ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン (集英社文庫)
- 集英社 (2018年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087457254
作品紹介・あらすじ
医者を目指して勉強を続けてきた花陽がいよいよ受験シーズンに突入。研人は高校生活を送りながら音楽の道に邁進中。さらに、お店に遠方から招かれざる客がやってきて──。LOVEだねえ、第11弾!(解説/山ノ上純)
感想・レビュー・書評
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シリーズもすでに11弾目を迎え、相変わらずのにぎやかな朝の食卓の場面に出くわすと、堀田家に帰ってきたことを実感します。
男性陣たちで屋根の修繕を行ったりと、本当に仲の良い家族ですよね。
本を巡って不審な人物が店を嗅ぎまわるというようなきな臭い事件も、人情溢れる堀田家の面々が、みごとに解決してしまうし、85歳にもなる勘一が、我南人、紺、マードックさんとともにイギリスに飛んで、あのいつもの江戸っ子弁で啖呵を切るという、驚きの場面もありました。
医大を目指している花陽と、ミュージシャンとして仕事もしている高校生の研人のその後も気になるところです。
そして、物語の最後にはいつも泣かせてくれます。
この先も、家族みんながこのままずっと長生きしてくれたいいのにと、切に願ってしまいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
☆4.5
シリーズ第11弾
久しぶりに堀田家へお邪魔してきました❁⃘*.゚
今作でも堀田家は大騒動の連続で、続きが気になってしまい(夜寝る前に読書をする習慣があるので…)少し寝不足気味です( º^º; )
そのくらいとっても面白かったです!
冬のお話では思わず涙が溢れてくる場面もあり、人々の温かさがたくさん詰まった素敵な作品でした。
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いつも読んでいる最中からホッとさせられる良い作品。ホッとするというか、ハラハラもするのだけれど、癒される事がいっぱいです。
今回も本をめぐる007騒動あり、呪いの目録騒動あり、幽霊騒動 足長おじさん イジメ などなどぱっと見には良くない雰囲気のものの中 全て素晴らしい家族内の素敵な結末に安堵します。
いつまでも続いて欲しい作品です。 -
シリーズ11作目。花陽が高3、研人が高1の一年間。花陽の受験で話が終わるかと思いきや、そこまで行かずにその直前で終わってしまった(T . T)受験の結果、気になる。。
最終章で、勘一が花陽に「死ぬも生きるもその人のもの。他の誰にも、それは決められない。覚悟を決めた人の周りのものに出来ることは、どんなに悲しくても苦しくても、その人が笑ってるのなら最期まで一緒に付き合って笑ってやること」というようなことを言っていたのがとても印象的。
解説の山ノ上さんも書いてらしたけど、私も花陽と藤島さんは最終的に結ばれるのでは…?と思っていたので、そこは違いそうで少し残念。今は麟太郎さんが怪しい。 -
東京バンドワゴンシリーズ第11弾!!
この本を読む前にちょっとしたミスで13弾の「ヘイ・ジュード」を読んじゃってたから話の内容が前後しちゃって良くわからないこともあったけど、面白かった♡
今回はすごくスリルのある巻だったと思う。 -
今回も盛り沢山!
長く続いてるのに文庫化は年1なので、結構忘れてしまってる事柄も多く一から読み直したい。
登場人物がどんどん成長していて、読むのが楽しみ。
花陽ちゃんの大学受験生結果は次回作かぁ、長いなぁ。 -
最終章はじんわり心が温かくなり、読めば読むほど堀田家の親戚になれたかのような気持ちになる。あの研人がこんなに立派になって!花陽も見違えるほど大人になって(T ^ T)藤島さんは太っ腹すぎるが、この温かな堀田家に関わっていれば力になりたいと思う気持ちには共感できる。医学部の学費って恐ろしい額なんだな。かんなちゃん鈴花ちゃんはさすがに計算ではないと思いたい。今作では東京下町を飛び出しロンドンまで行ってしまう。また今後もロンドン古書店との関わりを登場させてほしいなぁ。
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シリーズもここまで進むと、題材もこんな突拍子もないものもとちょっと残念に思ったのが、「チャーリング・クロスの夜は更けて」編。勘一が、英国諜報機関を相手にロンドンに乗り込んで大立ち回りを演じてしまう。あまりに非日常的過ぎて引いてしまう。それを補って余りあるのが、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」編。花陽の家族と将来に対する想い、研人の成長と芽莉依ちゃんに対する想い、我南人のバンド「Love Timer 」のメンバーであるボンさんの想いとメンバーの想い。それらがみごとにまとまっていて、これぞ昭和のTVドラマ。