陸王 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458831

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの池井戸さん。

    今まで読んだ池井戸作品では、主人公が孤独に闘う心苦しい場面が多々あったけれど、この話は味方が多い!いい人多い!話に出てくる人みんなを応援したくなりました。
    ...あ、但し池井戸作品にあるある意地悪な人2、3名を除いては。何かに似てるなあと思ってたら、ポケモンでいうロケット団またはドラえもんのジャイアンスネ夫ですね。...基本いい人か?

    私自身、マラソンをしないし見ないので、あの長い距離を駆け引きして走ってるとは知らなかった。今度もしマラソン見る機会があったら、また違う視点で観れるかな。

  • これはめちゃくちゃ面白い!
    100年続く老舗足袋会社がランニングシューズ会に殴り込み。結局仕事って「情熱と人の縁」こはぜ屋さんのキーマンはあけみさん!敵が憎たらしくて嫌らしくて、それをギャフンと言わせるとこが痛快。茂木が陸王で走るとこ痺れたねぇー

  •  ドラマ良かったし、原作も最高。
    言う事なし。
     だけど、足袋型の靴を私は買わないと思う。履かないとも思う。興味はあるんだけど。

  • Amazonオーディブルで聴いた。

    スポーツに興味がないから、陸上競技のシューズを開発する本作も、初めはピンと来なかったけど、聴いてるうちに面白くなってきた。
    ちょっと長かったな〜。

  • ザ・池井戸潤さんって感じ。
    100年の歴史ある足袋業者がランニングジューズの業界に新規参入していく物語。
    陸王のドラマが竹内涼真(実業団のマラソンランナー)だったので、たくさん出でくるかなと思っていたが、小説では少しの出番だった。ドラマ観てないからわからないけど、ドラマではもっと竹内涼真の出番が多かったのではないかな?と思った。
    基本的には足袋業者の山あり谷あり経営のストーリー。
    個人的には下町ロケットの方がより良い作品だったかな?とは思うけど、充分読み応えがあった。

  • 巻末の解説と同じ感想になっちゃいますが、他の池井戸さん作品と比べると波瀾万丈の波が割りと小波な印象でした。

    とはいえ、やはりアツい!
    今や見る影もありませんが、中学まで陸上長距離(といっても数km)やってたので人より楽しめたと思います。
    こはぜ屋応援団が茂木くんを全力で応援してる姿にウルッときました。

    飯山さんがステキですね!

  • サイコーのストーリー、サイコーのビジネス書。
    何度も直面する困難に皆で打ち勝ち、諦めない姿は読者をアツくさせる。

  • 安定の池井戸さんのビジネス本。
    今回は、伝統ある地下足袋メーカーが
    ランニングシューズ業界に参入するというストーリー。

    毎度のことながら、イヤミったらしい悪役が出てきたり、
    一癖・二癖ある脇役たちのおかげで、
    楽しく読み進めることができました。

    中小企業あるあるの、次から次へと舞い込んでくるトラブルも
    臨場感があって面白かったですし、
    最後はまぁハッピーで終わるんでしょ、という安心感もあって、
    個人的には大好きな類の小説です。

    タイトルが似ている「民王」より、はるかに面白い!
    (あっちは、池井戸さん的にはいつもと違うテイストで、
    本人なりの新領域へのチャレンジだったかもしれませんが。。)

    ※民王
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167728060#comment

    700ページを超える対策にもかかわらず、
    上下巻に分けないのも、ちょっと読みにくいかもしれませんが、
    お財布には優しい親切設計。
    自分的にはこっちの考え方の方が好きですね。
    好印象なまま、あっという間に読み終えた一冊でした。

  • 足袋屋が靴を作る話。
    この本は750ページで厚さが3センチもあるから8月はずっと読んでいた。1冊ではなく3冊くらいカウントしたい。

    このままでは衰退してしまう職種だとわかっていても新規事業に踏み出すのはすごく大変なことだと思った。
    AIに仕事を取られてしまうと言われてる職種も足袋屋と一緒だと思った。

    下町ロケットもそうだったが、敵が大企業なのが面白かった。大企業の言い分が現実的で一理あるなと思ってしまったが「敵=間違い」ではないのが良い。

    徹夜とかプライベートの時間まで会社のために使うとかをイキイキ楽しそうに描かれているので社畜も悪くないかな…と洗脳されそうになる。
    更に洗脳されると、社長やってみようかな…と根拠なく思ってしまう。

    分厚いから持っているのが大変だったが、面白くてサクサク読めた。

  • ドラマ化もされた池井戸潤原作の長編小説です。あらすじはドラマにもなっているので割愛します。文庫本で700ページを超える長編ですが、池井戸氏の過去の作品からの期待を裏切らないストーリーの展開と伏線の張り方に、どんどん引き込まれます。
    ち密な業界リサーチを経た状況設定や、苦境に立たされる中小企業vs世界的な大企業という対立構図、主人公となる足袋製造会社の社長とその従業員、その社長を助けるかつて倒産を経験した経営者や、超ベテランシューフィッターなど魅力的な登場人物も満載です。
    苦境に陥った主人公が経営する中小企業が、いずれは逆転するんだろうと分かっていてもハラハラして読み進みました。
    世の中すべての中小企業がこの小説のように逆転してチャンスを掴めるわけではないということは分かっているけれども、でもそういう希望を持たせてもらえる小説だなと感じました。
    某スポーツメーカーの厚底ランニングシューズの競技への使用可否をめぐるニュースが報道メディアで取り上げられています。シューズの技術開発をめぐる世界を舞台にしたこの小説が実際の世界を先取りしている印象で、池井戸氏の着眼点には驚かされます。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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