- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087458442
感想・レビュー・書評
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東日本大震災から今年は、13年になりますね。
かなさん、本とコさんよりお薦めいただいていた本です。
読めば辛い気持ちになりそうで、なかなか手が伸ばせませんでしたが、やっと手に取ることができました。
読むことができてとても良かったです。
ありがとうございました!
この本は東日本大震災直後の1年間、南三陸ヘ
駐在記者として派遣されていた著者の
朝日新聞コラムをまとめたものです。
実際の被災地の悲惨さ、大切な人を失った事の悲しみ、そこから立ち上がろうとする人々の姿が文章とシロクロの写真で綴られた
ノンフィクションです。
たぶん実際はもっともっと悲惨なこともあったのでは…と普通に想像できますが、この作品は決して悲しいだけではなく、人々の笑顔の写真だったり、強い意志が見える表情の写真も多くて読んでいて救われました。
悲しみをじっと堪えしのんで、皆と支え合って前を向いて懸命に生きる人々の姿を感じることができて、凄く心を打たれました。
津波にのみ込まれて骨組みだけが残った
町の防災対策庁舎で、最後まで防災無線で
町民に避難を呼びかけながら亡くなってしまった若き、町の女性職員の遠藤未希さんについて…。
未希さんの一連の物語を読んでお母さんの
気持ちを思うとやっぱりやるせなく、切なくなってしまって泣けてしまいました…。
著者はこれをコラムに書かなかったのではなくて、書けなかったんだという言葉も胸に迫りました。
〈それでいいのか。自らの命を投げ出して人の命を助けることが尊ばれる社会が、本当に人に「優しい」社会と言えるのか⸺〉と…。
……考えさせられたりしました…
そして
地震発生から津波が起こるまでの間が
約30分間であったことについて。
この30分は決して長くはないが、
何かしらの対策を講じることができた時間。
その与えられた時間を有効に使える対策や
手だてを私達は事前に準備することができていただろうか…?と。
高齢者や障害者を守ったり
いざというときに正しく動ける知識と勇気を、これから先、子どもたちにどう身につけさせるのか…ということ。
そのためにはあの「30分」の教訓と反省が
必要なのだと訴えてました。
また、生き延びることができた私達の最大の使命は、多くの人ががれきを彷徨い歩くようなこの国で、できるだけ多くの記憶と言葉と映像を残すことだ…という著者の言葉が心に残りました。
最後に表紙の女の子は誰なのかが、わかり
そしてその可愛らしい表情をみて、子供は
希望の光なんだな…と思えて胸がいっぱいになりましたね。
多くの人に読んでもらいたい本だと思いました!
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東日本大震災直後に被災地でもある南三陸町に赴任し、被災地の現状をコラムという形で1年間発信し続けた「南三陸日記」…。震災から8年経ち、文庫化されたのが今作品です。震災から12年経った今、この作品を手にできたことには感謝しかありません…。
最初から読み切るまでずっと涙腺が緩みっぱなしでした…。何て言ったらいいのか、うまく言葉にできません…。それぞれのコラムには家族のストーリーがあって、大事な人を震災で奪われ、前の生活に戻りたい、なぜ今?なぜ自分たちがこんな思いをしなければならないのか…やり場のない悲しくも苦しい思いがつづられていました。でも、それだけではなく、生きているのだからと前を向いて、精一杯今を生きようとしている姿に感動しました!
そんな中での被災者同士のつながりが心を癒やすエピソードには、心があたたかくなりました。そして、「みなさんからのあたたかい励まし」「たくさんのご支援ありがとうございます」「みんな元気です!!戸倉小学校」この垂れ幕がかかった小学校と児童、教職員の写真を見た時、ジーンときちゃいました…。結婚式を控えた身でありながら、最期まで住民に避難を呼びかけた女性もいました…。
震災後1年経過しての卒業式、「今日という日は、もっと生きたかった人の今日でもある。」…この言葉は胸に刺さりました。震災から何年経とうとも忘れてはならないことだと思います。表紙の少女は今度中学生になるのかな…この作品を手にとったのはこの少女がとっても愛らしく思えたからという軽率な理由ですが、その笑顔の裏側に秘められたエピソードを思うと、そんな自分が恥ずかしくもなりました。ブクログのおかげでよい作品と出会えました。-
やった〜! 『南三陸日記』も佐々木朗希も泣ける〜!
