はじめてのルーヴル (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455021

作品紹介・あらすじ

これ一冊でルーヴル美術館丸分かり! 読んでから見るもよし、見てから読むもよし。世界的名画に秘められた謎と物語を読み解く。『怖い絵』の著者による究極の美術館ガイドブック。(解説/保坂健二朗)

感想・レビュー・書評

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  • ケースティファイがルーヴル美術館とコラボ、モナ・リザなどをデザイン
    https://www.fashionsnap.com/article/2021-02-12/casetify-louvre/

  • ルーヴル美術館を訪れることになって旅発つ直前に、書店で偶然見つけて
    中野京子さんなら!と即買いで入手していたものの、パラパラとめくってみると
    意外にも字数が多く、事前に読んでいる余裕がないままとりあえずはと
    スーツケースの中に押し込んで、旅の道連れに持って行くことにしました。が....

    観覧当日までの予習として読んでおく時間がなかなか取れず
    かといって、観覧当日のためのナビゲーションとしては
    他に用意していた一冊があったので、申し訳ない気持ちになりながら
    お留守番をしてもらうことになりました。残念...。
    それでも、旅の最中のまだ余韻のあるうちに読めればなぁ....と思っていたのに
    とうとう1ページも捲らないまま帰国。結局自宅で思い出のページをめくるように
    ゆっくり復習ということになりました。

    美術品や芸術品には、単に美しいとか素晴らしいとかの見た目で
    感じる事ばかりではなく、そこには深い歴史と文化、そして
    その時代に生きた人々の心までもが写し出されているものなのですね。
    観るたびごとに関心させられることこの上ないのですが
    中野京子さんのそれら名画についての解説は、短い言葉で端的に
    ストレートにわかりやすくすっと入ってきます。

    興味深かったのはやっぱりルーベンス。
    ルーベンスというと、日本人ならあの「フランダースの犬」の
    ネロ少年が憧れていた画家という、ちょっとロマンチックなイメージがありますが
    でもでも実はこんな人だった。なんて。

    中野京子さんの解説は、ほかの著書の中では語られていなかった内容が
    解説されていたりすることもあって、名画から発せられるメッセージが
    的確に伝わってくるように思います。

    エンジェルとキューピットの違い(区別)
    画家と音楽家との深い関わり合い
    歴史と文化、政治──

    中野京子さん選りすぐりのルーヴル美術館蔵の名画が39点。
    そこに他館が所蔵する名画も加えられていて、解説にはより詳しさが増しています。
    全68点

  • ルーブルにリュック背負って泊まり込むのが小さいころからの夢♡(それは夢のままでいい)読んで予習します。

  • 美術館のキングオブキング・ルーブル美術館蔵の「これだけは押さえておきたい」という名画たちを中野京子さんが紹介してくれる本。

    誰もが知っている名画たち。
    改めてその魅力に酔いしれました。
    ルネサンス三大巨匠ではミケランジェロ派の私、ラファエロに関して中野さんの解説がなければ大きく誤解していたままだったかも。
    反省。
    しかし、そう言うのを抜きにしても『美しき女庭師』は息を飲むほど美しく、ラファエロのすごさを思い知る。

    ルーブル美術館、死ぬまでに行きたい憧れの場所。
    2020年になってから、夢見るだけの場所になってしまった。
    憂いなく行ける世の中に早くなりますように。

  • 以前は、絵画を楽しむのに予備知識はむしろ不要だと思っていた。綺麗だなぁとか、ヘンテコだけど見入ってしまうとか、自分だけの解釈でよいと。しかし制作者や発注者の人となりや時代背景、作品が辿ってきた経緯を知ることで、作品との距離がぐっと近くなる気がした。その上でルーブルをはじめ、美術館で本物に触れ、自分の感性でお気に入りを見つけたい。

  • ルーブル美術館の素晴らしい絵画の数々。
    画家と作品を巡る歴史的背景と物語。
    史実に裏付けられた数奇な物語。

  • 中野京子さんの本を買い集めるきっかけになった本
    ルーヴル美術館、大きくてびっくりしました
    自分が知っている作品はほんの一部で、次はこの本片手に行きたいです
    もっと美術館の空気を吸いながら、贅沢にぼーっと座ってみたいです

  • ルーヴルには行ったことがありませんが、面白く読めました。
    生前から現代に至るまで評価の高い、ミケランジェロ、ティツィアーノ、ブリューゲル、ルーベンスの記述に関しては、頷けるものがありました。
    また北方の画家は非常に画面の隅々にまで描いていく、という話はなるほどなあ、と思いました。テーマが中央にあって周りはぼんやりとしている、のも、こまごまと隅々まで同じエネルギーで描かれているのも、両方好きなので、地域差なのか、とは新たな視点でした。

  • 初めてのルーヴル美術館、つまり西洋美術史案内。

    日本人がよく知っている「モナ・リザ」や「ナポレオンの戴冠式」だけでなく、宗教画なども紹介されている。時代や国もバラエティに富んでいるので、初めて知ったり興味がわいたりする仕掛けになっている。ここで紹介されていないものでも、著者の別の本が示されているので、気になる人はそちらを読めば、ますます色々な作品に出会えるだろう。

  • 相変わらず、中野京子さん、面白い視点。来月パリに行くから買ったけど、ますます楽しみになった。ダヴィットとルーベンスとラファエロとダビンチは外せないなあ。

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野京子の作品

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