アド・バード

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 187
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087727364

作品紹介・あらすじ

異常生物が徘徊する腐敗する都市、そこは、広告が支配する驚愕の未来だった。黄金時代のSFの香気がただようファンタスティックなシーナ・ワールド。

感想・レビュー・書評

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  • 私にとってこれってばSFの最高傑作。
    また読み直して、新しく感じるからすごい。
    悪夢も見るし、これ読んで見る夢の中でいつも私は必死に「これはどういうことだろう?」って見極めようとしている。
    続きの存在がありうる終わりなので、読み終わるといつも、続編を期待してしまう。
    妙に惹かれる世界。

  • 神。自分の中にこれを超える小説は存在しない。

  • 中学生のときから大好きだった本。未来都市を舞台とする壮大な冒険活劇!椎名誠の空想・妄想フルに活かした最高傑作!ってカンジです。「夢見る心を忘れない人なら絶対に虜になる小説」まさにその通りだと思います。SF大賞受賞するのも納得な一冊。でもすっごい長編。

  • 何回も読んでしまう。大好きな世界感です。

  • ベストSF90年代年14位

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    【要約】


    【ノート】

  • 某紙の記事をきっかけに25年以上ぶりに再読。初読時はナウシカ+ブレードランナーのような世界観を楽しんで読んだ記憶があるが、バブルが弾けて社会が不穏な状況に向かう今の時期だと、消費主義社会で加速する広告戦争がリアルに重なり合って興味深く読める。描かれる世界はディストピアだけど、異常生物の生態などは面白く想像を広げられる。

  • 小学生の頃、父の本棚で見つけたのが始まりで読み始めたこの本は私が初めて読んだSFもので、ぐいぐいと引きこまれていきました。あの年で読んでいたものにしては分厚すぎる気もしていたけれど、読んでいるとそこまで気にならないですね。私の中で一番のSF作品です。

  • 「アド・バード」椎名誠
    近未来SF。暗闇の色。
    いわゆる椎名さんのSF3部作のひとつ。

    もう、「シーナワールド」全開です。ぐがん!
    『電脳擬態樹枝垂蔓』だの『第1次電気粛正』だの『蚊喰い』『ワナナキ』『地ばしり』『酸出し甲虫』・・・
    読んでいる本の向こうに、異常進化したイキモノが蠢いている荒廃した近未来戦後世界が広がってきます。
    泥濘化してます。
    とにかくこの世界観は壮大でかつ哀しすぎる。

    力強く生き抜く男達とその果てに見える希望 というテーマが十八番。
    描き方自体は好みの問題が大きいのかもしれませんが、大友さんの漫画が好きな人なら入りやすいのではじゃないでしょうか。
    それと、どちらかというと主人公よりも周りのキャラクター達が魅力的なのも特徴かと。
    加工人間達の挙動はもう一挙手一投足がみえてくるようで。

    自分の中ではSFの一つの基準でトップレベルとなる作品。
    『意識の奔流に押し流されていくのであった。』
    マイベストの一冊です。

  • やけに漢字が多い。
    非常に読みにくかった。
    しかも分厚い。
    でもそういうことも含めて長く楽しめる一冊。
    摩訶不思議な冒険もの。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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