チェ・ゲバラの遥かな旅 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477535

作品紹介・あらすじ

フィデル・カストロとともに1959年のキューバ革命を成就させ、20世紀最大のゲリラとして、今なお人々の心に残るチェ・ゲバラ。医学を志した学生時代から、圧政に苦しむ人々のためにゲリラ戦士となり、革命成就後、与えられた地位を拒み、新たな解放を目論み南米・ボリビアで67年に殺害されるまでのノンフィクション・ノベル。殺害された地に立った著者の思いを描く。

感想・レビュー・書評

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  • カストロと共にキューバ革命を成し遂げた稀代のゲリラ。

    それがチェ・ゲバラ。

    名前ぐらいは知っていた。

    本当にその程度の知識しかなかった。

    なぜか、このタイミングでチェ・ゲバラという人物に興味を持ち手にするとになりました。

    チェと仲間達が何を成し遂げ、何を目指したのか。

    志し半ばでこの世を去る事になったが、彼の意思を受け継ぐ多くの若者がいる限りチェにはきっと悔いは残っていなかったのだろう。

    説明
    内容紹介
    ゲバラの一生を描くノンフィクションノベル。
    カストロと共にキューバ革命を成就させたチェ・ゲバラ。今も思いを持つ人は多い。オートバイで旅し、ゲバラ射殺の地に立った著者が描くその一生。

    ※商品のカバーが異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
    内容(「BOOK」データベースより)
    フィデル・カストロとともに1959年のキューバ革命を成就させ、20世紀最大のゲリラとして、今なお人々の心に残るチェ・ゲバラ。医学を志した学生時代から、圧政に苦しむ人々のためにゲリラ戦士となり、革命成就後、与えられた地位を拒み、新たな解放を目論み南米・ボリビアで67年に殺害されるまでのノンフィクション・ノベル。殺害された地に立った著者の思いを描く。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    戸井/十月
    1948年東京生まれ。小説家、ルポライター。バイクを駆って各大陸を巡り、TVドキュメンタリーを制作する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • キューバシリーズ その②

    ほとんどゲバラについて、知識がなかったけど、よみやすかった。

    今もなお、世界中にチェ・ゲバラを尊敬する人がいるって冷静に考えてすごい。

    いつかゲバラが旅した、場所をたどってみたい。

  • 「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んでキューバとゲバラに興味を持って手に取った1冊。一気読みしてしまった。

    チェ・ゲバラの一生を本当に細かく(こんな心情までは分からんでしょってとこも多かったけど笑)書いた本。
    チェゲバラは如何にしてチェゲバラとなったのか。って煽りがつきそうな本。

    ・ゲバラってアルゼンチン人なんだ
    ・喘息持ちはビックリ
    ・才能はあったが悩み苦労する等身大の人間だったんだ
    ・カストロの方が凄い人
    ・髭は蚊や虻に刺されないため、葉巻は虫を寄せ付けないため。あの風貌にもきちんと意味があったんだ
    ・グランマ号、ヘミングウェイはキューバ人、ロシナンテはドンキホーテの馬

  • チェゲバラ伝。革命に生きたアルゼンチンの若者が、カストロの側近として革命を蜂起し、ボリビアの山中で果てるまで。前半が冗長な感じもしたが、これもリアリティなのだろう。革命家という面だけでなく、自らの規範

  • フィデル・カストロとともに1959年のキューバ革命を成就させ、20世紀最大のゲリラとして、今なお人々の心に残るチェ・ゲバラ。医学を志した学生時代から、圧政に苦しむ人々のためにゲリラ戦士となり、革命成就後、与えられた地位を拒み、新たな解放を目論み南米・ボリビアで67年に殺害されるまでのノンフィクション・ノベル。殺害された地に立った著者の思いを描く。
    「ロシナンテの肋」 (2000年刊) の増訂
    (2000年)
    — 目次 —
    序章 サンタ・クララの青い空
    第1章 喘息もちのテテ
    第2章 二人のドンキホーテ
    第3章 戻らぬ旅へ
    第4章 フィデルという名の嵐
    第5章 最高の戦士、最低の医者
    第6章 革命という事業
    第7章 終りのない旅へ

  • チェ・ゲバラってキューバの革命家!?ぐらいの知識しかなかったけど…
    チェ・ゲバラの短くも波乱に満ちた生涯について、詳細に、かつコンパクトにまとめられた良書。
    チェって、あだ名の部分って知らんかった。
    アルゼンチンの金持ちのボンボンてことも知らんかった。
    それにしても、惜しい人を亡くした…ゲバラも著者も。
    この本しか読んでないけど笑



  • フィデル・カストロと共に1959年のキューバ革命を成就させ、20世紀最大のゲリラとして、今なお人々の心に残るチェ・ゲバラ。

    若き革命家としては知っていたし、Tシャツによくプリントされてるぐらいの認識でしかなかったが...

