- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087460339
感想・レビュー・書評
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海外に来てから読んで良かったと思う。人々の雰囲気が本当によく分かる。子供が言うのもなんだけれど、子供達の可能性と未来の尊さが暖かくコミカルに書かれている。私も周りの先生達や地域の人たちに囲まれて大切に育ててもらっているので改めての感謝を感じた。
こういうエッセイ(?)は全く接点の無い人生を感じることができるので、大好き。また読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で。
ココ・マッカリーナって何だろうと思ったらキョウコ・ナカジマか。ナルホド。
占いというのは迷っている人の背中を押してあげるものなのだ、と占い好きの友人がいってましたが、なるほどそういう意味ではこの占い師の方は良い占い師なんだろうなぁ。というか基本は、自分の話を聞いてもらって肯定してもらいたいんじゃないだろうか。その辺りを良い占い師の人は察して、その人の望みを肯定してあげるって事なのかな。なんかちょっとわかった気がする。
東海岸はなんとなくノンビリしたイメージだなぁと思いました。それにしても作者は人の話をよく覚えているんだなぁ。友人が話していたとか、そういうマメ知識を拾って記憶して、さらに授業に活用してるってのがすごい。人の話は聞いておくもんだな、なんて思いました。 -
中島京子さんがが7年務めた出版社編集の仕事をやめ、日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生としてアメリカワシントン州の小学校に勤務した一年間の話。
「だいじなことはみんなアメリカの小学校に教わった。」改題。
中島京子さんの作家としての出発点(作家以前)、興味、気づきがわかる一冊。
ここを出発点にして、今の中島京子さんがあるのだと思う。
またこれは文化の違いを発見できる本でもある。
ニンジャ
テンプラ
ココ・マッカリーナ
ポップコーン
千羽鶴 -
ココ・マッカリーナのアメリカ滞在記録エッセイ。
最近中島京子さんの講演を聴く機会があり、とてもほんわかした女性という印象があった。世間の人がしないような勇気ある人生の決断をし長年勤めた会社を辞め、アメリカに渡り、『やらないよりやったほうがいい』と確信をお持ちになるまでのアメリカ滞在のさまざまなお話をとても興味深く読んだ。学校の子供たちとの交流あり、先生の私生活話あり、ステイ先の食事事件あり、多岐におよび、まるで自分が経験しているかのようにさまざまなことが起こって楽しい。
「今いちばん読んでみたい本」が好き。 -
長年勤めた雑誌編集を辞め、日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生としてアメリカに赴いた作者の体験記。
3歳から14歳までのコドモたちを相手に奮闘する姿が描かれています。
アメリカだからなのか、この土地この学校だからなのか、異なるものを受け容れる力の強さを感じます。日本なまりの英語のことをぼやくと「でも私たちはあなたの英語が好きよ」と、さらりと答えてくれる。自分たちの場所に来た異物ではなく、私もあなたも彼も彼女もみんながいる場所として受け容れてくれる。そんな経験の素敵さが書かれ、この本を読むことでそれを疑似体験できることが嬉しいです。 -
数年ぶりに再読。職を変えること、海外へ飛び出すこと。ある程度の年齢になって敢えてそれらをすることで、そしてもちろん本人の人としてのあり方により、考えうる中で最高の経験と結果が得られたのではないか、と感じさせる。
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「だいじなことはみんなアメリカの小学校に教わった。」を改題、加筆し、刊行された文庫本。
なぜ、ココ・マッカリーナなのか、読むと分かります。幸せな気持ちになりました。 -
中島 京子 さん”ココ・マッカリーナの机 ”読了。会社を辞めた後、米国へ渡ったときのエッセイ。素直に楽しめました。ココさん。好きです。
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シアトルの近くの小さな街で臨時講師をした日本人女性のエッセイ。小学校(?)を中心にしたローカルな世界が舞台ですが、全編を通じて'90年代末らしい感じがそこはかとなくとなく出ています。
軽やかな文体で数ページずつのエピソードが続き、読みやすかったです。観念的な描写がなく、大人も子供も生き生きとした形で描かれていました。 -
読み物としては、中島カラーは感じないけど、生の姿が垣間みれてよかったです。
もちろん中島ファンです。
経歴も何も知らなかったので「そうなんだ〜」という感じもあり、海外でのエピソードも面白かったです。