よかったよかった。読書になりません‥(笑)やった〜! 『南三陸日記』も佐々木朗希も泣ける〜!
よかったよかった。読書になりません‥(笑)2023/03/11 -
勝ちましたね〰️!!凄い~(>_<)
逆転してさらに凄かったですね~
最後は10-2でしたね!!
ほんと、凄すぎました!!
佐々木選手も、...勝ちましたね〰️!!凄い~(>_<)
逆転してさらに凄かったですね~
最後は10-2でしたね!!
ほんと、凄すぎました!!
佐々木選手も、頑張って素晴らしかった〰️(泣)
良かったです〰️!!
嬉しいです~☆彡
2023/03/11 -
NO Book & Coffee NO LIFEさん、
チーニャさん、こんにちは!!
昨日のWBCは本当に見応えありましたね♪
本当に...NO Book & Coffee NO LIFEさん、
チーニャさん、こんにちは!!
昨日のWBCは本当に見応えありましたね♪
本当に、いい形での試合運びで
佐々木選手も代表選手みんなが頑張ってくれて、
この嬉しさ、NO Book & Coffee NO LIFEさんと
チーニャさんと共感できて、それも嬉しかったです(^^)
ありがとうございます。2023/03/12
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本を読んでいても物語に感動して流す涙と
事実を知って悲しくて流れてくる涙は全く違うんだと感じました。
『南三陸日記』
2011年3月11日 14時46分に地震が発生。
その約30分後、太平洋沿岸部を津波が襲う。
本書では被災後、宮城県南三陸町に記者が住み、そこで感じた日常の変化や人々の心の揺れを写真と共に伝えている。
1行目にタイトルがあり
2ページにわたる、お話を聞いた方の災害時の状況、今の生活、感じている事などの取材内容、
その次のページに写真。
写真は取材を受けたご本人、忘れ形見、津波、被災風景など…。
取材した文章の中に記者の感想は、ほぼ無い。
唯一、記者の強い思いが書かれているのは、
『序章 津波までの30分』の中でのみ。
『私たちが真っ先に取り組むべきこと。それは、あの『30分』に人々がどう動いたのかを克明に記録・検証することだと私は思う。それを新しい国や地域の仕組みにいかした上で後世にしっかり語り継いでいこう。(略)
高齢者や障害者を災害からいかに守るのか。いざというときに正しく動ける知識と勇気を子どもたちにどう身につけさせるのか。
(略)…できるだけ多くの記憶と言葉と映像を残そう。
生き延びることができた私たちの、それが最大の使命だと感じる。
』
知る事の大切さ、忘れない事の大切さ。
心の奥深くにある気持ちを語られた方の思いを受け止めて、自分に出来る事を考え、行動に移す大切さを改めて考えさせられる。
1時間程で読める本なので多くの方に読んで欲しいと思いました。
これは、ブク友さん達と涙本について語り合っていた時に、kuma0504さんが、さっと現れて紹介してくださった本です。
読んで本当に良かった。
くまさん、ありがとうございました!-
くまさん、おはようございます(^^)
ドキュメンタリーって色々な事が真っ直ぐに伝わってきますね!
三浦さんの出発点だったんだぁ。
私も三浦...くまさん、おはようございます(^^)
ドキュメンタリーって色々な事が真っ直ぐに伝わってきますね!
三浦さんの出発点だったんだぁ。
私も三浦さんの作品、色々見てみようと思います。
教えて頂きありがとうございました(^^)2022/07/13 -
まっちゃん、こんばんは。
私もこの本、くまさんのレビューで読みたいな、って思ってたの。
大切なことを知るために、読むべき本。
って気が...まっちゃん、こんばんは。
私もこの本、くまさんのレビューで読みたいな、って思ってたの。
大切なことを知るために、読むべき本。
って気がして。
同じく、くまさんレビューで、「帰れない村」ってのもあったと思うんだけど、それも読みたい。2022/07/13 -
あおちゃん、おつおつ♪ふたたび
くまさんの『帰れない村』読んできたよ
『大切なことを知るために、読むべき本。』
1ミリも違わずに同じ気持ち!...あおちゃん、おつおつ♪ふたたび
くまさんの『帰れない村』読んできたよ
『大切なことを知るために、読むべき本。』
1ミリも違わずに同じ気持ち!
