
おいしそうな料理とミステリーのお話。 -
おいしい食べ物が出てくるミステリということで前から気になってた一冊。
作中作や人物入れ替わりなど色々な趣向が凝らしてあり、若干混乱しましたが楽しめました。料理の描写もとってもおいしそう。
でも主人公が、自称サバサバ系その実べったべたに男に依存してる女のようで受け付けられなかった。残念。 -
久々に再読。相変わらず美味しそう。ほとんどミステリ部分の内容を覚えてなくてびっくり。
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劇団・紅神楽の看板女優ユリエがマンション前で拾った同居人のミケさんは、天才的な料理の腕と推理力、そして秘密を持っていた。
物語の構成が面白い。種明かしされてもちょっと混乱するほど。料理の描写もとても美味しそうで大満足だけど、本筋のミステリ要素はややご都合主義的かな?深みは無いが明るい内容で、そこそこドラマチック。楽しく読めた。 -
空腹時よむべからず。
ミステリー部分も悪くないですが、ちょこちょこでてくる料理の描写がすごいです。特に作り方まで丁寧にかいてくれてるレタスのチャーハン。うわ~~思い出したら腹がなる。