- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087710120
作品紹介・あらすじ
作家であり人の妻でもある女。地方に住む男子大学生。二人は立場を偽り、秘密の文通を始める。熱を帯びる手紙は、彼らを危険すぎる関係へいざない……。著者新境地、衝撃の長編恋愛サスペンス。
感想・レビュー・書評
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読んだことを忘れてしまっていて、再読。手紙だけで殺人教唆をしてしまう女性作家の技。就職活動もしないでいる大学生がどんどん罠にはまる様がサスペンス。落ち着いて考えてみれば、そんな馬鹿なと思えることが起きてしまう。ネットだともっと多いんだろうね。荒野さん、こわいわ~。
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「言うべきことではなくて、言えることしかひとは言わない。」
「いったいこの中に誰が、本当に本当のことを喋っているというのだろう」 -
手紙だけでやり取りされる狂気
すぐに連絡がとれて顔を見て通話することもできて、な現代だからこそ、妄想だけで膨らんでいく思いは加速するんだろうな -
この時代にLINEでもメールでもなく、文通。
手書き、選ばれた便箋、かすかな香り(多分)などから相手の存在を生々しく感じる。
だから余計に引き込まれてしまうのかも……。
でも、こんなお願いされたら文通やめるな。「あ、利用される」ってわかったら冷めてしまいそう。 -
面白かった、し、そう来るか、って思った。けど、私は手紙が中心になる本には日本語遊びみたいなものを求めてしまう、なにその言い回し聞いたことない!みたいなの求めちゃう、だから、面白いけど星3くらい
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「切羽へ」タイプの作品、面白い〜。描写が良い〜。
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個人情報を明かさずに文通ができる「綴り人の会」。
手紙は、書いてから相手に届き返事がくるまでに時間がかかる。その間、相手に対し様々に思いをめぐらせる。
本当の日常と、手紙の中に創り上げた自分。でもそこには、日常に埋もれた自分の一片が現れてくる。
面白かった。
本当の中の偽り、偽りの中の本当。
真実というのはある意味創造物なんだなと思う。事実がどうであれ、自分がそうだと思ったことがいつでも真実になる。 -
登場人物に魅力がなく読みすすめづらかった。