    "チェ"とはアルゼンチン、コルドバ地方の言葉で、人に呼びかける時には親しみを込めて使う符牒のようなもので、友人と話す時に"チェ"を連発するゲバラを観察していたニコが、それを面白がってニックネームにしたそうで。ゲバラ自身もこれを気に入り、この時以降、自ら"チェ"と名乗るようになる。
    エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナは、25歳の春にチェ・ゲバラとなったのだ。

    たった12人の若き闘士達によって始められたキューバ解放の戦争は勝利のうちに終わったが...
    全ての始まりであった。

    医学を志した学生時代から、革命成就、全ラテンアメリカ解放を目論み、ボリビアで67年に殺害されるまでのノンフィクション・ノベル。

  • 1967年10月9日、ボリビアのとある村でひとりの男が死んだ。
    その死から30年後の1997年、遺骨は掘り返されでキューバ・
    ハバナへ移送され、遺族やかつての盟友たちに迎えられた。

    男の名前はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。
    チェ・ゲバラと呼んだ方が通りがいいのだろう。アルゼンチンが
    生んだ20世紀の伝説のゲリラだ。

    若き日のチェ・ゲバラは中古のバイクで南米を旅した。そこで
    目にしたのは軍事独裁政権や、アメリカの大資本の下で抑圧
    された人々の姿だ。

    本書は若き日のゲバラのようにバイクで世界を旅し、ゲバラに
    惚れ込んだ著者によるノンフィクション・ノベルズである。

    幼少期から南米の人々に本当の生活を取り戻したいと願う青年期、
    祖国キューバでアメリカ傀儡政権を打倒しようと画策していた
    フィデル・カストロとの出会い。キューバ革命の成功、そして
    フィデルとの決別とボリビアでの死までを駆け足で辿っている。

    ゲバラに関しては多くの作品が出版されている。研究者による
    作品もあればフィデル・カストロによる回想録もある(未読)。
    しかし、キューバ革命やその後にゲバラがキューバを離れる
    ことになったことが頭に入ってないと少々手こずるんだよね。
    ま、私の頭の程度によるんだが…。

    なので本書は「チェ・ゲバラ入門書」というところかな。実際の
    ゲバラの日記や家族へ宛てた手紙、ゲバラが愛した詩人の作品を
    引用しながら短くも激しかった生涯を愛情たっぷりに描き切って
    いる。

    歴史には「タイミング」ってあると思うんだ。多分、ゲバラと
    フィデルが出会って、キューバ革命を成し遂げたのもタイミング
    が良かったのだろう。そして、祖国を作り直す為に革命家から
    政治家にならざるを得なかったフィデルと袂を分かったのも
    そういう時期だったのだろう。

    もし、フィデルと共にあのままキューバに残っていたら今ほど
    ゲバラが支持されたかどうか分からないもの。

    まずいなぁ。ロシアをはじめ、ヨーロッパの歴史ばかり追って
    いたので南米にまで手が回ってない自分が情けない。ただで
    さえ、アフガンの北部同盟司令官だったマスード関連の書籍
    が積みっぱなしになっているのに、ゲバラとフィデルの作品
    を検索している自分が怖い。

  • P251

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    フィデル・カストロとともに1959年のキューバ革命を成就させ、20世紀最大のゲリラとして、今なお人々の心に残るチェ・ゲバラ。医学を志した学生時代から、圧政に苦しむ人々のためにゲリラ戦士となり、革命成就後、与えられた地位を拒み、新たな解放を目論み南米・ボリビアで67年に殺害されるまでのノンフィクション・ノベル。殺害された地に立った著者の思いを描く。

    かっこいいデザインとして認識されているよう事が多いような気がするチェ・ゲバラ。チェってあだ名だって知っていました?口癖で「おい」「やあ」みたいな言葉をつぶやいていてそれが「Che」だったそうで、みずから面白がって名乗っていたそうな。
    キューバ人だと思っていたらアルゼンチン人だったり、終生持病の喘息に苦しめられたりと意外な面もありました。
    徹底して帝国主義に抵抗し続け、その思想はあまりにも純粋過ぎて、盟友であるフィデルカストロとも最終的には考え方の違いから袂を分かつ事となります。
    最後まで流浪し続けたゲバラの足跡を読む事が出来ます。

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