岳物語

著者 :
  • 集英社
3.74
  • (16)
  • (15)
  • (30)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 184
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087725247

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 近所の芋を友達とごっそり掘ってきてしまう、
    屈託なく元気いっぱいの保育園時代から、
    声変わりが始まり、じょじょに自分だけの世界を築き、
    親離れしていくシーナさんのご子息・岳さんの姿が描かれている。

    100組の家族がいたら100通りのカタチがあり、
    子育ても多種多様だと思うけど、
    「わが子ながら、けっこういい少年だよな」と
    素直に子どものよいところを肯定できる心や、
    「就学までは読み書きを強要しない」という親としてのぶれない信念、
    交わした約束はきちんと守り、自分が悪ければ誠実に謝る、
    というシーナさん流の流儀に、心を動かされた。
    一人の「個」として子どもをしっかり尊重している、素敵なおとうさん。

    つい数か月前の読売新聞書評欄で紹介があったので
    初めて読んだのですが、
    あれ、よく見たらこれって30年前の本ですか・・・。

    「大きくなったらオトナになる」と言った岳さん。
    どんなオトナになったのでしょうか。
    「その後」が読みたいです。

  • 親の気持ちが伝わってくる本

  • 岳みたいなガキ欲しいなって素直に思ったよ。去年神戸の友達んちに泊まった時に本棚にあったの読んだ。

  • 椎名誠さんと息子岳くんの日常や成長が書かれています。わたしは女なので、椎名さんと息子さんの生活やふれあいを読んでいると新鮮な感じがしました。父親目線からの、岳くんのちょっとした表情の変化や成長の過程が描かれていてほのぼのした気持ちになり、読んでいて楽しかったです。

  • 岳とお父さんとのやり取りが面白かった。
    そして、小学校のころから自分を持って生きている岳が羨ましく思った。

  • 一度前に読んだことがあるのですが また読んでしまった。
    羨ましくなるような親子関係と たくましい岳くん。
    今どんな人になってるのかな…

  • 岳物語というタイトルだけで、勝手に山岳小説かと勘違いして読み始めましたが、実際は椎名誠氏の息子の岳くんとの話でしたw
    まあ、親が特殊な職業だけに、そのまま参考にとはいきませんが、子供と一緒に釣りを楽しんでいる姿などはほのぼのとしていて良かったです。また、子供が急に親離れするところなどは、明日は我が身とちょっと切なくなりました。
    自分自身も子供にできるだけいろんなことを体験させると共に、一緒に楽しみたいと思える一冊でした。

  •  中学受験時、某中学の過去問に出ていて興味を持ち、といいつつ中学に入ってしばらくは忘れていたが、ある日書店で見つけ、そして人生初の”自分から買ってくれといって買ってもらった”本になった。
     いま、親となって改めて読んだらどんなかんじか気になる

  • ウチの息子、岳は保育園の時から活発だった。保育園の友達と悪気のない悪さをし大人たちを困らせた。それを私は楽しげに父親らしく見つめていた。小学校に入り、釣りバカになるまでのオトンと息子の成長記。こんな父子関係はとてもいいな。

    岳の少年期の純粋さ、真っすぐさに、こんな時代が自分にはあったのかなぁと過去を見つめてみる。

  •  日曜午前中のラジオで、小川洋子さんが紹介していた本。車を運転中、偶然聞いて、図書館でそのまま借りてきました。
     夫が読んで、そのまま「続~」も借り、今ではすっかりカヌーに魅せられてます。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
宮部 みゆき
綿矢 りさ
椎名 誠
村上 春樹
和田 竜
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×