薔薇忌 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087481006

感想・レビュー・書評

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  • あああ

  • すべて舞台をモチーフにした短編集。非日常の妖艶でゾクッとする感じに引き込まれる。ひとつひとつの背景が細やかで丁寧に織り上げられているという感想。

  • 皆川博子さんの作品『薔薇忌』を読了。舞台に関わる男女の物語がかたられた短編集。あやしいお話、ちょっとセクシーなお話、危険なお話などなどいろいろなお話だが終わりを迎える直前の土壇場での話の逆転により必ずドキッとさせられる。お上手です。好き嫌いは別れる小説かな。皆川博子さんの小説は歴史物のほうが好きかも。

  • どうも、自分の好みの問題もあると思うが、皆川さんの現代ものは、良いと思うものとそうでないものがはっきり分かれてしまう。この「薔薇忌」の中でも、「桔梗合戦」「化粧坂」はとても良いと思ったが、あとは、うーん・・・という感じでした。特に「紅地獄」はずっと面白かったのに、ラストがあっさりしすぎていたような。解説がベタ誉めなだけに、否定的なことは言いづらい。時代設定の影響もあるのかなぁ。繰り返しになるけど、あっさりしすぎていた。

  • どの短編の登場人物も、芝居や音楽などの舞台に関わる人々。
    現実的な中においての幻想的な話ばかりで、
    妖艶な匂いがプンプンする。
    自分が今の年齢になったからこそ楽しめる作品だったと思う。

  • 演劇や歌舞伎など、舞台芸術に生きる人間の光と闇。「紅地獄」「桔梗合戦」「化粧坂」が印象的だった。

  • 表題作に絢爛なものを期待していたから少し肩透かしを食らったけど、会話文中心に構成されているのが珍しくて結構好き。少し中井英夫めいた雰囲気。
    『紅地獄』『縊鬼』は王道の皆川世界が広がっていて気に入っている。

    ゆめこ縮緬とたまご猫のちょうど間をとったような短編集だと思う。美味しいとこ取りである。

  • 文庫じゃないほう読みました。
    皆川さんは演劇やってたのかなあ。

  • とにかく幻想的でむせかえるような妖艶さ。
    好きな人は本当に好きになるでしょうな。

    でもどこか肩すかしな感じが否めませんでした。

    10.09.07

  • 初めての皆川作品。『薔薇忌』、『禱鬼』、『紅地獄』、『桔梗合戦』、『化粧坂』、『化鳥』、『翡翠忌』の7編を収めた短編集。どれも「劇」に関係のある登場人物達。『薔薇忌』は長編で読んでみたかった。ワタシも桶に水を入れて空を映してみよう。『巫女の棲む家』を読んでみたい

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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