罪深き海辺 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 134
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087444872

作品紹介・あらすじ

大地主の寄付金で潤う海辺の街、そこに突如現れた遺産相続人。暴力団の抗争、企業の陰謀が蠢くなか真の悪は!? 傑作サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 思いがけ図再読。
    タイトルでは呼んだことを思い出せないのに、一行目読み始めただけで再読だと思い出す不思議。

    でも、矢っ張り面白くて一気読み。
    主人子・干場のとぼけているのが緻密な計算のうえなのかの発言が周りを振り回しそれぞれの思惑が動き出す上巻。
    加速していく事態がたのしみ。

  • 久しぶりの大沢さんの作品。
    サクサク読めてしまう。
    裏で色々とあり真っ黒な感じでドロドロとしてそうなのに主人公の干場さんのポップな感じがそれを中和していて読みやすい。
    下巻楽しみ。

  • 早く続きが読みたい

  • 面白く、下巻が楽しみです^_^

  • 寂れた港町、山岬市。ここにはかつて殿さまと呼ばれている大地主がいた。六年前に自宅で亡くなっているのが見つかったその地主は、山岬市にいる弁護士曰く、財産の全てを市に寄付するという遺言書を残していたという。そうして、その土地を使って開発されたマリーナはしかし閑古鳥がないている。その土地に一人の男が現れる。男は干場と名乗った。殿さまの同じ苗字……かの大地主の親族、つまり、遺産相続人だった。

    感想は下巻でまとめて。今の所面白いぞこれ。

  • 夏フェアの大沢在昌は東京からほど遠くない場所に位置する港町を舞台に繰り広げられるサスペンス。親の出自がこの辺らしい。そのぐらいの軽い気持ちで訪れた町は、のどかな港町だけど、どこか不穏な空気が漂っている。脳天気すぎるほど脳天気な主人公・干場は無邪気に母が捨てた故郷を歩き回る。彼が歩けば歩くほど、不穏な空気は広がっていくのは、お殿様と呼ばれた大地主の伯父の死が関係しているようだが。干場を気に掛ける令子ママ、刑事の安河内、新興勢力の柳、「外」の人たちほど干場を気にかけ、「内」の人ほど煙たがる。

  • 田舎町に戻った干場は、大地主の唯一の相続人。
    刑事小説ではないが、殺人事件や乗っ取りをテーマにしたサスペンス。歯切れのいい展開が心地良い。

  • 話の展開がおそくて。。。
    上巻だけ読んでも、展開がどうなるのか、輪郭もイマイチわからずでした。
    気になるので、下巻へ続くだが、、、

  • 面白い。
    干場さんは怪しい…出来ない人のフリがうますぎる。
    安河内さんは信用していい人なのか?
    続きを早く読みたい。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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