木もれ日を縫う (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458602

感想・レビュー・書評

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  • 現実と非現実の堺をさまようような展開が面白い。登場人物たちの距離感も心地いい。少し寂しさはあるものの、本当にすっきりとしたラストシーンだった。
    これは映画化してほしいなぁ。

  • 母と娘の関係はいつだって複雑だ。
    敵にもなれば、味方にもなり、尊敬できる対象となるか、蔑み、存在そのものを消してしまいたいものか。

    これはそんな母娘の物語だ。

    ありふれた、それでも、切ない、愛情に満ちた物語でもあるのだから、全くやるせない。

    私にはもうそんな母が逝ってしまったのだから。

  • 自立していなくて尊敬できない母を田舎に置いて
    それぞれの人生を歩んでいた三姉妹。
    その三姉妹もお互いを疎ましく思い疎遠になっていた。
    そこへ山姥になった母が現れる…
    そこから始まる自分探し。

    良かった。

  • 過去のわだかまりが解けていくほのぼのとしたストーリーかと思いきや、結構しっかりとしたミステリー。
    引き込まれて一気読みしました。

  • いろんな伝説があって、その伝説は昔からの言い伝えだったりするのだろうけど、きっと昔に何かがあってそのような言い伝えがあったのだろうから、その伝説を読み解くのは歴史を知り、そのなかで人の心の変遷を知るようで面白そうだと思った。機会があれば調べてみたい。

  • はじめはお母さんに少しイライラしていたけど、最後は何ていうか…切なかった…
    お母さんがなぜ山姥になったのか。その理由が苦しくて、切なくて…
    また、パッチワークを通じて繋がる家族。
    切ないけど心温まる物語。

  • つらい。もしくは、しんどい。
    読んでて涙が止まらなかった。

  • 文庫化したので久しぶりに。
    当時単行本で読んだ時より読みやすいなと感じた。
    母親と直接会ってはいないけどパッチワークを通して家族が繋がったのかなと思う。

  • 可愛い表紙に惹かれて。
    穏やかな話かと思いきや、意外とミステリーな感じだった。そういうことだったのね。
    物悲しい話。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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