- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087453720
作品紹介・あらすじ
テレビでお馴染み林修先生が、20年以上の講師経験をもとに、いつの時代も若者を悩ます「受験」との正しい向き合い方を、受験生、そして親たちに伝授! 灘校の英語教諭・木村達哉先生との対談も収録。
感想・レビュー・書評
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10代の時に何か1つのことに打ち込むことの大切さを再認識した。
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タイトルだけで敬遠していたけれど、もっと早く読めば良かったと思う。
高学歴というのは、そこに至るまで色んなものを犠牲にして努力した証であるが、その後の人生や人格まで保証するものではない。
結果よりも、全力でやりきった経験こそが、その後の人生の支えになる。そういう意味で、受験というものには一定の価値がある。
林先生は、ご自身の経験は例外的だとおっしゃる。確かに(私から見ると)林先生の幼少期は、環境的にかなり恵まれていると思う。
私は、わが子に対して、林先生のご家族と同じことはしてやれないが、受験に対する考え方が変わったことで、今後、わが子に対する激励の仕方も変わっていくと思う。
受験のその先にある将来、人の役に立ちたいという気持ちを持ち続け、幸せを感じる生き方をしてほしい。
だからこそ、決して性格をねじまげてしまうことのないように、心して入試本番を迎えたい。 -
子どもの中学受験を考え始めて手に取った一冊。
読み終えたらチャレンジさせようと強く思った。
●どの大学に入るかによって会う人間がかわり、考えの基準が変わる
●頭を鍛えるためには、わからないことを抱え続けていくことが大事、固いスルメ、噛めば顎が強くなる
●わからないと言ったら褒めて、一緒に考える
●自分がわかるための方法を考えることが大事で、そこに至るまでのわからない時間が尊い。わからないことは悪いことではない
●ハイティーンに何か一つに打ち込むべし、目標や締め切りがある受験は最適、一つの目標に向けて欲望を抑制しつつ結果を出すことができれば一生の自信になる
●社会に出て必要な、創造と解決力のために、受験勉強は土台となる
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やっぱ少子化って、学力低下にもつながるんかなぁ。
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やりたい仕事ではなく、やるべき仕事を、そして勝てる仕事を選ぶ。受験、仕事、人生に通ずる考えです。
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ガーンと頭を後ろ叩かれたように感じたのは、『受験ができることは特権的なことである』という冒頭の言葉。
勉強できることは、贅沢なこと。それに真剣に取り組めないならば、やらない方がいい、と著者は言う。
どこの大学に行くかで人生のすべてが決まる。偏差値の高い大学に行くからいい人生になるという話ではない。
との大学に行くかによって、会う人間が変わる。それに伴い考えの基準が変わる。
高いレベルの大学に行くと、すごく勉強していてもそれが当たり前だという人達が沢山いて、自分もそれにひっぱられる。
逆に下の方に行くと、ちょっとしかやってないのに俺はすごいことをやっていると錯覚してしまう。
多浪は医学部以外は勧めない。理由は、社会に出るのが一年遅くなり、一生の働き盛りの一年や、キャリア最後の重要な一年を削ることになるから。
ただえさえ優秀なライバルに対して、一年遅れてしまえば、勝負は非常に厳しくなる。例えば官僚。それが 受験生にはピンとこない。但し予備校講師のように一年遅れでも問題ない職種もある。 -
子どもたちに何か伝えることができたら、と思い読んだ。
『当たり前の水準』大事だと思う。
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自分の受験期を思い出した。そして何より共感する考えが多く書かれていた。特に「勉強法は人による、自分で見つけるもの」という考え方に強く共感した。例に灘高校の出来事が良く出されていて少し極端ではあったが、生徒の主体性を尊重し、自分の考え方を押し付けないという林先生の方法にはとても感心した。また、意外と林先生謙虚なんだなと、本を読み進めていくうちに感じ取ることができた。
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受験生ではありませんが、久しぶりに、恩師に叱咤激励されたような気分です。心地好い元気を貰える一冊でした。
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想像以上に良い本だった。勉強、受験の必要性だけではなく、先生の生い立ち、勉強法、挫折したことなど多岐に渡っており、子育て中の自分にとても役に立ちそうに感じた。また、林先生と灘高の木村先生の対談において、勉強の目的を「他人の役に立つため、社会貢献のため」と言っていて、いま自分がやりたいと思って勉強していることが間違いではないと背中を押されたような気がしたし、自分の子供にもそうやって教育していきたいと思った。