- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461077
作品紹介・あらすじ
1934年、ドイツ。ナチスのエリート養成機関「ナポラ」に入学をはたした13歳のカールは、厳しい規律と訓練の続く寄宿生活の中で、エルヴィンというかけがえのない親友を得る。そしてエルヴィンのいとこである親衛隊所属のヘルマンへの憧れ。選ばれし少年たちの輝かしい日々の先には、希望と夢があるはずだった。
感想・レビュー・書評
-
感想は下巻に。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2015.5.13)
(356P) -
一人一人はどこの国にもいる普通の多感な10代の子なんだよね。現代から見ると戦争の結末も分かっているし、評価も定まっているから、この後、彼らが辿る事になるであろう人生を想像すると心がザワザワする。
-
スタジオライフで演じているのが思い浮かんだ。流れる空気にトーマの心臓に近いものを感じるからかな。
-
「ヒトラー・ユーゲント」の時代を生きた少年と青年将校の話。
といっても、少年と青年将校との接触はあまりなくて、軍事学校からSSにはいった少年と、オリンピックに出ることを期待されながら果たせず、エリートコースから外れていった青年将校の話が、別々に流れていく感じだ。
戦争は残酷だ。
そして、勝者は敗者に対して容赦がない。
第一次世界大戦後、貧困にあえぐドイツが強い指導者を求めて、その価値観だけの世界で生きた少年や青年将校を責めることを、だれができるだろう。
勝者だろうが敗者だろうが、何か間違っているのだ。
薄っぺらい反戦感情などふきとばす傑作。
最後のシーンが深い。
-
敗戦国とは。
日本人として、考えさせられることが沢山ありました。
そして美しい友情。
最後はボロボロ号泣。
上中下とあるので、軍に興味ない人には少し冗長かもしれないです。 -
中巻急いで借りてきますああああ!!!
-
文庫で上中下と続く「総統の子ら」の上巻。
カールの子ども時代〜短い思春期の入り口まで。
ナポラ入学からヘルマンへの憧憬マックスまで。
数少ないエルヴィンとの交流の描写、結構気持ちはすれ違っていた、けれどもヘルマンへの思いは同じだった。ティムへの思いも。
極細の面相の筆先で繊細に描かれているかんのある、美しい描写。美しいだけじゃない、子ども時代の曖昧さ、中途半端、恐怖、意地、傷害等々の数々が飽きさせる暇なく次々に描かれてゆく様が心地よい作品。 -
カールの格好良さは異常
-
まぁ、面白い。
ヒトラーユーゲント関連の本はあんまり読んだ事ないから、こういう小説で読んでも新鮮で面白みがある。
でも一々挿入される性描写はいらなくないか?ちょっとイライラする。