ほんとだね、これも読みたいね
そして間違いなく、
電車では読めないやつだね!(^^)2022/07/13
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最初から最後まで、泣き通した。私はいつも喫茶店やスーパーなどで本を読むから恥ずかしくてたまらない。この本ほど泣かされた事は、ちょっと記憶にない。
作業用ジャンパーを母親に貸して、仕事場に戻ってしまった長男。命からがら撮った広報課職員の屋上に押し寄せる津波の写真。不登校児の変貌。「大したことはしていない」がれきの道をつくった男。骨組みだけになった防災対策庁舎の解体を決意する町長、記憶をどう未来に繋げるのかという課題。「コンビニって何だろう」鮮やかに一瞬だけ見せる地域の店の役割。毅然とした遺族の帰り際の一言「政府は子供たちに借金ばかり残さないで欲しい。次世代に残すのは、夢や希望であるべきだ」。新聞の自宅配達はないのに、子供たちがつくった戸倉小学校校舎いっぱいの大きさの「ありがとう」の垂れ幕。大船沢という地名、なみという母親の名前、津波を語り継ぐ活動、海から2キロの小学校で犠牲者ゼロ。
私が栞を挟んだ記事だ。全ての記事に心動かされたのだが、それでも、単に御涙頂戴にはさせない、人間の事がひときわわかったり、未来につながる記事を選んでいたようだ。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で、この人のジャーナリストとしての問題意識には信頼感を持っていたが、それを改めて感じた。その彼の大きな曲がり角が、南三陸町だったことは間違いない。35行の新聞コラムは、最も取材と文章の実力が出る形態だと思う。著者は此処で1年間鍛えられた。ジャーナリストを目指す人は、この本をひとつの(あくまでも一つの)規範にすべきだと思う。
シリーズのように書かれたエピソードがある。新婚1週間で夫を亡くした女性と、その2つの家族と、新しく生まれた娘。それらを読ませて貰って、改めて表紙の写真を見ると、この8年間の、南三陸総ての家族の祈りに似たものを感じて、やはり感無量になるのです。
2019年3月12日読了-
素敵に本書を要約なさりましたね。
作品を読みながらこれでもかというくらいに泣かされた後なのに、このレビューを読んで再び涙腺が弛んでしまいま...素敵に本書を要約なさりましたね。
作品を読みながらこれでもかというくらいに泣かされた後なのに、このレビューを読んで再び涙腺が弛んでしまいました(恥)。2019/03/29 -
2019/03/30
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三浦英之『南三陸日記』集英社文庫。
朝日新聞に連載された『南三陸日記』の文庫化。文庫化にあたり『再訪 2018年秋』『文庫版のためのあとがき』を収録。
泣いた。泣けた。涙が止まらない。涙無しには読めなかった……東日本大震災後の1年間に亘り宮城県南三陸町で被災した人びとの心を伝えたノンフィクションである。
南三陸町は気仙沼市の南に位置し、歌津、志津川、神割崎など風光明媚な観光地を持つ、自然豊かな小さな町である。あの日、信じられない規模の津波が町を襲い、町を完膚無きまでに破壊尽くし、さらには多くの人びとをも飲み込んだ。犠牲になった人びと、奇跡的に生き延びた人びとに一体何の罪があったというのか……
新聞コラムの僅か35行の文章と写真から、愛する人と死に別れても、一夜にして全てを失っても、再び立ち上がり、前に進み続ける健気な姿が伝わって来る。 -
単行本発売時から、ちょっと気になってはいた1冊。
東北出身者なら、読まなければいけない1冊だろう。
いや、日本人なら、かな。
文庫化されてからでなく、刊行当時に読みたかったと後悔。
(その当時には、まだ直視できない現実でもあったので…)
