ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.13
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本棚登録 : 662
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087457254

作品紹介・あらすじ

医者を目指して勉強を続けてきた花陽がいよいよ受験シーズンに突入。研人は高校生活を送りながら音楽の道に邁進中。さらに、お店に遠方から招かれざる客がやってきて──。LOVEだねえ、第11弾!(解説/山ノ上純)

感想・レビュー・書評

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  • シリーズもすでに11弾目を迎え、相変わらずのにぎやかな朝の食卓の場面に出くわすと、堀田家に帰ってきたことを実感します。
    男性陣たちで屋根の修繕を行ったりと、本当に仲の良い家族ですよね。

    本を巡って不審な人物が店を嗅ぎまわるというようなきな臭い事件も、人情溢れる堀田家の面々が、みごとに解決してしまうし、85歳にもなる勘一が、我南人、紺、マードックさんとともにイギリスに飛んで、あのいつもの江戸っ子弁で啖呵を切るという、驚きの場面もありました。

    医大を目指している花陽と、ミュージシャンとして仕事もしている高校生の研人のその後も気になるところです。
    そして、物語の最後にはいつも泣かせてくれます。
    この先も、家族みんながこのままずっと長生きしてくれたいいのにと、切に願ってしまいます。

  • ☆4.5

    シリーズ第11弾

    久しぶりに堀田家へお邪魔してきました❁⃘*.゚
    今作でも堀田家は大騒動の連続で、続きが気になってしまい(夜寝る前に読書をする習慣があるので…)少し寝不足気味です( º^º; )
    そのくらいとっても面白かったです!

    冬のお話では思わず涙が溢れてくる場面もあり、人々の温かさがたくさん詰まった素敵な作品でした。

  • いつも読んでいる最中からホッとさせられる良い作品。ホッとするというか、ハラハラもするのだけれど、癒される事がいっぱいです。
    今回も本をめぐる007騒動あり、呪いの目録騒動あり、幽霊騒動 足長おじさん イジメ などなどぱっと見には良くない雰囲気のものの中 全て素晴らしい家族内の素敵な結末に安堵します。
    いつまでも続いて欲しい作品です。

  • 久しぶりのバンドワゴンシリーズ♫

    【春 花も嵐も実の成る方へ】
    「呪いの目録」をめぐるあれこれ。
    ちょっぴりキナ臭いかなと思うも、いいおハナシで終わった。
    前作?前々作でも出てきた記憶はあるものの、それが秋実さんとどうか変わったのかは失念。

    【夏 チャーリング・クロス街の夜は更けて】
    シリーズ中時折り挟まれる“ちょっとキナ臭いハナシ”は、いつ読んでもワクワクドキドキできるね。
    英国諜報機関が乗り出してきての堀田家の危機。
    見事な機転と人脈とでピンチを乗り越えた流れの中でまた少し、堀田家の担ってきた“使命”なるものの輪郭が浮かび上がってきた。この筋を追うのも、シリーズの醍醐味の一つ♫

    【秋 本を継ぐもの味なもの】
    鈴花ちゃんかんなちゃんが大活躍♫
    紺と研人だけでなくおチビちゃんも大ばあちゃんと意思疎通できることが明らかになり、物語づくりの幅が広がったかな。策士かんなちゃんの成長も含めて今後の展開が楽しみ。

    【冬 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード】
    研人のバンドがついに表舞台に♫
    という喜びは置いておいて・・・
    主要キャラ周辺に後期高齢者の多いこのシリーズ、今後一冊毎に誰かの死や死期の近づきを感じさせられる、の連続になりそう…と少し寂しく思いつつ

    ★4つ、9ポイント
    2023.02.11.新

  • シリーズ11作目。花陽が高3、研人が高1の一年間。花陽の受験で話が終わるかと思いきや、そこまで行かずにその直前で終わってしまった(T . T)受験の結果、気になる。。
    最終章で、勘一が花陽に「死ぬも生きるもその人のもの。他の誰にも、それは決められない。覚悟を決めた人の周りのものに出来ることは、どんなに悲しくても苦しくても、その人が笑ってるのなら最期まで一緒に付き合って笑ってやること」というようなことを言っていたのがとても印象的。
    解説の山ノ上さんも書いてらしたけど、私も花陽と藤島さんは最終的に結ばれるのでは…?と思っていたので、そこは違いそうで少し残念。今は麟太郎さんが怪しい。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第11弾!!
    この本を読む前にちょっとしたミスで13弾の「ヘイ・ジュード」を読んじゃってたから話の内容が前後しちゃって良くわからないこともあったけど、面白かった♡
    今回はすごくスリルのある巻だったと思う。

  • 今回も盛り沢山!
    長く続いてるのに文庫化は年1なので、結構忘れてしまってる事柄も多く一から読み直したい。
    登場人物がどんどん成長していて、読むのが楽しみ。
    花陽ちゃんの大学受験生結果は次回作かぁ、長いなぁ。

  •  最終章はじんわり心が温かくなり、読めば読むほど堀田家の親戚になれたかのような気持ちになる。あの研人がこんなに立派になって!花陽も見違えるほど大人になって(T ^ T)藤島さんは太っ腹すぎるが、この温かな堀田家に関わっていれば力になりたいと思う気持ちには共感できる。医学部の学費って恐ろしい額なんだな。かんなちゃん鈴花ちゃんはさすがに計算ではないと思いたい。今作では東京下町を飛び出しロンドンまで行ってしまう。また今後もロンドン古書店との関わりを登場させてほしいなぁ。

  • いつの間に研人や花陽が高校生、そして医学部受験とすっかり成長してきて早いと思ってしまいます。そして登場人物を毎回忘れてしまい、一覧を見て思い出す作業が必要になります。
    今回もドタバタで海外まで勘一が行ってしまったり色々起きてますね。サチの一度行った場所はいつでも行ける機能ほんと羨ましい。死んだらそうだと楽しいなぁなんて。

  • シリーズもここまで進むと、題材もこんな突拍子もないものもとちょっと残念に思ったのが、「チャーリング・クロスの夜は更けて」編。勘一が、英国諜報機関を相手にロンドンに乗り込んで大立ち回りを演じてしまう。あまりに非日常的過ぎて引いてしまう。それを補って余りあるのが、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」編。花陽の家族と将来に対する想い、研人の成長と芽莉依ちゃんに対する想い、我南人のバンド「Love Timer 」のメンバーであるボンさんの想いとメンバーの想い。それらがみごとにまとまっていて、これぞ昭和のTVドラマ。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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