模範郷

著者 :
  • 集英社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716528

作品紹介・あらすじ

「故郷」という日本語をぼくは知らなかった。だがここには、確実にぼくの家があった──。半世紀ぶりに故郷・台湾を訪れる〈時〉の旅人の物語。新境地を開く8年ぶりの小説。

感想・レビュー・書評

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  • 小説とは言うがノンフィクションぽい。
    出自や故郷をめぐる物語。
    長編として読みたいテーマかも。

  • 著者が6歳の時、今から50年前は台中の日本人が建てた塀の高い家に障害のある弟と離婚する予定の父と母とともに住んでいた。思い出すにつらい少年時代であったが、今回台中を訪れる旅に出るお話。2つ目の短編にパール・バックの大地が登場します。未読なので気になります。パール・バックを引き合いに出し「ゴーイング・ネイティブ」という概念が説明されていきます。著者が日本語で表現を続けることと重ねあわせても興味深い内容でした。

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著者プロフィール

リービ英雄(1950・11・29~)小説家。アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。少年時代を台湾、香港で過ごす。プリンストン大学とスタンフォード大学で日本文学の教鞭を執り、『万葉集』の英訳により全米図書賞を受賞。1989年から日本に定住。1987年、「群像」に「星条旗の聞えない部屋」を発表し小説家としてデビュー。1992年に作品集『星条旗の聞こえない部屋』で野間文芸新人賞を受賞し、西洋人で初の日本文学作家として注目を浴びる。2005年『千々にくだけて』で大佛次郎賞、2009年『仮の水』で伊藤整文学賞 、2016年『模範郷』で読売文学賞、2021年『天路』で野間文芸賞を受賞。法政大学名誉教授。

「2023年 『日本語の勝利/アイデンティティーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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