筆者も作中で語っているように、"記録"がいかに大切かが身に染みた1冊だった。
写真もしかり、
事実の記録もしかり、
執筆者のその時々の"想い"もしかり。
最初の2~3編目から涙腺がおかしなことになり始め、読み終えるまでついにゆるみっ放しだった。
電車の中で嗚咽の声が漏れそうになり焦ったくらい。
(幸いにも家族親類友人知人に犠牲者は出なかった自分でさえ、東北出身というだけでここまで"くる"のだから、、、当事者の方々はもしかしたら、まだこの本を読むことができないかもしれないとも思ったら。)
そんな中で、祖母が明治三陸沖地震の生き残りだという老人のエピソードが胸を打つ。
記録、そして伝承。大切だよね……。
この本が、きっとそういう"伝承"中の
小さな欠片の一片になるれくらいに、広く多くの日本人に読んで欲しい。
★4つ、9ポイント半。
2019.03.28.新。
※この本のレビューに書くにふさわしいか自信がないけど……
……
……
……
※うん、やっぱり、"記録"って大切よね。
アニメ「ちびまる子ちゃん」に出てくる
"タマちゃんのパパ"
なみに、ことあるごとに娘にカメラを向けてきたこと、10年超。。。
はじめはそれこそズバリそのまんま「タマちゃんのパパかいっ!」と周囲に突っ込まれていたけど(苦笑)、
先日、親子三人でじっくり振り返ってみたら、、、、、、
相方にも
娘にも
ちゃんと感謝されたし(^_^)v
とてもいい時間を過ごすことができたもの。 -
東日本大震災から10年。
徐々に街の復興は進むものの、大切なものは、人々の心の中の復興でしょうか。
本作は、朝日新聞社の三浦氏が、宮城県三陸町に住み込んで、毎週1回短いコラムを連載していたものをまとめたもの。
新たに、2018年の『再訪』を加えて文庫化。
なるべく感情を抑えた淡々とした文章に、白黒写真がマッチします。
多くの一意の人々を写した写真の中で、特に、三階建ての防災対策庁舎の屋上で写した津波の激しさは、驚きとともに、胸を締め付けられます(58p)。
最後の後書きにあった遠藤未希さんのエピソード。
最後の最後まで、市民のために庁舎に残り、避難を呼びかけた女性職員。
もう涙なくては、読めません。
全ての方に、読んでいただきたい一冊です。
【追記】
表紙の可愛い小学生の女の子は、文中にも出て来るあの子なんですね。
ぜひ、元気に育って欲しいと願います。 -
電車内で読まなくて良かったと思う小説に出くわした経験はたまにあるが、これはもう事実だから、本当に最初の数ページで鳥肌が立ってしまい、涙が押さえられず、家の中なのにその後数日間、手に取れず続きを読めずにいた。
もちろん、本書は全くお涙頂戴的に書かれているのではなく、本当に多くの人に読んで欲しいと思う「記録」だった。
著者は現在は福島にいらっしゃる。
そちらでの記録を、また本書のように書籍化してくれることを切に望む。 -
震災直後から1年間連載された、人間味溢れる記者コラム。文章はもちろん写真も秀逸で、被災者たちの笑顔がとても印象的。そして最後、表紙を飾った一枚に胸が熱くなった。
素晴らしい本をお薦めいただきまして
ありがとうございました !
m(_ _)m
素晴らしい本をお薦めいただきまして
ありがとうございました !
m(_ _)m
私もこの本で、おひとりおひとりのエピソードを読ませていただいて、ずっと涙が止まらなかったです。
被災された当...
私もこの本で、おひとりおひとりのエピソードを読ませていただいて、ずっと涙が止まらなかったです。
被災された当事者の方々のお気持ちは、いかばかりかと…思ったり、被災地の方々の強く生きてる姿や支え合ってる姿などに、
ただ、ただ、涙が流れてました…。
Kumaさんも読まれていたのですね。
この本、忘れられない1冊ですよね…。
読んで良かったと思う本です。
コメント、ありがとうございました!