- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087451030
作品紹介・あらすじ
大正三年、東京。画家を志す功次郎は容姿端麗な青年画家・雪華と出会う。やがて彼らの周りで不可思議な出来事が頻発し……。幻想と怪奇に満ちた、大正怪異事件帖。(解説/千街晶之)
感想・レビュー・書評
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大正浪漫の雰囲気漂う短編集。サクサクではなくゆっくりと読ませるタイプの小説で、画家とあやかしなどモチーフはわりと好みなのだが、心揺さぶられるほどかというと残念ながらあまり……な、可もなく不可もない印象だった。個人的には「みれいじゃ」の謎を追うより、第2話までの路線をそのまま継続してくれたほうが、画家の設定を活かせて面白そうだったのになと思った。
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結構好きな部類の小説でした。舞台は大正の怪奇小説の第一集。
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少し不気味で少し悲しい小説。時代設定もぴったり。有名人たちのカメオ出演も、あの人だと気づくとうれしい。続きをにおわせた終わり方。これからやってくる戦争の時代、きっと「みれいじゃ」は増える。主人公ふたりはどう過ごすのだろう?ぜひ読んでみたい。
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大正時代の画家(見習い)が遭遇する怪異譚。と言ってもどこか哀愁を帯びていて、恐ろしさはあまりない。得体の知れない美貌と博覧強記知識の持ち主の雪華の正体が気になるところ。未練者かな。
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初めて読む作家さん。どなたかの本棚で見て「どんなだろう?」と。朱川湊人さんに予備知識なく読み始め「え~!ホラーなの!」となるが、大正期の東京を舞台に繰り広げられる短編(関連あり)が面白いのと(あれ?全然怖くない)登場人物が魅力的で、勿体ないとは思いながら一気に読了。
美貌の雪華や三郎はもちろんだが、その他のキャラもかなり書き込まれていて、良かった。(特に惚多!)
どれもいい話だったが、「夜の夢こそまこと」が好きかな。美しいホラー。 -
ラジオドラマで一度話を聴いて読んだ作品。不思議な登場人物が魅力的な一冊。