宮本輝 全短篇 上

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 74
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712018

作品紹介・あらすじ

作家生活三十年、宮本輝の代表作から単行本未収録まで全短篇を収録。「泥の河」太宰治賞受賞作、「螢川」芥川賞受賞作、など、上巻収録15編。

感想・レビュー・書評

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  • 15の短篇が収録されている。「蛍川」を再読、富山の自然の美しさと未来へ希望を持たせる描写に惹かれる。青春小説としては「星々の悲しみ」がみずみずしくて良かった。

  • 泥の河、蛍川、夜桜、幻の光、こうもり、寝台車、不良馬場、火、水瓜トラック、星々の悲しみ、蝶、北病棟、小旗、眉墨、トマトの話

    恥ずかしながら宮本輝の小説を初めてちゃんと読みました。泥の河は誰もが目にしたことのある作品ですよね。けどしっかりと読んだのははじめてでした。
    圧倒的な文章力に飲まれました。ぐいぐい引き込まれます。

  • 終戦直後の大阪。川辺のうどん屋の息子信雄は、船を住処に暮らす姉弟と友達になる。戦争未亡人が売春をして生計を立てているが、信雄の両親は姉弟にも分け隔てなく接する。

    船の少年と信雄はひと夏一緒に遊ぶ。巨大なお化け鯉に驚いたり、天神祭でお金を落としおもちゃのロケットを盗んだり、未亡人のそばで匂いをずっと嗅ぎたいと思ったり、蟹に油を飲ませて燃やしたり。

    立ち退き命令が出て、二人は仲たがいしたまま別れ別れになってしまうのだった。

  • 上下の短編集。長編小説ではなく短編という形式こそが自分の資質を活かせるところかもしれないと述懐していた記憶がある。どの作品にも輝きがある。今はもう短編を書く力は衰えたかも、だ。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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