- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087710229
作品紹介・あらすじ
「濁り」に汚染されたディストピアを舞台に、14歳の少年が、母の仇討ちと女兵士の使命を胸に、司令官のいる基地を目指し旅を続ける。『共喰い』から5年、ついに新たな衝撃作!
感想・レビュー・書評
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清々しいほどに突き抜けた想像力と確固たる主張が折り重なると、こういう小説が生まれるのだな…と関心。田中氏の独特な言い回しや嫌らしさがふんだんに散りばめられていて、嫌な気持ちになりながらも、その筆力で読んでしまう。後味は、わるい。
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美しい国から安倍首相を想像してこの作家の以外な一面を見た気がする。
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濁った世界は今の日本を表現しているのか。
終末世界のようで夜盗はまだ良いとしても、幽霊が現れる世界観は何を意味しているか分からなかった。
司令官と彼が目指していたものが何かを暗示しているのだろうなとは思ったがこれも良く分からないまま読了。
他の人のレビューで同じような感想の人がいたので、少し安心?した。 -
反吐の出るこの世界。それを見つめて文字に移し替える田中慎弥さんの誠実と勇気。
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好きでも嫌いでもなく。他の作品も読んでみたいな。
しかし田中さん初めてかと思いきや「図書準備室」読んでた。 -
田中慎弥氏の著作は今までほとんど読んできているが、はっきりとこれはひどいと思った。とんでもない駄作。
『宰相A』で露骨に皮肉った某A氏が今作でも登場するが、特にその相貌に関してはっきり言って名誉毀損のような言いがかりを行っており、その稚拙な表現方法にうんざりした(ちなみに言っておくが、自分は某A氏が大嫌いである)。
何やら兵器か戦争かで「濁り」に覆われた世界の描写も、村上龍などと比べて数段劣る世界観で、ハセガワとの道中のシーンはやや趣があるものの、作品全体を通しての女性に対する描写も受け入れられるものではなく(終盤ややひっくり返すが)、読んでいてひたすら残念な気分になった。