しゃもぬまの島

著者 :
  • 集英社
2.11
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  • (14)
本棚登録 : 195
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716986

作品紹介・あらすじ

人を天国へと導く幻獣「しゃもぬま」が、ある日、私の家のドアをノックしたーー。
待木祐(まちきたすく)は、「夏みかん」の栽培と、「しゃもぬま」という馬のような動物がいるこの島で生まれた。しゃもぬまは死後必ず天国に行くことから、神聖視されている。しゃもぬまは死期が近づくと、島の人間を一緒に天国に連れて行ってくれることがある。そこから、島の人間で誰かが死ねば、しゃもぬまを葬式に呼び、反対にしゃもぬまから「お迎え」がきたら、誰か一人を死なせる慣習が生まれ、永く島では守られている。今の祐の仕事は、風俗情報誌の編集。ある日、睡眠障害に悩まされ、心身ともに疲弊した祐のアパートに、しゃもぬまがやってきた。困惑しながらも、しゃもぬまを受け入れ、死との共同生活が続くうち、祐は奇妙な白昼夢を見るようになる。また、島にいたころの親友・紫織が家に押しかけてきたのを皮切りに、島の人間も不穏な動きを見せ始める。夢の中に現れる女性の正体、そしてしゃもぬまが迎えにきた人間とは。

人を天国へと導く幻獣「しゃもぬま」が住む島。美しい少女たちの記憶と、呪われた家系の秘密。あの世へと誘われるのは、いったい誰なのか。幻想と現実を切り裂く、衝撃のデビュー作。第32回 小説すばる新人賞受賞作。


(著者略歴)
上畠 菜緒(うえはた なお)
1993年、岡山県生まれ。島根大学法文学部言語文化学科卒業。本作により第32回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

感想・レビュー・書評

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  • 独特な世界が過ぎ自分には積読も考えました。これがある意味凄いのかも知れません。
    敢えて苦痛のまま読者に伝えないのが純文学なのか?
    まるで感性のない自分に苛立ちました。
    糞とが好きなのか、何回もしゃもぬまの糞が表される。
    そして、しゃもぬまとらやらをサッサと管家に渡しあげてください。途中で時間の無駄にとても感じ斜め読みしました。生の魚はさて置き夏みかんを食べよう。
    ラストに近づけ近づく程、斜め読みしたなる、『面白いと思う人もいる。』名作でございます。感性を共有出来ない凡人な自分がいました。凡人な自分ですからお許し下さい。大衆向けではなく、個人に刺さる本なのかもしれません。
    混乱なく佑の現在、過去、夢の世界を感じて下さい。
    ししゃのうまと勝手変換してしまう、凡人です。

  • 小説すばる新人賞
    不気味です
    読み進めると体がだるーくなる
    もうやめようかなあと
    でも
    また読む
    新人とは思えない筆運び
    うーん
    でも

    ≪ 天国へ みちびくしゃもぬま この島は ≫

  • 第32回小説すばる新人賞受賞作品。宮部みゆき爆推しと帯にあった為、読んでみたが、爆推しする良さがわからない(๑-﹏-๑)人を天国へと導く幼獣『しゃもぬま』が、祐(たすく)のもとへ…しゃもぬまの来た理由とは?現実と妄想、夢の中とコロコロと場面が、急に変わったりするし、現実なのかそうじゃないのか判然としない場面もあったり…女の子なのに、祐という名前とか、ほんとよく分からない小説だった。

  • 独特な世界観。幻想的で雰囲気ある話でしたが、難解。

  • テーマからも文体からも全体的に死の香りがする作品。序盤のゼリーを食べるシーンのリアルなグロテスクさが印象的でした。

  • 死んだ人間を天国へ導くという幻獣「しゃもぬま」がいる島で育った祐。逆にしゃもぬまの方から生きた人間の元へやって来ると誰か1人が死ぬ風習がある。ある日、島を離れた祐の元へしゃもぬまが訪れた。
    第32回小説すばる新人賞受賞作。

    天国へ連れて行ってくれもするし、誰かを死なせるきっかけにもなるー 死と結びつきの深い幻獣。
    帯の「宮部みゆきさん爆推し」に釣られた口ですが(宮部さんが爆推しなんて言葉使うのかな。編集者が安易に付けた感)、なんか最後までいまいちわからない話と没入できない雰囲気。
    その割にしゃもぬまの獣臭さと生々しさが妙に印象に残ってる。

  • 宮部みゆきさん絶賛…に肩透かしくらった。ラストまで夢か現実かわからないようにした「わざわざ」感がぬぐえず。個人的には好きではない世界観。ずーっと霧の中みたいな…。ずーっと晴れない気分。

  • 読み進めるのが苦痛だった。
    色々、気持ち悪い。

  • しゃもぬまという幻獣が出てくるおはなし。
    現実なのか?夢なのか??なかなかわかりにくく、ふんわりした感じ?だった。

  • ちょっと難解と言うか、いつの間にか夢と現実が交差しながら話が進んで行くので、情景があまり浮かばないまま読み終わってしましました。
    人に寄っては良い作品なのでしょうが、、(^_^;

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